恋に落ちずにはいられない


邦楽、洋楽、ジャンルを問わずいろいろな音楽を聴くが、最近改めて私の心を揺らした曲がある。

Can't Help Falling Love / Elvis Presly

誰もが一度は耳にしたことがあるのではないだろうか。まず「恋に落ちずにはいられない」というタイトルも良いが、始まり方の歌詞が何よりも素敵だ。

Wise men say
Only fools rush in
But I can't help falling in love with you

賢い人たちは言う。
愚かな奴らだけが、急ぐのだと。
だけど僕は、君に恋に落ちずにはいられない。

バカだとわかっていても、好きになってしまう。心が躍って止められない。それが恋だと、シンプルに綴り続ける歌詞が、この歳になってグッと響く。

歌詞

この曲を久々に思い出したのは、映画「Crazy Rich Asian(邦題:クレイジー・リッチ!」)の結婚式のシーン。二度目の鑑賞だったが、テンポがよくおもしろくて、主人公の女性の芯の強さに胸を打たれる映画。

クレイジー・リッチ!


結婚式のシーンは、緑が溢れ、水が流れて、スローモーションと共に女性シンガー、Kina GrannisがカバーしたCan't Help Falling Loveが流れる。このシーンがどうにも美しくて、目も耳も心も、気付けば奪われていた。

結婚願望は昔から漠然とあり、いつかは誰かと共に暮らして家庭を築きたいと思っている。令和も5年になり、結婚だけが幸せではないこともわかっているし、むしろ子どもを持てば今よりも生活が大変になるのではないか、そんな余裕は自分にあるのか、と思ったりする。

考えているうちに、結婚なんてしない方がラクなんじゃないかと思うことも増えたし、結婚を望まない人もまわりには増えた。

それでも、このシーンをみて、この曲をいつか結婚式に使えたらいいな、なんて思った私は、やはり結婚したいらしい。結婚そのものに憧れがあるというよりも「誰か1人、添い遂げたいと思うくらい好きになれる相手がいる」というその状態が、美しいのだと、わたしは思う。


恋に落ちずにはいられない。
バカだとわかっていても一緒にいる。

そんな風に思ってくれる相手と、そんな風に思えるような相手と出会うということは、なんて幸せなんだろう。

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