福祉・隠れ福祉カフェ巡り

ちょうど1年前ごろですが、少しだけカフェ巡りをしたのでそのレポを残しておきたいと思います。


■福祉・隠れ福祉カフェとは?

私のイメージでは
福祉カフェとは、障害のある人や様々な当事者が働いていたり、自助活動をしたり、居場所になったりするところ。隠れ福祉カフェとは、福祉カフェの役割に加えて、街中やビジネス街にあったり、福祉カフェだと気付きにくく、一般のお客さんの利用がより多いところ。



■巡ろうとおもったきっかけ

『吃音 伝えられないもどかしさ』(新潮社、2019年1月)を読んだとき、本に出てくる愛知県名古屋市にあるBook Cafe Co-Neccoというカフェの存在を知りました。

いつでも気軽に行けて、一息つけて、したければ相談もできる。

そんな落ち着いた居場所のような存在をとても魅力的に感じ、全国の同じようなカフェを調べてみたことがきっかけでした。

残念ながらまだCo-Neccoさんには行けていませんが、今度絶対行きます(笑)




1. social Cafe Sign with Me -空間を彩る手話を魅せるカフェ-@東京

ホームページ:social Cafe Sign with Me
一般社団法人ありがとうの種

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2019.05

東京・地下鉄春日駅近くにある手話&筆談カフェ。
オーナーの柳匡裕(やなぎまさひろ)さん含め、お店で働くスタッフさんはほぼ全員ろう者(聴覚に障害がある人)であるそう。

私が1年前に行ったのは本郷店でしたが、2020年現在は春日店のみになったようです…

改めて先日、春日店に行ってみました!

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2020.09

店内外観からは、ここが手話&筆談を公用語とするカフェだということは全くわかりません!まさに隠れ福祉カフェ。

店内に入ってはじめて、ノンバーバルな(音声言語を使わない)コミュニケーションがあふれていることに気がつきます。

手話がわからなくても全く問題ありません。スタッフさんは表情や身振りやカードを使って注文を聞き、こちらは指さしなどで答えればOK。

自然と安心感に包まれ、居心地もよいです。
スープもおいしい!

お店には自然とろう者の方々が集まってきて、手話で何やら語り合っておられるのをみて、とてもいい場所だなと感じました。

"ろう者か聴者に関係なく、交流や相談をし合う中で
新しい考え方を生み出せる場になることを願っている。"

ー願い:HPよりー



2. LORANS(ローランズ)原宿店 -社会的役割を基盤としたお花屋さん- @東京

ホームページ:LORANS.-ローランズ-
就労継続支援A型

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2019.05

インスタ映えしすぎ注意のフラワー&スムージーショップ。

お客さんはほぼ女性かカップルで、お花に囲まれたおしゃれな店内で女子会をしていたり、”福祉”色は全く感じない。隠れ福祉カフェ。

店内に「スタッフさんの対応がゆっくりである」こと等のメッセージがかかれた看板があったが、個人的に元気にハキハキ接客されることがやや苦手なので、こちらのスタッフさんの対応はちょうどよかったです。

おいしいスムージーとかわいい盛り付けに気分がわくわくします。



3. Neccoカフェ -大人の発達障害当事者のためのピアサポート- @東京

ホームページ:Necco(ネッコ)

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2019.05

2010年より、日本初の成人発達障害当事者のための常設の居場所として、当事者である金子磨矢子さんが立ち上げ、運営を行う。

Neccoでは、カフェのほかにも就労継続支援B型としての取り組みなどもされているようです。

カフェではカフェタイムとフリータイムがあり、カフェタイムではピアスタッフさんが常駐されていて、自家焙煎のコーヒーなどがいただける。
フリータイムでは様々なイベントが行われています。

愛知県名古屋市のBook Cafe Co-Neccoさんは、こちらのNeccoカフェを見本にされたそう。

店内のひかるものや蛍光灯にカバーをしていたり、「ひとりでいたいです」「話しかけないでください」という意思を示せるカードがあるなど、当事者が利用するうえでの配慮がされていました。

私はフリータイムのイベントに参加。
その日は20人ほどが集まり、男性が多めで、年齢層は20~70代。発達障害の種類や程度も様々。自己紹介をした後、テーブルの方々でお話しました。

まさに当事者さんたちの居場所になっていると感じました。



4. ふらっとカフェ @東京

ホームページ:指定障害者支援施設:ふらっとなかの
社会福祉法人 愛成会

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2019.05

障害者支援施設内にアート作品やパン販売、カフェあり。

パソコンを持ち込んでお仕事をされているお客さんがいたり、施設の利用者さんが通って休憩されたり…

近所の小学生がパンを買いに来たりと地域とのつながりがすごくある施設だなと感じました。

カフェは落ち着いていて、接客がものすごく丁寧だった印象です。
程よく日が差してきてパンの香りがして心地よかった。



5. GIVE&GIFTカフェ -ビジネス街にある都市型の福祉事業所- @大阪

ホームページ:株式会社GIVE&GIFT 

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2018.03

2年前に行ったけど今は閉店したみたい…(´;ω;`)悲しい
カフェ以外にも現在様々な活動されています!

私がはじめて行ったときは、昼すぎでもうランチが売り切れの大人気で、2回目に行ってやっと食べることができました。

代表の方がいて気さくに声をかけてくださって上階の見学もさせてもらいました。すごく素敵なカフェでした。



これからもまだまだ巡りながら、居場所について考えていきたいとおもいます。

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