見出し画像

"コミュニケーションスキル"って何?

Introduction

コミュニケーションスキルってなに?

大学生の就活時期ともなると「コミュニケーション力は大事だ」とよく耳にします。

社会に出たときに大概どの職業にもコミュニケーション力は重要だと言われます。同僚や顧客との会話や交渉で意図を正しく伝える方法や、目的を効果的に話す方法を知っていれば、ビジネスは良い方へと促進されます。AIが発達してきたこのときにも、保持すべき能力の一つはまさにこれらの力でしょう。

よくコミュニケーション力が大切だと言われますが、
コミュニケーション力を養うってどういうことでしょうか?コミュニケーション力ってそもそも具体的に何?

人が自分の話す事柄に興味を持ってもらうように話す、言わば相手にフックを掛け会話を始め、人に良いものだと認知されるよう、展開を広げ具体的に自分の体験などを詳しく話す。それと同時に相手の反応や理解進度に配慮し補足したり一般化したりする。そして結論は同じ内容の要約を、言い方を変え繰り返す。

これが私の思う会話の一連の流れです。これだけを伝えるとかなりお堅く聞こえますね。

まずは流れを頭に入れておいて、
今日はコミュニケーション力を上げるヒントを書いていきます。


コミュニケーション力の基本3つ

コミュニケーション力の3つの要素は私が思うに、論理性、具体性、反応。以下で見ていきましょう。

1. 論理性
普段の気楽な会話ではさほど気にしないことが多いですが、会話に論理性を持たせるには、
展開のOutlineが重要です。
会話を始めるとき話題へのスロープとなるIntroduction、話題について話すBody、まとめのConclusion。
話題に自分の意見が入るならば、理由や根拠を持ち、明らかに話すことが重要です。

「合理懐疑」と呼ばれるのですが、簡単に言うと、”つじつまが合っていること”を言います。自分が明確に話すこと、相手に不明点を持たせないことが、成熟したコミュニケーション力の持ち主だと思わせます。

2. 具体性
会話には、さほどたくさんの話題は必要ありません。
一つの話題を骨に肉を付けるように具体性を加えて深堀していくことで、相手も話題について質問しやすく、会話が盛り上がります。
例えば、自分の意見を話すときには理由や根拠を、経験や人に聞いた話で展開していく。体験談を話すときには、場所や人の名前、出会った人の様子、食べたものの味、見たもの聞いたものを具体的に話せると会話が長く続き発展するでしょう。

さらに具体性ある会話を作り上げるヒントの一つは会話相手の情報を聞き、覚えることです。
相手の名前を知っているならば、会話相手とその場を別れるときや、二回目に会うときに相手の名前を呼ぶと、相手は名前が憶えられたと認知し、良い印象を与えます。
相手の仕事や趣味の内容の一部を知れば、それについて深堀する質問をすることで、会話の話題になります。
相手に尊敬の意味をもって対話するという意味でも、相手の情報が話題の引き金になるという意味でも、聞き、覚えておくと有効です。

加えて引き出しの多さもよく言われることですね。
自分が話せる話題が多いと様々な趣味や経歴を持つ人と話が盛り上がることもできるかもしれません。

具体的に話せることの重要性は大きいです。直近の話題ならば細かく描写できるでしょう。過去の体験談でも、過去に人から聞いた話でも、細かく覚えているのと覚えていないのとでは役立ち方が違います。

3. 反応
会話するときもちろん一人が終始一方的に話すだけではないので、聞き、反応するときにもコミュニケーション力のヒントがあります。

それは反応スピードとリアクションです。気楽な会話ではあまり気にしない点かもしれませんが、
相手から質問が来たら、直ちに答えの内容と順序=Outlineを頭でぐるぐると考え、考えながら話し出します。
また相手が話しているときには、質問したい気になる点、質問の引き金となる部分を逃さず、合間に質問を展開させることも大切な反応です。

またリアクションを取ることで、相手に、自分の抱いた瞬間の感情や理解度を表面上に見える形で伝えることができます。会話の展開に、自分のリアクションはかなり助けになることを忘れないでください。

素早く反応できるか、リアクションを取れるかどうかには臨機応変さが試されます。コミュニケーション力には大事なポイントですね。


基本+α


上の3つの基本ポイントに+αするなら!
下の二点があります。
・冗談を言う
・わざと不明確に話し/新情報を突然出し、相手に疑問を抱かせる
これらもコミュニケーション力のヒントかと思います。

