悩みの無い人生

俺は争いごとが苦手で平和主義だ。
たまに友人達から、
『いやぁ嫁さん（彼女）と喧嘩してて、もう何日も口聞いてないよ』
なんてのを耳にするが、俺としては絶対に有り得ない事なので衝撃だったりする。

俺の場合もし喧嘩しても即解決、即和解、即仲直りは鉄則。
むしろそれが出来る相手じゃないと付き合えないし上手くいかない。
なるべく争いを避けてこれまで生きてきた。


しかしそんな俺にもどうしても避けようのない敵が【悩み】である。
対人間なら前述の通り解決も出来るもんだが、姿形の無い相手だと対処が難しい。

付き合わないのが1番なのが分かっていても、悩みなんて自分の中から湧き出てくるようなものなので争わずにはいられない。

楽観的に悩みを捉えられれば良いのだが、自分の性格だとアレやコレやと不安が先行して日常生活にまで支障をきたしてくるから厄介だ。


つい先日もいきなり、それも連鎖的にドカ盛りの悩みに絡まれて年明けから気分が乗らなかった。


そんな中、俺のバイブルとも言えるテレビ番組【ザ・ノンフィクション】で、とある言葉が引っ掛かった。
『生きるって悩むこと』
そんな言葉で番組を締め括っていた。

確かにそう！確かにそうなんだけれども、その反面俺は思った。

「願わくば悩みの無い人生が良い」

それが理想。

しかし現実問題、悩み無しってのは無理だ。それは頭でも分かってる。


いきなり目の前にドカ盛りの飯を出されるとその存在感で食べる前からお腹いっぱいになるが、小分けにして出されれば意外と食べれてしまったりする。

それと同じ原理で、悩みもせめて小分けにしてもらえればもうちょい消化も出来るもんなのになんて思う。
まぁそう都合よくならないのがこれまた悩みっていうループ状態。


結果的には悔しいけれど、
【生きるって悩むこと】
って言葉が1番しっくりきて、この言葉こそがノンフィクションだなと妙に納得している今日この頃。
やっぱりあの番組は響くものがある。