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『サランへ‥』の重み

『いいよなぁ、お前はいつも楽しそうでさ』
この間も友達にそんなことを言われた。
その友達は昔から無趣味に悩んでいて、暇さえあれば仕事をしているタイプ。
そいつ曰く、
『逆にお前は暇さえあれば趣味に興じていてなんとも羨ましい』
との事らしい。確かにその通りだし、一瞬でもハマる物事に熱が帯びれば没頭してしまう性分だ。

お互いにパラメータの振り方が真逆であるにも関わらず仲良くしてるんだから、友達というものは不思議である。


それはさておき、今まで数々のものにハマってきた。
音楽、バンド、メタル、フェス、読書、ゲーム、カメラ、工場夜景、ジッポ、ブーツ、帽子、アキバ、登山、散歩、珈琲、パソコン、スマホ、ラグビー、などなど‥。
思いついたものを列挙してみたが、まだ他にもあったような気もする浅く浅く広い趣味。
おかげさまで昔から暇を持て余す事のない人生を過ごせていると自負している。

そんな数々の趣味達はどれも今でも好きなのだが、一時の熱量では無くなっているのも現実。ひょんなキッカケでまた熱くなる事はあるけれども。


だがひとつだけ例外の趣味がある。
それは自分でも制御出来ないくらいに恐ろしくハマってしまうものであり、まるで真夏の氷のように時間があっという間に溶けてしまうものだ。
あえて抑えこんでいた趣味が先日、見事に溢れ出してしまった。

それは韓流ドラマだ。特にラブコメものが狂おしいほど好きなのだ。
実は夫婦共通で大好物で、結婚前にはよく2人で観ていた。なんなら新婚旅行は韓国へ行ってドラマのロケ地を聖地巡礼するほどである。

ふと始めたAmazonプライムビデオを検索していたところ、いつか観る予定だった韓流ドラマ【応答せよ1988】を発見してしまった。

数年ぶりではあったが即決で夫婦して観始めることにした。
1話約90分、全20話というなかなかの長編にも関わらず、ダレる事なく最後の最後まで面白かった!案の定寝る間も惜しむレベルで観てしまった。


なんでこんなに面白いのか考えてみた。

まずどの韓流ドラマも総じて1話が長ければ話数も多い。感覚的には日本の3倍くらい長い。
膨大に物語の時間があるので主役以外のキャラの話や、日本ドラマの尺じゃ入れられないであろう余白の使い方が素晴らしい。

その長さゆえに物語や俳優への没入感がとても深い。
俳優はもちろんドラマの役柄にも愛着が湧きすぎて、見終わったあともYouTubeで関連動画を漁ってしまう。
韓国向けの日本語字幕無しの動画を観ながら、
「この人たちが放つハングルを理解したい、切実に‥」
と頭を悩ませる日々だ。


そしてなにより秀逸だと思う事が、ラブコメに必須要素である胸キュンシーンの扱い方だ。
ダイレクトにキュンキュンさせずに、すれ違いや勘違い、立場や身分を巧妙に駆使して観る者の胸キュンの瀬戸際を攻め立ててくるのだ。

そんな胸キュンに至るまでのプロセスの描き方が新鮮に感じるのは文化の違いからくる面白さなのかもしれない。
そしてそれをしっかり欲しがっている俺。我ながらおっさんが書いていて気持ち悪いけどコレばかりは抑えようがない衝動。


長編で焦らしに焦らされた胸キュン要素を乗り越えて、ようやく放たれる
『サランへ‥(愛してる)』
の重みが異次元レベルで、どのドラマでもめちゃ感動してしまうのだ。
自分でも思わず、
「やべぇ、やべぇよ!!」
何もやばくないのに語彙力0で口走ってしまったほどだ。


周りにこの感動を話すと、韓流ドラマってだけで食わず嫌いをする人が結構多いこと多いこと。
俺もどちらかと言うとそっちタイプの人間だったが、一度食べてみたら中毒になっていたのでぜひオススメしたい。

もうすでに次のドラマを観つつも、その後に観るドラマを夫婦して持ち寄って家族会議してる始末なので、その中毒性にはご注意されたし。
次はNetflixいってU-NEXTいく次第でございます。

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今のところベスト韓流ドラマ
【応答せよ
1988

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