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欧州バックパック旅8【ドゥブロブニク/コトル】-モンテネグロ 世界遺産の街へ

2022 7/23 ドゥブロヴニク:快晴
Day 8

今日はビーチに行った。ゆっくり休息をとる日にしたので日記はとても少ない。バケーションというものを体験するのもたまにはいいだろう。午後はこれからの予定を立てた。宿を探すことができたので一安心だ。明日はモンテネグロのコトルへ日帰りで行く。

7/24 コトル:快晴
Day 9


賄賂バス

モンテネグロのkotorはDubrovnik から車で行ける程近いので、今回はバスを予約して日帰りで訪れることにした。ヨーロッパの格安高速バス Flixbusで予約したのだが、業務提携しているのか詳しいことは分からないが来たのはEkspressという会社のバス。運転手のおじさんがなかなかの堅物だった。それは予約したプランに大型荷物の持ち込みが含まれているにも拘らずキャリーケースを持っている人に100円くらい徴収していたからだ。賄賂だ。ある男性が予約内容を見せてこれに抗議したのだが、運転手はNoの一点張り。強すぎる。つくづく日帰り旅で斜めがけしか持ってこなかった自分に乾杯だ。

バスは満席ではなかったので2席を自分一人で座れた。あの堅物の運転手は運転も荒かった。前の車が遅いと対向車線に入って追い越すという荒技を数回行った。プライベートの車でやるには勝手だが、乗客を乗せたバスでやるのか。なかなかすごいやつだ。

モンテネグロ入国

モンテネグロへは入国審査が必須だ。陸路での入国審査はお初だ。どきどき。まずクロアチアの出国審査。パスポートをスキャンしスタンプをおして終わった。しばらくバスに乗った後、次はモンテネグロの入国審査。これもパスポートをスキャンするだけで終わった。審査のおじさんが僕のパスポートを見て、日本語でありがとうと言ってくれた。日本を認知している(ただ知っているということじゃなくて言葉を覚えているくらい意識の中にあるということ)、好感的な感情を持っているということ、観光客相手の商売人が売るために覚えていることではないのがとても嬉しかった。

モンテネグロ🇲🇪入国!

バスは結局予定より1時間程遅れてKotorに到着した。ここだけの話、事前のリサーチでこのバス会社の評判が悪いこと、予定より絶対に遅れることは分かっていた。なので想定内だ。しかし予想外のことがあった。それはスマホの通信が出来ないということだ。どうやらヨーロッパ周遊SIMの圏外らしい。どないしよう、何も調べ物ができない。焦って冷や汗が出た。しかし幸運 (本当に幸運) なことにGoogle mapの位置情報だけはなぜか正確に作動した。助かった...
バスの窓からはヤシの木と泳いでいる人を多くみた。地元の人に違いない。バスで通ったエリアは多分田舎なのだが、とても平和そうだ。
バスを降りると、ついに行くとこまで行ってしまった感がした。遥々モンテネグロまで1人で来てしまったという実感が湧き、なんだかどきどきした。


世界遺産の旧市街コトルへ

バスターミナルから歩いたら旧市街が現れるかと思っていたが違った。コトル旧市街は城壁と山に隠されており、あたりからは隠されている感じで全く見えない。もし車で来ていたら通り過ぎてしまうくらいだ!

コトルの旧市街はかなりコンパクト
半日あれば十分周れそうだ

Dubrovnik は猫の街で有名だが、kotor も同じく猫で有名らしい。実際、多くの猫と会うことができた。というかそこら辺に猫が転がっていた。猫口密度でいえば断然Kotorの方が高いといえよう。

ぬあーん

旧市街の入り口から進むとすぐに行き止まりに行き着いた。とてもコンパクトな都市だ。その行き止まりにステキなお店があった。手書きの絵葉書が3枚で5€くらいだという。それらが可愛く気に入ったので買うことにした。モンテネグロは意外にもユーロ圏だ。ややこしい。

Kotorと検索すれば山から旧市街を眺めた写真が数多く出てくる。日帰りなのでまず山に登りその景色を眺めてみようと思った。しかし山道が見つからない。10分くらい迷って、人気(ひとけ)のない道を上がっていくということがわかった。
迷っていた時に、黒猫の絵が描いてあるお土産屋さんの看板のところで本当に黒猫が眠っていて驚いた。かわいい。

旧市街を一望できる山へ

山に入るには8€くらいだったか。意外と高くつくなと思いつつも入場。石道(中世ヨーロッパの道に使われる石くらいのサイズ)で片端が狭い階段になっていた。狭いので当然登山者と下山者が鉢合わせたらどちらかが道を譲らなければならない。スルジ山ほどきつくはなかったが、それでもハードな道のりであった。

ギラギラさんしゃいーん

途中、水を販売している男性がいた。耳に入った話では毎日売る水を担いで登っているのだとか。すげえ。このような場で飲み物を売っている人は少し信用ならないとか思っているが、彼は良い人そうだしその苦労は当然水を高くするように感じた。(値段は見ていない。そして水はまだあるので買わなかった) 道はギザギザになっており、各折り返し点は少し開けていたり、昔の遺跡っぽいものの残骸があったりする。

