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元バスケ部30代女性の反復性肩関節亜脱臼手術体験談 ―7.手術日―

前回(―6.手術前のPCR検査〜入院―)の続きです。いよいよ手術日当日となりました。

手術前

手術前夜は、4人部屋でいつもと違う環境でしたが、目が冴えてしまうということもなく眠れました。朝から飲食は禁止だったので、身支度を整えて今日のスケジュールを再度確認。私の手術開始時間はお昼頃だったので、午前中は手術着への着替えや点滴開始など、準備が進められていきました。

これまでに膝の手術を数回したことがあったので、強い緊張感に襲われることはなく、割と落ち着いていられたのは良かったです。

手術

予定時間より少し遅れて手術室へ移動することに。付き添いに来てくれた家族と合流し、看護師さんの指示の下、手術室へ入りました。麻酔科の先生にこれまでの全身麻酔歴を聞かれながら手術台へ横になりました。麻酔が始まり、10を数えるくらいで意識が遠のきました。

手術後

麻酔から目を覚ました時には、手術室から病棟の4人部屋へ戻ってきていました。手術時間は予定していた時間よりも長かったようです。

私には酸素の吸入と点滴が付いていて、まだ意識が朦朧としている状態。寒さで身体を震わせていたようで、看護師さんから身体を暖めるために毛布をかけると説明を受けました。少しすると今度はすごく暑くなってしまったのですが自分で動けず、ナースコールを押して温度調節をしてもらいました。

手術後の状態は事前に説明があり、頭では理解しているつもりだったものの、実際にその状態になると少し気持ちが動揺しました。

麻酔の影響で呼吸が浅く息が吸いにくい感じだったことは、私の不安を加速させ、もしコロナに感染したらこのような状態になるのではないかと妄想が膨らんでいきました。この対処法として、ベッドの上半身部分を上げて傾きを作ることで息を吸いやすくできると教えてもらったので、それで様子を見ることに。

自分の身体のことなのに、自分で対応できる範囲を超えている。生きているのだけど、生きている心地がしない。自分ではどうにもできないことに、私は恐れを感じるのだろうなと思いました。

酸素吸入が終わり、吐き気も無く、その後は夕食の時間でした。普段の利き手じゃない左手ではフォークやスプーンが上手く使えず、時間が掛かってしまいました。これからしばらくはこの状態かと思うと、少しげんなり。

手術をした右腕は痛み止めの影響で痛みを感じずに済んでいるものの全く感覚が無く、私の物ではない温かい腕の形をした物がくっついているような、不思議な体験でした。むくみ予防や状態を確かめるために、時々手を握ったり開いたりしてくださいと看護師さんから言われたものの、最初は指が動かず、これから本当に動くのかと思いましたが、少しずつ指の関節に力が入るようになりました。

その夜は目を閉じ寝ようと試みましたが、数時間おきに目が覚めるを繰り返して朝を迎えました。翌日に退院予定でしたが、自分の身体にこれからどんな症状が出るかどぎまぎしていたので、それも関係していたのかもしれません。

次回へ続く

次回は、退院日の様子等について綴っていく予定です。

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