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#16 うつ病から復活して数ヶ月経ちました

しばらく間が空いてしまいましたが、すっかり元気になったので記録として残しておきたいなと思います。

↓ 事の始まりについては下記にまとめています。
うつ病になったので少しお休みします

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今年に入ってからしばらく休職して人生の春休みのような期間を過ごしました。ちょうど日本でもコロナの影響が広がり始めた頃です。

その頃のわたしは、毎日朝しっかり起きて、ご飯を食べて、夜お風呂に入って寝るまでを最低限の目標にしていました。
そんな生活の中で犬と触れ合い、散歩して、ラジオを聞きながら少し文章を書いたり、読書などをしていました。

ゆったりとした時間を過ごしていると、最初はよくわからない焦りを感じました。
身体的にも精神的にもギリギリの状態になっていても、人間はまだそういう気持ちになるんだと、今思うと少し驚きます。(だから無理して頑張ってしまう人が多いのかもしれませんね)

そんなゆったりとした時間と病院でもらった薬のおかげで少しずつ元気になり、GW明けから仕事に復帰することができました。

復帰するにあたって自分の中で一つ、仕事に対しての姿勢を改めました。
それは自分の性格を考えて「ぼちぼちやる」という事です。
わたしは、仕事でもプライベートでも物事に没頭してしまうとより良くしたいという気持ちが強くなりヘトヘトになるまで突き詰めてしまいます。
なので「ぼちぼちやる」くらいの気持ちでいた方が余計な力も入らず、わたしには合う気がしています。

仕事に復帰してからすぐに会社全体で基本的に在宅勤務になりました。
そういうタイミングもあって、仕事と並行して体調はみるみる良くなってきました。
復帰してから仕事をお休みすることもなく、今では薬も飲まなくてよくなり通院は来月が最後になりそうです。(万年筆でいつも丁寧に文字を書く先生いつもありがとうございます)

そんなこんなでいつの間にか暑かった8月は過ぎて今は9月です。
犬と散歩している時に遠くの景色を眺めていて、ふと見える景色が変わったのに気が付きました。
目に見える景色の色を豊かに感じられるようになりました。
空の色や遠くに見える海の色、周りに溢れる木々の色など。それまで気に留めなかったものに感動できるようになりました。

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実はそんな風な感覚になるのは初めてではありませんでした。
専門学生時代にとてもショックな出来事があって体調が悪い日が一年ほど続いた時期があります。
毎日お昼に食べるものを選ぶ気力もなく 、コンビニで塩むすびばかり買って食べる日々でした。
今考えるとかなり異常な状態だと思います。

ある朝起きると、見える世界が昨日までと全然違うのに気が付きました。
それまで頭の中にあった霧のようなものは晴れて、視界に入ってくるものは不思議と輝いていました。
漫画みたいに全然違う世界に来てしまったようなそんな衝撃でした。
今思うとあの時もうつ病だったのかもしれません。

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身体も心も元気だと生きてるだけでそれだけで楽しい気がします。
ご飯もおいしくて恋をしたりワクワクする事も見つけられます。
感動できるという事は人が生きていく上でとても大切なんだと感じます。

最近は、今まで着なかったような服を着たり、今まで選ばなかった色のコスメを買って試したりと好みがだいぶ変わりました。
久しぶりに色んな音楽を聴いて偶然出会ったアーティストに感動したり、今まで興味のなかった画家の絵に惹かれたりします。
しばらくコーヒーを飲んでいませんでしたが、毎朝ミルで豆をガリガリと挽いてハンドドリップでコーヒーを淹れる楽しみも復活しました。

今回の出来事は自分にとってマイナスでなくプラスになったように感じます。これからは植物の変化を楽しみながら育てるように、自分の身体や心の変化にもっと気づいてあげたいなと思います。

読んでくださりありがとうございます!