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絵への愛を思い出すまで4


HTLのイラスト部で体験した 

 もうひとつの話。



HTLイラスト部のなかでは

たびたびイラストの募集が行われる。



こんなもの作りたいです!

締め切りは何日まで!

投稿してくれた方の中から選考!

というお知らせを見ては

イラスト部のなかで描きたい人が

応募していき、その行方をみんなで見守る。



こんな想いで描きましたと

文章が添えられているものから

楽しそうだから応募してみました♪

などなど、動機も様々。



1つの企画やテーマが提示されると

イラスト部にはその題に添った

様々なイラストが次々にアップされてゆく。

それを見ているのが本当に楽しい。


そこに1つの募集お知らせが投稿された。



旺季志ずかさんが脚本した
舞台「天の河伝説」の
台本表紙イラスト募集します!

締め切りは○○までです。と


面白そうな企画だなぁ。

今度はどんな絵が生まれて

誰に決まるんだろう!

ワクワクしながら

流れてくる美しい絵たちを眺めていた。



その何日か後に

happyちゃんと旺季志ずかさんの

コラボ配信が行われた。

タイトルは"創造の方程式"

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冒頭でワクワクが止まらなくなり

この感覚は身に付けたいと思い

ノートにペンを走らせながら聴いた。


今や夢の叶え方!や○○のやり方!

そんな本やセミナーは溢れている。


だけど、そのルートうんぬんの前に

何がすきで、どんなのが欲しいのか

自分のど真ん中の望みを

うまく放てるようになろうよというお話。



How to どおりに手順を踏んで

その通りに手に入れたもの

それって、本当に幸せ?



あれさえ手に入れば、私は幸せになれる!

この目標に辿り着けば

私はもっと自分を好きで居られる!

だからそのために今はこれをして。

次はこれをして…



そこに沿っているなら安心して

そこから外れた途端に不安になる。

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もーー!そんなんでいいのかよ‼️

望み方が下手くそなだけなんよ‼️

と、happyちゃんの愛ある喝がとぶ。


どんな人でもどんな場所にいても

今、何ができてもできなくても

今ここにいる私を最大に愛しながら

もっと望みを真っ直ぐに放って

唯一無二の人生みんなで楽しもうよ!

そんな想いが背景にある。



「 だから

ルートなんてhowtoなんてぶっ飛ばして

心の底から欲しいもの望ませてあげてよ‼️」




ポイントは

めっちゃ都合良く
自分を棚にあげて
何様?目線で決めること。



何も気にしないなら本当は何がいいのか

ちゃんとど真ん中の正直な望み出して!


この言葉を聞いて

頭をガツンと殴られたような衝撃が走った。

目が覚めた。




絵が大好きだった私は

あらゆる絵に関するhow toを

取り入れすぎて

そこのルートにこだわりすぎていた。


あれをやるならあれを学ばなきゃ。

この絵を描きたいならこうならなくちゃ。

絵描きになるためには

これを学んで、あれを描いて

あの学校に行って…と。



そのルート1つから外れた私は

もう私には才能もないし、
どう願ってもプロにはなれないんだと諦めた。


"選ばれない"という経験や
"出来ない"という経験は
そのルートに固執しているほど
それ以外ないと感じているほど
絶望度は比例して上がる。


その威力は人を自殺に追い込むには
充分な力だと思う。


その1つのルートだけを見ては
劣等感と自己嫌悪の塊と化していた。

挙句は絵は描けないのだと決めてしまった。



プロなのか、素人なのか?

描けるか、描けないか?

学んでるか、学んでないか?

もうこのレッテル貼り

どうでもいいや。



道は無限にあったんだ。


わたしの心のど真ん中の本当の望みは

既存のルートには

ないかもしれないじゃないか。


だったら、その新しい道を

新しい私だけのオリジナルルートを

自分で作ればいいんだ。

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私にとってレッテル貼りよりも大事なのは

魂を込めて、心のままに絵を描くこと。

この状態でなにかを産み出すこと。

そんな私の作品や絵をみて

素敵だと言ってくれる人が居るのなら

もう充分すぎるじゃないか。



そう感じた瞬間

また完成された絵が

バッと目の前に浮かんだ。



それは天の河伝説の瀬織津姫の絵。



それが見えた瞬間

とっさにいつもの私の思考が働いた。

こんな古風な絵描いたことないよ…

風景は苦手だからこんなの描けない…

こんなに大量の草や花最後まで描けるかな

どうやって描いたらいいの…

しかも締め切りまであと1日しかない…😱


あれ?またhowto考えてる!

ということは…

よし!今日学んだ創造の方程式に挑戦だ。



描いたこともない

描けるかもわからないけど

見えちゃったんだから描けるんだと

一旦決めて、直感のままに描くぞ〜!



