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絵のおはなし


私は絵が大大大大……大好き!!

それは物心つく頃からのこと。


1番初めに楽しい、すきって強く感じたのは

クレヨンを描いた上から水彩を塗るはじき絵。

それと、水に画用紙を浸して

水彩絵の具をのせてにじみを楽しむ水彩画。


どちらも4歳の時

幼稚園で教えてもらって


強烈な印象が私の心に残った。

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なんて楽しいんだろう。


無我夢中で線を描いては色をのせた。

色が広がっていく様子をじっと観察した。


それから、絵を好きな気持ちを

のびのびと自由に表現していた。


うさぎを飼っていたこともあって

よくうさぎをモチーフにした絵を

描いていたのを覚えてる。


絵やDIYがすきなパパには

家でもよく絵を描いてもらったし

手芸や料理がすきなママには

ものづくりも教えてもらいながら

色々なものを一緒に作った。


暮らしの中には手作りのものが

溢れていて、私も"なにかを作る"

ということが大好きになった。


その色々な表現の中でも
わたしのなかで"絵"は特別だった。


小学生高学年になった頃
通っていた教会で高校生のお姉さんと
出会った。


そのお姉さんは絵が本当に上手で
何もなかった目の前の白紙の紙に
可愛い女の子が次々に生まれた。

それはまるで魔法みたいで
当時の私は目をキラキラさせて眺めた。


お姉さんだけが見てる世界を
絵を描くということによって
私も感じられるようになる。


次はなにがうまれるんだろう、、!
ワクワクが止まらなくて
会うたびに絵を描いて欲しいと頼んだ。

そうするうちに仲良くなって
絵を教えてもらうことになった。


お姉さんの家にお泊まりに行った時
私の目に写ったのは
たくさんの漫画と大量の画材たち。

うわぁ、、綺麗。色んな色がある。
心の声が漏れ出た私をみて


好きなの使っていいよ^^
好きな色でかいてごらんと笑ってくれた。

わたしは一生懸命お姉さんの
見様見真似で女の子をかいた。
髪を大好きな淡い水色で塗った女の子。
初めてコピックマーカーを使った。


バランスも線もガタガタな私の絵を
すっごく可愛いね^^って褒めてくれた。


初めてちゃんと描いた女の子。
嬉しくて嬉しくてもっと描きたい。
もっと上手くなりたいと思った。


そしてそこから私はお姉さんに
絵を教えてもらうことになった。


家で下書きして清書して
とにかく線を練習して
絵を描いては、FAXを送った。
後日FAXで添削が返ってくる。


ここの線はこう描くともっといいよ。
ここの表現はとってもいいね!
この画材がおすすめだよ。
こういうのが○○に売ってるよ。


何度も何度もやり取りをした。
この時、もらったお姉さんの
絵の作品たちは今も大切に保管してある。

その後お姉さんは美大に行き
美術の先生になった。

この出会いは私にとって本当に大きかった。
あの時も今も憧れのお姉さん。


それから私は毎日毎日絵を描いた。


しばらくするとこんな悩みがうまれた。

絵が突然浮かんでくる。完成図が見える。
だけど、その通りに描けない、、。


この私にしか見えていない
理想と現実のギャップに苦しむ。


人に褒められても、本当は全然違う。


見えているものを見えているままに
描きたい。


上手くなりたい
上手くなりたい
上手くなりたい!

もっと、もっと、もっと!

その一心で、描き続けた。

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お年玉の使い道やほしいものは
絵に関連するものばかりになった。
コピックマーカー、ペン、トーン…

そして画集や漫画、アニメ雑誌
ポーズ集などに消えていった。


いつも絵のことばかり考えていた。



この時の夢は漫画家だった。

しかし、意気込んで漫画を何度書いても
冒頭の自己紹介で終わってしまう。

ここで致命的なことに気付く。


「え、わたし物語が描けない…。」


しばらくショックを受けていたのを覚えてる。


今考えると、描けなかったのは
"フィクション"であって
ノンフィクションは大得意だった。


日常で体験したことを細かく記憶して
絵におこすことは私にとって簡単すぎて、
無意識に当時から描きすぎててわからなかった…

(私の得意分野なのだと知ったのは最近)


だけどこの頃は物語がつくれないなんて
終わりだと思っていて、
私はなにになったらいいんだと絶望してた。


だけどなんとしても私は
絵に携わった仕事がしたい、、ぐぬぬ。


と考えた末に出会ったのが

イラストレーターという職業だった✨
物語がかけなくてもイラストでいいんだ!


それから1枚絵の練習を繰り返した。


ワンピースのルフィ並に
私は、イラストレーターになる‼️
と日々言い続けて

更に絵に没頭した小学6年生。


色んな冊子に絵を起用してもらったり
絵を描いて欲しいと頼まれたり
絵で賞を取ったりすることも
増えるようになった。


絵が上手い子たちとも仲良くなって
絵の話をしたりすることが本当に楽しかった。




小学生のここまでが純粋に
絵への愛が溢れていたときのおはなし。

それから

たくさん
たくさん
遠回りをして

絵への愛を思い出していきました。

あの頃、絵が大好きだった
純粋な気持ちのまま
絵と向き合えるようになった
私が、今います。


ここに来るまでのすべての出来事が
ひとつのお話、物語のように
感じるので続きを
1つずつかいていきたいと思います。


タイトルは
「絵への愛を思い出すまで」

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