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美味しい夏休み

短いけれども夏休みをもらって、実家に帰省。
頻繁に帰ってはいるけれど、東京にいる従姉も来るため、気分はいつもよりうきうき。


なかなか会えないけれど、東京の従姉のことが大好き。
いつも穏やかににこにこしながら話してくれる、ふたつ上のお姉さん。
なんとなく秋田の人とは違う、「東京の人」という雰囲気を一時期感じて、話しかけづらい時もあったけど、今はこの一年に一回の3日間が大切。


叔父さんはお土産をたくさん買ってきてくれる。見事に肥えてしまうほどの量のお菓子と、今だに子供扱いなのか、キャラクター物のグッズ。
もう30歳だぞ、と思いつつ、かわいいし、やっぱり嬉しい。
いつだって甘やかされるのは、にやにや嬉しくなる。


私たち家族も2人を迎え入れるため、美味しいものをたくさん用意する。もちろん、私たちも食べる。むしろ、私たちの方が食べる。

畑で採れたとうもろこしとミニトマト。そのほかの夏野菜はカレーに入れる。
お気に入りのお店の焼き鳥を用意して、秋田の名産じゅんさいも欠かさない。
いつもは飲まないジュースも、こんな日は買ってしまおう。


そんなに口数の多くない私たち。
昨日は甲子園とオリンピックを見ながら、たんまり用意した食べ物と飲み物を、みんなでのんびり食べ進める。


一人暮らしをしていると、食べることはせっせか生きるための作業になってしまいがち。ただ、食べる、体に養分を入れる、空腹を満たす、そのために食べる。
こんな風に食べたいわけじゃない。それでも、適当に済ませてしまう自分が、たまに嫌になる。


ついつい食べ過ぎてしまう夏休み。
ついつい手が進んでしまうのは、何でも「美味しい」と思えてしまうから。
美味しいものを、美味しいと感じる雰囲気で、美味しいと言い合える人たちと、ゆっくり、ゆっくり食べる。
幸せだなあ〜と、今お腹いっぱいで、うとうとしながら思う。


明日から、私はまた仕事が始まって、従姉たちも東京へ戻る。いつも通りに戻る。

でも、せっかくなら今日までの食事の時間を、1人の時間も思い出したい。
美味しい夏休みをいつだって引っ張り出して、美味しい日々にしていこう。


美味しいはやめられない。

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