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デザフェスのボランティアスタッフってどんな仕事?に答えます!

毎年5月と11月の年2回、更に8月にも小規模で1回開催されているデザインフェスタ。このイベントでは、企画制作をしている正規スタッフ(デザフェスの社員)のほかに、当日の2日間だけお手伝いをするボランティアスタッフが20~30名ほどいます。

スタッフの腕には腕章が付いているのですが、赤の腕章が正規のスタッフ、そして緑の腕章が、私たちボランティアスタッフの証です。

緑の腕章がボランティアスタッフ
撮影:トートー

めちゃくちゃリピーターが多くて、私も大学1年生の時からほとんど毎回参加しているのですが、未経験者からは「ボランティアって何するの?」「タダ働きなのにそんなに楽しいの?」と聞かれることもしょっちゅうです。

この記事では、そんな疑問に答えるべく、実体験をもとにボランティアスタッフの仕事内容や参加してよかったことなどを、写真たっぷりでご紹介します!

※撮影者の記載がないものは基本的に私が撮影した写真です。

ボランティアスタッフの特徴

いろいろな役職から選べる
ボランティアスタッフの役職は3種類あります。

❏運営スタッフ
インフォメーション、会場巡回、チケットもぎりなど
❏スチールスタッフ
会場内、ブース、ステージなどの資料写真撮影
❏ムービースタッフ
出展者のインタビュー、会場内の様子の資料動画撮影

運営スタッフがいちばん人数が多く、4~5人の班になって行動しています。スチールスタッフとムービースタッフは、基本的にひとりで行動することが多くなります(詳しくは後の章で)。

過去9回ボランティアスタッフを経験した私とるては、ひょんなことから全ての役職を経験したことがありますが…これはかなりの例外。でも、いろんな経験をするのも楽しいので、ぜひどなたか私のあとに続いてほしいところです。

スタッフ同士の仲がいい
ボランティアスタッフには、高校生から大人までたくさんの方が参加しています。イベントの2週間ほど前に、説明会と交流会、2週間ほど後には打ち上げが原宿のデザインフェスタギャラリー併設カフェでおこなわれます(今年は感染症対策のため説明会のみでした)。事前にほかのスタッフと仲良くなる機会が設けられていて、イベントに慣れない方も安心です。

また、スタッフ同士は基本的にあだ名で呼びあっています。私の「とるて」ももちろんそう。スタッフ用のネームタグもあだ名で書かれるので、出展者さんにも覚えてもらいやすくなります。

デザインフェスタvol.52のネームタグ

自由なスタイル
当日の服装は自由!ある程度疲れにくくてお客さまの迷惑にならなければ、いくらでもオシャレしてOKです。私はデザフェスで缶バッジやアクセサリーを集めるのが大好きなので、戦利品で埋め尽くしたコーディネートをしたこともありました。

デザインフェスタvol.49の時の私の服装

運営スタッフの仕事(一日の流れ)

まずは、人数がいちばん多く、誰でも参加できる「運営スタッフ」の1日の動きをご紹介します。

08:00 朝礼
運営スタッフの朝は早い!開場の3時間前に控室に入って朝礼をおこないます。なかなか起きられず朝ご飯を持ってくる人もちらほら…(笑)

ボランティアスタッフ控室の入口

09:00 搬入口
会場内の下見を終えたら、班に分かれてそれぞれの搬入口へ。出展者さんのパスを確認したり、エリアの案内をします。普段はさわやかな朝の風を感じながらこれから始まる一日に想いを馳せる時間でもあるのですが、今年は検温もおこなったので慣れないルートの誘導に大忙しでした。こうして、11:00に入場が始まります。

デザインフェスタvol.50入場口

12:00 インフォメーション
ここからは班ごとにシフトに従って動きます。中でもボランティアスタッフ花形のお仕事がインフォメーション。絶え間なく訪れる来場者さん、出展者さんの質問に笑顔でお答えします。ブースや喫煙所の場所の案内、落とし物のお預かりと引き渡しが主な業務。人と話すのが好きな人は、この時間がいちばん楽しいかもしれません。
ここも基本的に正規スタッフか超ベテランのボランティアスタッフが常駐しているので、ガチガチに身構えなくても大丈夫です。

デザインフェスタvol.52は飛沫防止パネル越しの対応でした

13:00 お昼ご飯
休憩時間は班ごとに異なりますが、朝の忙しい時間がひと段落したらようやくお昼休憩に入ります。多くのスタッフは、フードエリアやカフェエリアでフェス飯を満喫します。控室でゆったり食事ができるのはボランティアの特権!

14:00 会場巡回
広い会場内を巡り、困っている人がいないか。トラブルがないかを見て回っています。困ったことがあったら、ボランティアスタッフに気軽に声をかけてください。

15:00 Twitter
ボランティアスタッフには公式Twitterがあります。その名も「デザインフェスタ生放送」!各ブースやショーステージなどで見つけた素敵な出展者さんや、スタッフの戦利品、控室での裏話などをリアルタイムで配信しています。これは極秘情報なのですが、出展者さんとお話するついでにブースで買い物をしているスタッフもいる…かも?

