運動することの大切さについて
40歳を過ぎ、コロナ禍でリモートワークが浸透し、すっかり運動不足になってしまったおじさん。太らないように食事は気を付けていたものの、運動不足という伏兵はいつの間にかひっそりと忍び寄っていたのです。
ある日の気づき
それは何でもない日常の一幕でした。リモートワークする日の朝は、子どもたちを送り出してから食事の後片付けを行い、朝の準備で少し散らかった部屋を軽く片付け、床に何も落ちていないことを確認したらロボット掃除機を走らせます。
そして、いつものように”どっこいしょ”とソファーに横になります。
横になる?なぜ?それはもちろん疲れたから。そう、これだけのことで疲れて「横になりたいなー」と思ってしまったのです。これまでは何とも思っていなかった日常の一部が、一度気が付いてしまうと異常さが際立ちます。この程度で疲れてしまうのはおかしいと。
深刻な運動不足なのではないか?
そんな思いが頭をよぎります。すぐにiPhoneのヘルスケアアプリを開きました。ここ最近のアクティビティはなし。歩数はリモートワークの日は2000歩以内。そして極めつけはこの表示。「心肺機能が低下しています」
これはいかん、ということで運動することを習慣づけなければという気持ちを強く持ちました。以前にも体重増加を理由にダイエットのために走っていた時期はあったのですが、ここ最近は食事の量も控えめだったことがあり体重はそれほど増加しておらず、生活改善の必要性はあまり感じていませんでした。しかしまさか、目に見えるかたちで体力の低下を痛感することになるとは思ってもいませんでした。恐るべし40代。
ではどのような運動をすべきか
いきなり激しい運動をしても体が悲鳴を上げ、脳から直ちにやめるようにと甘やかした指令が出ることは目に見えています。ということで以下の条件で運動をすることにしました。
10分以上走ること
毎日走らなくともよいが、週に2~3回は走ること
天気の悪い日はおサボりしてもよいこと
筋肉痛がある日や体調の悪い日は散歩でもよいこと
できなかった時も自分を責めないこと
ただし続けること
これは甘い、甘やかしすぎている。自分でもそう思います。しかし、運動を続けようと気合を入れてもつらくなってしまうだけです。ゆるゆるでよいのです。大切なことは続けることです。
運動を始めてみよう
というゆるさの中で運動を開始する決意を固めました。10年ほど前は10㎞程度は走れていたのですが、今はすっかり運動不足で体力も筋力も落ちていることは明らかです。
過去の経験から、特に膝周りの筋肉がつかないうちに無理をして走ると関節痛でしばらく走れなくなることは体験済です。なので「膝の痛みを感じたら即やめる」という条件も追加しました。おじさんなので体を壊さないことが大切です。
初回は気合が必要
今から少し遡り11月の上旬のころのお話になります。少し肌寒い朝、天気は良好、体調も良好。ということで少しやる気が湧いていた日に、ちょっとだけ気合を入れてのスタートです。
初回はちょっと走っただけで息があがり、心拍数もあっという間に170を超え、苦しいゾーンに入ったことを覚えています。それでも気合は入っていましたから、もう少しいけるところまで、と走り続けました。
するとやってきました、膝の関節痛です。事前に決めていたことですので「まずい」と判断して即中断。やめる判断が早い。わずか17分程度でしたが、ちゃんと走ったことを自分で自分をほめてあげることにしました。
ちなみに翌日から2日ほど関節痛が残りましたが、3日目には回復しました。長引かずに済んでよかったです。
その後の運動習慣
関節痛が収まってからは、走ったり休んだりを繰り返しながら、週に3回程度は継続的に走ることができています。初回以降は関節痛は再開せず、3週目あたりには筋肉痛も出なくなりました。
また、走るときに心拍数が上がりにくくなり、苦しさを感じにくくなりました。これは急に体力がついたわけではなく、恐らく体がエコモードから運動するモードに切り替わったのではないか、と考えています。
そしていま、走り始めてから1か月ほどが経過しました。すっかり運動習慣がついてきたと言えるのではないでしょうか。
モチベーション維持のための工夫
個人的にこれはあってよかったなと感じるものをピックアップしてみます。
スマートウォッチ
運動の記録が取れるスマートウォッチがあると、アクティビティの記録を残せるため達成感があります。運動を重ねるごとに変化がわかりやすくなるため、走行ペース、心拍数が測れるタイプがよいでしょう。
特に心拍数は上がりすぎると苦しくなり、体に負荷がかかりますので走りながら時々チェックできるようにした方がよいと考えています。ちなみに私はApple Watchを使用しました。
いかにも走る人っぽい服装一式
普段着で走ってもよいのですが、どんなにペースが遅くとも「走りに来たぞ」という服装でいるとジョギングコースで目立たなくなるため私は心理的なハードルが下がりました。
ちなみに私はよく走っている人を観察して、似たような服を全部ユニクロで揃えました。特に帽子やスポーツサングラスなどを身に付けると周囲の視線もあまり気にならなくなります。
スポーツブランドで全身揃えて気合を入れるのもよいのですが、私の場合はその見た目で走るのが遅い、というのも恥ずかしさがありますし、立派な服装はもっと速く走れるようになってからのお楽しみに取っておきたいと考えています。
SNSでつぶやく
走ったらSNSでつぶやきましょう。誰も反応してくれなかったとしても走った自分をほめてあげるとモチベーション維持に良い効果があると感じました。もし反応してもらえたりすると、さらに嬉しさアップです。何も損をすることはないので、ぜひ発信していきましょう。
運動を始めて何が変わった?
走ることに抵抗がなくなりました。普段から走るようになると、なんでもない日常生活でも小走りするようになります。当たり前のことを言っているように聞こえるかも知れませんが、以前の私は全く走らない人だったのです。
気軽に走るようになった。これが1点目の変わったことです。
2点目は、目に見えて疲れにくくなりました。冒頭で記述したリモートワークの朝に行う一連の家事をこなした後も、横になりたいという欲求が湧かなくなりました。これに気が付いたときに大きな驚きがあったことをよく覚えています。
3点目以降は、残念ながらまだ実感がありません。個人的には体重が落ちてきたとか、筋肉がついてきたとか言ってみたいところですが、まだ数字には表れていないようです。
運動を始めてよかった?
よかったです。当初の目的である疲れにくい体は手にいれたという実感がありますので、このまま継続していきたいと考えています。
もし私のように運動をしない大人になりかけている方は、ぜひ私と一緒に運動の習慣を始めてみませんか?立派な目標を掲げる必要はありません。1日たった10分の運動でも効果はあるみたいですよ。
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