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「サンタクロースって本当にいるの?」*困った出来事もクスッと笑える思い出に!

もうすぐクリスマス。

この時期になると、
娘が小学校3年生の時のクリスマスプレゼントに、
「サンタさんにトロンボーンをお願いする」
と言い出し、大慌てした記憶が蘇ります。


サンタクロースって本当にいるの?

小学校2〜3年生になると、
それまで何の疑いもなくサンタクロースを信じていた子ども達も、サンタクロースの正体に疑いを持ち始め、
「サンタクロースって本当にいるの?」
と質問される頃ではないでしょうか?

ウチの娘も例に漏れず、
小学校3年生の時、学校のお友達から
「まだサンタクロースなんて信じてるの?」
と言われ、
家に帰ってくるなり
「学校でサンタクロースなんていないのにまだ信じているの?と言われたけど、嘘だよね。サンタさんいるよね??」
と突然聞かれました。

突然の出来事に私はとても慌ててしまい、
その時何と答えたかはっきり覚えていませんが、ただ何とか誤魔化してやり過ごしたのではないかと思います。


そして、その年のクリスマスプレゼントに、
娘はサンタさんにトロンボーンをお願いすると言い出したのです。

娘はトロンボーンなんて実物を触ったこともありません。

なのになぜ?

どうしてそのプレゼントが欲しいの? 質問に困った時は、子どもの話をじっくり聴く時間を持とう。

なんで娘がトロンボーンを欲しいと言ったのか…。

今思えば、娘は当時サンタクロースの正体について疑いを持ち始めていて、
トロンボーンをお願いすることでパパとママの反応を試そうとしていたのだと思います。

また、プレゼントにトロンボーンが出てきたのは、その頃私が大学まで吹奏楽部でフルートを吹いていた話や、夫も中学生の時に吹奏楽部でトロンボーンを吹いていた話をした事があったので、そこからトロンボーンが出てきたと推測しました。
娘のサンタさんを信じたい気持ちと、本当のことが知りたい気持ち。そこにパパがやっていたトロンボーンを私もやってみたいと思う言う気持ち。
複雑な気持ちを抱えながら彼女なりに考えた結果の行動だったのではないかと思うのです。

しかし、当時はそんな事より、
予算外のありえないプレゼントのオーダーに困ってしまい、
何とか別のものに変えてもらう事ばかりに気を取られ、かなり無理な誘導した事は覚えていますが、
娘の複雑な気持ちに寄り添い、娘が納得するような回答をした記憶はこれっぽっちもないし、
結局トロンボーンの代わりに何をプレゼントしたかすらも思い出せません。

振り返って考えてみると、どうしてその時トロンボーンが欲しいと言ったのか、もっと娘の気持ちに寄り添って、じっくり話を聞いてあげたらよかったなぁと思っています。

親にできる事はそのくらいしかありませんから・・・・。

当時は気がつきもしませんでしたが、娘のワナにまんまと引っかかった新米パパとママでした。


サンタクロースの存在について聞かれたらどうすれば良い?

我が家はその後もサンタクロースの存在を否定することなく、
「サンタクロースを信じている子のところにはいつでもサンタさんは来てくれるよ」と言い続けました。

理由は夢を見る心と想像力を育てたかったから。

これは親の勝手な希望です。

ですから、クリスマスプレゼントを誰が置いているのかを知ってからも、
娘が一人暮らしを始めるまで、毎年クリスマスには娘の枕元にプレゼントを置いてきました。


サンタクロースの存在について、子供にいつどうやって伝えるのか?についてはこの時期よく耳にするし、SNSやブログなどでも目にするのですが、
私は答えは一つではないと思っていますし、何が正解もないと思っています。

大切な事はどんな子供に育って欲しいのか。
そこに向かって、それぞれのお家の考え方で決めていけば良いのだと思います。



子育てなんてうまくいかない事ばかり。でも、心のどこかに温かな記憶が残っていればそれでいいんじゃないかな。


我が家の場合、親の希望はあったものの、私たちのとった行動は夢からは程遠いものでしたから娘はこの経験をどう受け取ったかは分かりません。

娘からの挑戦状に対して慌てふためいた反応をしてしまった親ですから、
その姿から夢を見る心や想像力が育ったかどうかも分かりません。

でも、いつの日かクリスマスにパパとママがどんな気持ちでプレゼントを用意してくれていたのかを、ほんの少しでも理解してくれる時が来るような気がしているのです。

パパとママが仕込んだプレゼントだという事を知っていながら、
二十歳を過ぎても呆れた顔で
「また今年もサンタクロース来たよー」と笑って喜んでくれた娘です。

とっさの対応力ゼロの残念な親でしたが、
きっとこの先もクリスマスが来るたびにクスッと笑える思い出として記憶してくれていると思っています。

サンタクロースのように、目に見えないけれど、あたたかくて幸せな瞬間がいつかまた届く時を信じて待っているのも悪くないですよね。



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