描き始めてすぐに

締め切りが伸びますという投稿がきた。



そして、オラクルカードも作りますと

追加案件があった。

オラクルカードが大好きな私は

さらにワクワクが止まらなくて。



すでにオラクルカードになっている絵を

何度も頭の中でイメージした。



頭の中に見えた完成絵を目を閉じて

こんな感じかなと何度も確認しながら

約2日間夢中で描き続けた。



そして完成した絵がこちら

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描き進めていくうちに

絵から浮かんできた言葉は

強さ 美しさ 弱さ 孤独

大いなるもの 自然との調和。


そして

天の河伝説のキャッチフレーズである

"探してる人がいます"という言葉。


それはもうひとりの自分と

繋がる瞬間なのかもしれない。


自分の中にあるなにか大切なことを

思い出してしまうような

掴んでしまうような

そんな瞬間と表情を

表現したいと思いながら描き進めた絵。


そして、私は初めてイラスト部に

自分の描いた絵を投稿した。



投稿する前心臓が

バクバクしていたのを覚えてる。


そんな不安とは裏腹に

コメント欄には温かい言葉を頂いた。

・美しくてみとれてしまう、、

・happyちゃんを描いていた絵も
この絵もどちらもすごく好きです!

・日本画のような幽玄で美しい世界

この3つのコメントは特に嬉しかった😢



私が絵を描く中で望んでいるのは

・私が感じる美しい世界を描きたい。

・色んな絵を描いても
私の描く絵が好きだと愛されたい。

・色々な色の中でも特に
日本の美しい色彩を表現したい。

この3つはとても比重を置いているから

どストライクのようなお言葉を
頂いて本当に嬉しい気持ちになった。



そして

結果発表の日



たくさんの素敵な絵が集まったので

1つの絵ではなく色々な絵を使い

天の河伝説から台詞を抜粋し

時には絵から連想する言葉で

オラクルカードを作りますと

企画が変更になった。



次々と名前が呼ばれていく。

ドキドキしながら待っていると

私の名前が呼ばれた。



私の絵もオラクルカードになり

販売されることに決まった。



こんな大きな作品を

デジタルで描いたことがなかったので

試行錯誤しながらデータを送った。



そして数ヶ月後

その日の

私はふと女性性について考えていた。


自己肯定感と同じくらいに

女性は女性性を愛することが本当に大切だと

自分の人生を振り返って感じていた。



これから、さらに女性性に対する

学びを深めたいなと思い

女性性に特化したヒーラーさんの

ワークショップを眺めていた。



どんなワークをするのかが

イメージできず受けるかどうか

迷っていた時にピンポーンと

玄関のチャイムが鳴った。



天の河伝説の瀬織津姫の
オラクルカードが届いた。



開封して私の絵をみつけた。

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わぁ、私の頭の中に居た絵がカードになった…

商品として色んな方の手に届く…

嬉しいなぁ。感慨深かった。



ドキドキしながら
私はカードをめくり裏をみた。


何故なら私の絵に添えられた言葉は
私へのメッセージでもあると
楽しみにしていたから。


裏にかかれていた言葉はこちら

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今考えていたことが

見透かされているかのような

タイミングに驚いて

私はまるで背中を押されているかのように感じた。


私は迷っていたワークショップを

受けることを決めた。

(この選択も感謝を贈りたい👏🏻)


このオラクルカードは

見るたびに

私に色々な気付きを与えてくれるから

お気に入りオラクルの仲間入り。


HTLのみんなが描いた

イラストというのもまた愛着がわく。

1つ1つの絵に人生と同じくらいの

ストーリーがある。



この一連の経験から

立場も環境も今もってる能力さえ関係ない。

望みを放って、やってみることの大切さを

絵を通して体感することができた。


今の自分の望みを大切にしてあげられたら

結果や評価には

囚われていない自分に気付けた。


"自分を大切にする"という言葉は簡単で

実際はこういうひとつひとつ

"自分の感覚を信頼する"という

積み重ねなんだなぁって改めて思う。


この感覚や創造の方程式は

何度も思い出していたい。

この感覚からなにかを作りたい。


心臓バクバクしながら投稿したり

手探りで絵を描いたり

難しくて投げ出したくなったり

怖い、楽しい、難しい、大変、辛いも

ぜんぶが今だけの感覚で

来年にはもう味わえない感覚かもしれない。


そう思ったらもっと1つ1つを
味わい尽くしたいと思った。



今回は結果が伴ったけれど

きっと伴わなくても

夢中で自分の望みを叶えるために描いた時間は

本当にいい時間だった。


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