水売りの男性と遺跡に突入する登山コース

当然ながら景色もいい。旧市街と道路から旧市街を三角形に隔てる城壁がよく見えた。頂上は頂上っぽくなく(整備されてるわけでもなく人集りがあるわけでもない)、なんだかあっけなかったが正直これ以上登るのは辛かったので内心ホッとした。赤い屋根はクロアチアの旧市街と似ていたが、城壁の形と街のコンパクトさ、それに周囲に山々が聳えているという点で全然違う。Kotorもステキだと思った。

三角形の旧市街と古くからの教会
コトルに来たならば必見だ

旧市街散策

下山は楽だった。下山した後街を彷徨っていたらKotor Bazaar の文字が。バザールなんてやってるんだとびっくりしながらも見学した。

石造りのバザール
素敵だ

そこはバーゲンの服や靴からお土産屋さんまで10店舗くらいあって見る分には面白かった。(Kotorの物価は別に安い訳ではない。観光地だからか以外にもローマと同じくらいだった)
街自体が小さく、小道が多いので何度も同じ太い道を行ったり来たりすることになった。

しかしそれらのストリートはとてもステキなので構わない。お昼の時間になり小腹がすいたのでパン屋でfitness sandwich というものを買った。

後日談:この旅でワースト1位2位を争う味だった

なるほど、野菜のみが入っていたのでFitnessか、ネーミングが少し面白い。別においしくはなかったが安いので仕方ない。(事前調査でお肉料理の店がおすすめされており行きたがったが、行きのバスで通りかかった時は閉まっており、今日は閉店と勘違いしていたのと、そこまでお腹が空いていなかったため断念した。次回があるならば行ってみたい。その後、街をぶらぶらしたり、猫を発見する度に写真を撮ったりした。暑かったのでアイスを食べたい。Kotorはどのレストランでもアイスの販売カートを出していたので選び放題だ。(でも何が違うのか、どこが美味しいのかはよくわからない) 適当に人集りができているアイス屋さんで買うことにした。爽やかそうなマンゴーとレモンを選択。カップが良かったが言うのを忘れたためコーンででてきた。

早速溶けないように日陰に移動し食べた。マンゴーがとても美味しい。ちゃんと小さいながらも実が混じっておりいい。あまりに美味しかったので最後までとっておきたかったが下にレモン、上にマンゴーだったのでマンゴーを先に全て食べ切る必要がある。レモンも美味しかったがマンゴーほど驚くような味ではなかった。

ヨーロッパでは意外とよく見かける

街をまた彷徨っていたところ、自動オレンジ絞りのジューススタンドがあった。頼み方がわからなかったが少年がお店の人に頼んでいたのでそれに続くことにする。最近野菜を摂れておらずに困っていたのでありがたい。大量のビタミンCを摂取できるに違いない。オレンジを直接絞っただけのジュースなので酸っぱいかと思っていたが全くそんなことはなかった。むしろ甘くて驚いたくらいだ。

ネコの街


ネコ何匹?

ビタミンCをチャージして散歩を続ける。見かけた猫は皆寝ている。一匹エビみたいに丸まっていた。十分楽しんでもう未練はないので帰りたかったが予約したバスまで1.5時間ほどある。どうしようもないので適当なお店のテラス席で飲み物を頼むことにした。レモネードが飲みたかったが、ないらしい。たくさんのビールやワインはあるのに... それらは高かったのでやめて、結局コーラを注文した。コーラは普段全く飲まず好きな訳ではないがなんだか飲みたい気分だった。まあ旅先だしそう言うこともあろう。4€もするが仕方ない。場所代込みだ。
(これを考えると自分で納得がいくのでよい)

店員さんは缶コーラと氷、ライムが入ったグラスを持ってきてくれた。そこでゆっくりと時間を潰させていただく。スマホは通信ができないので日記を少々書いた。まあステキな通りのテラスでライム入りの冷えたコーラ一本で40分くらい居座ったから値段相応だ。そんな僕に店員さんは嫌な顔ひとつせずに会計をしてくれた。

ターミナルへ行く途中、浮かれた短髪のボーイッシュな女の子に胸を噛まれた。かなり痛かった。まあ子供なので別にいい。しかし親は何も注意をしないしsorryの一言もない。その親に対して少し苛ついた。

帰る

帰りのバスは運転手が行きとは違った。荷物に料金は取らないらしい。しかし謎ルールだがKotorのバスターミナルからバスに乗るにはゲートを通るために全員2€を払わなければならない。意味がわからない。謎ルールだ。
この時、帰りのバス自体が来るのが遅れた。例のごとく帰りのバスも遅れてクロアチアに到着。夜はスーパーでパンとレモネードを買って食べた。パンは美味しくなかった (スーパーだからか夜で売れ残りしかなかったからかは不明) 。無事に帰ってくることができたので良かったとしよう。


閲覧ありがとうございました。ゆっくりとした更新頻度で40日間のバックパックの記録を綴っていきます。ではまた、次回は再びクロアチアでお会いしましょう!

ごめん寝

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