冗談を言う
人を楽しませる、自分への警戒心を減らす、場を和ませるなどの効果がある冗談。
あまり冗談をよく言わないけどコミュニケーションに取り入れたい人は、いくつかジョークのパターンを作っておいてもいいかもしれません。自然に使って会話を楽しみましょう。

わざと不明確に話し/新情報を突然出し、相手に疑問を抱かせる

「ちょっといろいろあって引っ越すことに決めたんです。」
と言えば、相手は不明確な「いろいろ」が何を指すのか気になりますね。

自分がいきなり人に「先月車ぶつけられたときにお世話になった警察の人が面白い人でさ、」と言えば、
相手は「え!?車ぶつけられたの?」と続くでしょう。
「車がぶつけられた」という情報が相手にとって初めて聞く情報だったならば、その時点で話し相手はあなたの掛けるフックに引っかかった、言わば興味を引き付けることに成功したわけです。

一旦相手にとって分かりづらい言い方をすると、相手の興味を引き付けやすいので、話を展開する助けとなるはずです。


コミュニケーション力を上げる手段

ヒントを把握したところで、実際にコミュニケーション力を上げる方法で思いつくのは以下の三つ、①緊張しながら話す機会をたくさん持ち練習する、②適当な話題からでも話してみる、③会話を楽しむこと、です。

①    緊張しながら話す機会をたくさん持ち練習する

仲の良い間柄で会話を盛り上げるのは簡単なことですが、知り合ったばかりの人やビジネス相手との会話で活かされるコミュニケーション力を養うには、それと同じ緊張感のある状況で、どのように話すか繰り返し経験を積むのが一番です。どのように会話を展開させようか、集中して考えながら話す場数が必要となります。

例えば常に初対面の人と会う活動に参加すること。別の記事で話したことのあるMeet up(*)に参加したりとか、社会人サークルに参加したりとか、知らない人もいる飲み会に参加したりとか、行きつけの店でよく会う常連さんに話しかけてみたりとか。”コンフォートゾーン” と呼ばれる ”自分にとって心地良い場所” を出てこそ少しの緊張感の中会話ができます。
またそうして初対面の人と多く会い、人との関わりが楽しいと思えたら、場数を踏んでコミュニケーションが得意になれるかもしれません。

またプレゼンテーションを頻繁に行うのもコミュニケーション力が伸びる方法です。大学や仕事でプレゼンテーションの機会があれば,プレゼンテーション中の思考回路が、コミュニケーションの展開を考える良い練習となります。

以下の記事の中でMeet upについて書いています↓

②    適当な話題からでも話してみる

会話をはじめるとき、まずは話題に悩むことはありませんか?
取り敢えず話始めることだけでも案外ハードルに感じたりします。
話初めに慣れるには、ちょっとしたこと、適当なことからでも一旦会話を始めてみればよいです。
例えば、「最近どう?」とか、「そのバッグかわいいね。」とか。
スモールトークと呼ばれるあいさつ代わりのちょっとした会話や世間話でも、始めれば相手との距離を縮めたり、緊張を解いたり、会話の内容へと入るスロープとして有効に働きます。
適当な話題からでも話始めることに慣れるということは、コミュニケーションで最もハードルを感じやすい会話のスタート部分において助けになります。

③    会話を楽しむ
細かいことは気にせず、思うようにリアクションをし、質問し、相手の話を聞いて会話を楽しむことが一番です。今回この記事に目に通したならば、あとは難しく考えず自然に会話を楽しみましょう。



Conclusion


今回はコミュニケーション力ついてお話しました。
コミュニケーション力の要素となる論理性や具体性や反応に、冗談と相手の興味を引くテクニックを足して、スムーズな展開の会話が成り立つと思うのが私の意見です。

この世に二度と同じ会話はありません。
そのような会話をする力を養うには、臨機応変に話す練習を積むこと、適当なことからでもとにかく話してみること、会話を楽しむことです。

コミュニケーション力が大切だと言われるのは、相手と自分の考えていることは同じではないからです。他の人と意図を正しく伝え合い、関りながら生きていく。
だからこそコミュニケーションは難しいし楽しいのです。



次回Meglogは【OSL受講時の心情の変化】
OSLとは私が参加した体験型英語学習プログラムの名前です。
体験型というのも、街の人にランダムに話し掛け、英語を話して話して話しまくって英語を伸ばすのです。多くの出会いを経て、感動や成長を感じられる代わりに、最後までやり遂げるのは決して容易ではありませんでした。次回MeglogではそのOSL受講時の心情に注目します。

OSL概要↓

Meglog毎週水曜日公開です;)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?