本当は2020年4月にvol.51が開催されるはずでした…

16:00 休憩
控室でほっと一息…かと思いきや、多くのボランティアスタッフは休憩時間も会場内を徘徊しています。見回り中に見つけた気になるブースに足を運んだり、ショーステージを鑑賞したり、休憩時間にもデザフェスを満喫しています。

私はよく控室から会場を覗いています
デザインフェスタvol.49にて

17:00 フォトブース
閉場が近づくと、来場者さんの案内が減って余裕が出てくるので、今度は帰り際のお客さまに向けてフォトブースをご案内することもあります。フォトグッズを勧めたり、希望する方には写真を撮ってあげたりします。

フォトグッズを勧めるスタッフ(まな)
真夏のデザインフェスタ2019にて
撮影:ケンさん

19:00 終礼
インフォメーション、巡回などを何度かローテーションしたら、閉場時間と同時に役目は終了。ボランティアスタッフは正規スタッフ以上に多くのお客さまと接触しているので、デザフェスをより良くする改善案などを正規スタッフの方と共有します。2日目は集合写真を撮って、終了を惜しみながら解散という流れです。
ちなみに、この後は公式のものとは別に軽く打ち上げをすることも。

スチール・ムービースタッフの仕事

スチールスタッフ・ムービースタッフにはタイムスケジュールがなく、(ほぼ)自由行動です。朝は10:30集合と運営スタッフよりも遅めです。

一眼レフカメラなどの機材を持っていて、写真について学んでいる人なら参加可能!これまではプロの方や学校で既にカメラを学んだ方のみの募集でしたが、勉強途中でムービースタッフに参加したパイオニア(私)の登場により、新たに「カメラの技術を磨く登竜門」的な役割も持つようになっています。

ブースの撮影をするスチールスタッフさん(ひじりくん)

カメラスタッフにはほとんどの場合プロのカメラマンが複数名参加しているので、自信がない方でもプロの方から直接テクニックを教わることができるのが嬉しいポイント。ぜひ気軽に応募してほしい役職です。

スチールスタッフ
パンフレットや公式ホームページなどに掲載される資料写真を撮影するお仕事です。会場全体の様子、各ブースの出展者・売り子さん・作品、ショーステージ、パフォーマンスエリア、会場内で販売しているフードなど、さまざまなものを撮ることになります。

これまで配布された当日パンフレット

スタッフのオフショットを撮ってくれるのもスチールスタッフさん。いつもステキに撮ってくれてありがとうございます。

ムービースタッフ
デザフェス公式YouTubeや、デザインフェスタギャラリーなどで放映する資料映像を撮影するお仕事です。各ブースでは、商品撮影のほかにインタビューをおこなっていて、出展者さんといちばん仲良くなれる役職、かもしれません。

デザフェスが大好き!といった出展者さんの声を聞いたり、自分の映像が使われているところを見て喜ぶ出展者さんがいると、やっていてよかったな~と思います。

参加してよかったこと

ボランティアスタッフとして何度も参加しているリピーターのみなさんに、参加してよかったことを聞いてみました!

イベントをめいっぱい楽しめる
会場にはスタッフパスで入れるので、入場パスを購入する必要はありません。休憩時間もきちんと確保されているので、パフォーマンス鑑賞や買い物も十分に楽しめます。

仲間がたくさんできた
ボランティアスタッフは、アートやデザインが大好きな人や、人と話すのが大好きな人ばかり。同じ趣味を持って、年齢や職業を意識せずに付き合える仲間がたくさんできます。イベントがない時期も、スタッフ仲間で個人的に遊んだりしています。

ボランティアスタッフ仲間での合同展
ギャラリー公式ブログより引用

交流会や打ち上げが楽しい
実はお酒好きも多いボランティアスタッフ(もちろん未成年や飲めない人もいるけど)。中には、打ち上げが待ちきれない!という人もいたりします。でもやっぱり、まるまる2日間同じ時間を過ごした仲間と飲むお酒は最高に美味しいんですよね…。

憧れの出展者さんと友達になれる
ボランティアスタッフをしていると、Twitterの更新や、資料写真・映像撮影のために出展者の方とお話する機会が多いです。お話しているうちに仲良くなることもしばしば。腕章をつけていれば、憧れの人に声をかける勇気がわく気がします。

イベント開始前、終了後の様子が見られる
ブースの設営模様など、イベントの裏側を実際に見られるのはスタッフの特権です。ちなみに私は、2日目が終わった後のいわゆる「祭りのあと」といった空気感が、とってもエモーショナルで大好きなんです。

イベント終了後の様子
デザインフェスタvol.52にて

ボランティアスタッフの参加方法

デザフェスでは毎回、ホームページなどでボランティアスタッフが募集されます。

学生さんから大人まで、2日間しっかりと動ける限り誰でも参加できます。特に人と話すのが好きな方、英語や中国語などが話せる方、撮影機材をお持ちの方は、それらを十分に活かせるお仕事です。

初めて応募された方は、簡単な面談をデザインフェスタギャラリーで行ったのち、2週間前の説明会&交流会に参加します。応募人数が多い時は募集が早めに終了することもあるようです。募集については、ホームページかTwitterで確認してください。

デザインフェスタを一緒に盛り上げる仲間がたくさん増えますように!

真夏のデザインフェスタ2019にて
撮影:ケンさん

見出し画像撮影:ケンさん

 

P.S.
実は、私は来年から社会人で、正直次のデザフェスに参加できるか全く分かりません。このために生きているようなものなので、早くもさみしい思いをしています。私事ですが、そういった状況の中でこの記事を書きました。

これを機に、気になっていたけどなかなか参加に踏み出せなかった方や、新たにボランティアスタッフを知ったという方に、ぜひ参加してほしいです。そして、もし来年以降も参加できたら、この記事を読んで応募しました!という人に会えるといいな~と思っています。

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