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【読書】読書再開から早5年。

皆様こんにちは、多趣味娘。です☻


大学生の間、読書から離れていた私ですが、
卒業後、読書を再開させて早5年経ちました。

ふと、「5年間かぁ。」と、思いました。

この5年間で、「自分の本との向き合い方がどう変わったか」「5年間読書を続けて、何が変わったか」「変わったとすれば、どんなところにその効果が発揮されてるかな」と、少し考えてみました。


大学生時代の後半は、国家試験に向けて勉強付けの毎日だったので、正直時間にゆとりはなかったです。その代償として、大学以外の外の世界に目を向ける余裕をありませんでした。今振り返ると、あの頃の自分は視野が狭くて、目の前のことしか考えられなかったように思います。まあ、環境的に仕方ない部分もあったとは思うけど、井の中の蛙状態でした。

5年前、大学を卒業した直後、社会人に片足を突っ込んだような環境にいました(職業柄、そうなっちゃうんです)。
仕事はあったにはあったけれど、恐ろしく時間を持て余していて、やることがなさ過ぎて、この世の底辺ともいえるだらけた生活を送っていました。本当にカスだった。笑

暇すぎて、何かやることはないかと探して、思いついたのが「読書」でした。

自分は本が好きなんだ、ってことを忘れていたんです。笑
そのことをふと思い出して、当時、映画化される予定で、気になっていた司馬遼太郎の『関ケ原』を読み始めました。

惹き込まれましたね。『関ケ原』という作品の素晴らしさは当然ですが、本を読むことの楽しさを思いだしたんです。日常では体験できない、非日常の世界へいざなってもらえるあの感覚。「あぁ、私、この感覚が好きだった」と。

そこから、むさぼるように本を読みました。時間だけは持て余してたので。笑
読むペースはものによって早かったり遅かったりするけれど、とにかくいろんな本を読みました。小説、歴史、新書、専門書。時には絵本、図鑑など。


それまでの大学生時代は、興味のある事柄にたいしては、すぐにネットで調べて満足する、という感じだったんですが、それ以降、とにかく本を買って、そこから知識を得るようにしました。しました、というよりは、自然とそうなってました。高校生くらいまでは、それを当たり前のようにやっていたのに、大学生になった瞬間、本を手にとらなくなりました…。スマホを手にしたからかなぁ。

これをやっててひとつ気づきました。
ネットだと、簡単に情報が手に入るけど、そこで得た情報は浅くて、狭くて。本で得る情報は、比べ物にならないくらい深くて、広い。もちろん著者の主観が入っているから、ある意味偏りはあるかもしれないけど、なんでか、1冊読むだけじゃ満足できなくて、関連する本を3冊は読んじゃうんですよね。気になっちゃって。

時間をかけた分、記憶している時間も長い気がする(たぶんだけど)。あとは、生活してて、日常のいろんな事柄と本の内容が連想ゲームみたいに結びついたりして、より印象に残る、っていう現象が多々起きるようになりました。これは、確実に読書の効果だと思っています。ありとあらゆることが本と結びついて、頭の引き出しにどんどん収納されていく感じです。


もうひとつ、読書の効果かな?と思うことは、
「人の気持ちを深く考えるようになった」ということです。

これは小説を読む効果かなぁと思うんですが、いろんな登場人物の言動に触れて、「なんでこの人はこう言ったんだろう」とか「なんでそんなことしたの?」とか。小中学生で考えるべきことかもしれませんが、大人になってもそれは大切なことだと思うんです。今私は大学という大きな組織の中にいて、いろんな人がいて、理解できる相手もいれば理解できない人もいて、逆に自分のことを理解してくれる人も、理解してくれない人もいて。対峙する人間全員と分かり合うことは難しいけれど、それなりの「対処」はできるわけで、それができれば、それぞれの人と、それぞれの良好な関係が築ける思うんです。
本の中で、いろんなタイプの登場人物と出会って「こういう人もいるのね」という体験をしておくだけで、現実世界で部分的に似たタイプの人と出会ったときに、なんとなく相手のことを理解できる気がします。すべてを理解できなくても、「この感じ、知ってる!」っていうだけで自分のメンタル的な強みにもなると思うんです。
もし、出会ったことのないタイプの人間に出くわしても、「この人はどんな人かな?」と、その人のことを深く考えるようになりました。ある意味「人間観察」ですよね。人間の中身を観察する、って感じ。その癖がついたおかげで、いろんな種類の人と話せるようになりましたし、人間っておもしろいなぁと、純粋にそう思えるようになりました。


最後にもうひとつ、読書の効果ともいえるのは、よくいわれる「文章力」の向上です。これはもう、日常で明らかにわかりやすく、効果がでてきました(…たぶん)。

最近書いた日記と、学生時代に書いた日記を読み比べると、よくわかりました。最近の日記は漢字や熟語多めになってる。しかし5年前は…いわずとも。笑 こんなにも変わるものなのかと、正直驚きました。言葉そのもののチョイスが全然違いました。
書いている内容も違いました。学生時代はほとんど恋愛とか、部活のことばっかり書いてましたけど、ここ2年くらいは、周りの人と、こんなやりとりした!みたいな文章が多くて、そこから何かを得た、とか、得たものから「自分はこう思う」みたいな、深い内容が多い印象ででした。
自分で書いた文章なのに、読み返した私自身が、再度そこから得るものがあるような文章でした。

読書だけの影響ではないとは思いますが(身を置いてる環境にもめちゃくちゃ影響されていると思う)、こんなにも如実に表れるものなんだなぁーと実感しました。


読書を再開して5年。
いま文章にしてみて、読書の効果ってすごいなーと改めて思いました。
まあ、あくまでも私の自己分析なので、「ほんとかよ?」と思う部分もあるかもしれませんが。笑 でも、間違いなく、読書が私の糧になっていると思うし、多少なりとも「これって読書の効果かも?」って感じることがなければ、実感にはつながらないわけなんで、この感覚は大事にしたいです。

私の年間読書量はだいたい50冊くらいなので、何百冊単位で本を読んでいる方からすると、私は「読書家」とは言えないかもですが、本が好きなことには変わりないので、その辺はあまり気にせず、これからも自分のペースで、本と共に時間を過ごしていきたいです。

純粋に、「本を読む」ということが好きだから。