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いつか




今日、国民的アイドルグループが解散する。


そのファンである友人は、彼らについて
「いつの瞬間も最高だった」と私に言った。


私の目には、彼らの解散はもっとも理想的で
美しいものに映っている。
まるでフィクションみたいに美しいエンディング。



たしかに終わることは悲しい。
これを書いている今も、やるせない気持ちになっている。

でも、自分たちのすべき事を全うして
最後まで格好良い姿のまま、
ちゃんとファンが納得する形で終わりを迎える。(受け入れるのが辛いファンもいるだろう。)
それはけして簡単なことではない。



アイドルグループの
突然の理不尽なメンバー脱退や解散なんて
たくさん見てきた。
むしろ今は、それが当たり前のようになっているとさえ感じる。


世の中の大半には関係ないニュースでも、
そのグループを愛している人たちにとっては
人生を揺るがす一大事だ。
その数だけ、やりきれない悲しみや葛藤がある。

私もそういう経験をしてきた。
「出会わなければよかったのかな」
と思ったりもした。

だからこそ、彼らの選択が尊く思えるんだろう。






出会ってからの時間は関係ない。
少しでも自分の人生に影響をあたえて、
心を揺さぶってくるような人たち。
そういう誰かに出会えたことに意味がある。
ここでは'アイドル'のことを考えながら書いたが。

たとえ、どんな終わりや別れを迎えたとしても
その事実は変わらない。



ふと、私の推しの言葉が浮かんだ。
彼はあるグループのリーダーだ。

いつかの話ですよ。
この全てが終わったときには
メンバーが一緒でよかった
楽しかった、幸せだったと
感じられる時間になればと心から願ってます。

人の心が全員同じになるというのは
不可能なのは分かってますが、
何卒、みんなが僕と同じ心でありますように
そう願ってます。


今日解散する6人は、
この彼の願っているような終わりを迎えた
と思う。



いつか必ず終わりはくる。
それでも、幸せだったと言えますように。




ps.
26年間、お疲れさまでした。
貴方方はいつまでも私の理想のアイドルです。





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