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地元民の優しさで成り立つ異国の歩き方(ウルグアイ)

2023年11月14日、世界一周旅行の幕が上がる。
南米に始まりじわじわと日本に近づいていく魂胆。
パートナーと共にだいたい3年ほどかけて巡るつもり。
旅情80%ぐらいのかんじで緩く書いてまいります。

アルゼンチンの首都であるブエノスアイレスに滞在中、一旦アルゼンチンを出てウルグアイへ行った。
アルゼンチンの旅はまだまだ続くけれどウルグアイを訪れた理由はひとつ、近いから。
ブエノスアイレスから川を挟んだ向こう側にウルグアイの首都、モンテビデオがある。
船での越境も人生初なので経験してみたかった。

いざ、ちょっくらウルグアイへ。
朝、ブエノスアイレスの宿を立ち港へ。
バスに乗ってさくっと行けるつもりが路線が難しくて乗るのに手こずった。

グーグルマップで調べたバスに乗ろうとしたら運転手に「違うよ、港に着くのは違う番号のバスだよ」と言わた。
そして言われた番号のバスがきて乗ろうとするとまた違うバス番号を言われてを何度か繰り返した。

バス会社の路線図も確認したが聞いたのと違うバス番号が書いてあってどれが正しいのか謎だった。
結局タクシーに乗り、ギリギリの時間に到着。
ギリギリの出国、そしてギリギリの入国手続き。
廊下を走ってフェリーに飛び乗った。

フェリーは思っていたより大きくて中にショップや両替所まであった。

居心地いい移動だった

フェリーに1時間半くらい乗った後はバスに乗り換えた。
モンテビデオの港に着くのかと思っていたが着いたのはウルグアイのコロニア・デル・サクラメント。ブエノスアイレスから1番近い小さな港町だった。
あれ?と思ったけれどとりあえず流れに身を任せてバスへ。
結局2時間半くらいバスに乗って予定よりかなり遅くに到着した。
そして到着したのは港近くではなく中心地のバス停。
港の近くの宿を予約していたので移動が少し大変だった。

ブエノスアイレス同様、モンテビデオのバスも理解不能だった。
と言うのも、宿近くのバス停までの行き方をインフォメーションで教えてもらったがいざバスに乗ろうとしたら運転手に「違うよ!この番号のバスに乗りな!」と言われた。
そしてその番号のバスが来て乗ろうとすると運転手に違う番号を言われるという謎のたらい回しにあった。
やったよその流れ!今朝と一緒!
朝の記憶がフラッシュバックして呆然と立ち尽くしていると周りの人たちが声をかけてくれた。
道ゆく人たちはとても親切だった。
そもそも今いるこのバス停じゃなくて、少し先の角を曲がったところのバス停から乗った方がいいようだ。
その場所もスペイン語で理解できないでいると一緒に着いてきてくれた。

何人かが集まって助けてくれたけれど、みんなバスの路線やバス番号をすべて暗記していることに驚いた。

でも確かに、日本で迷っている人がいたら「〇〇線の〇〇駅から乗って〇〇駅で〇〇線に乗り換えて!じゃあ着くよ!」とサラッと言えると思う。

バス番号については、人によって違うこと言う!と混乱していたけれど、
日本に来る観光客も「あの人は山手線って言ってたのにこの人はJRって言ってる!なんで!?」とか思ったりするんだろうな。
ややこしい事はいっぱいある。
例えば大阪駅、梅田駅、大阪梅田駅。
全部同じ梅田にある。
かと思えば同じ新宿という地名がついているのにものすごい離れているかつ街の雰囲気が違うエリアだってある。

日本ではこうゆうややこしさが割と当たり前にある。
それのウルグアイバージョンに堕ちたんだと思うことにした。
地元の人なら慣れていて容易いことだろうが、旅人からしたらどうしてみんな理解してるの??ってことはたくさんある。

皆様のご協力あってやっとの思いで宿に到着。
ちょっと川沿いへお散歩。

ものすごく濁っているけれど水遊びしている人たちがいる
まるで海

モンテビデオの街は基本的には整っている。
特に旧市街の中心は車両侵入禁止で歩きやすく清潔。建物もきれい。
道ゆく人々もなんとなく落ち着いてる雰囲気で過ごしやすかった。
栄えている通りから少し外れるとゴミまみれで臭すぎるし怪しい人たちもちらほらいるけれど、基本的には優しい人たちばかり。

落ち着いている旧市街
栄えている新市街

世界一周中、各国でポストカードを両親に送っている。
ポストカードを探すのはなかなかに困難で毎回楽しいミッションとなっている。
ウルグアイでもその難易度は高く、とにかくいろんなお店で売っている場所を教えてもらった。
教えてもらった先に行ってもないことがほとんどで、そこにいる店員さんにまた聞くというのを繰り返す。

「隣の路地にあるお土産屋さんなら売ってるんじゃないかな」
「3ブロック行ったところを曲がったらある緑の屋根のキオスコはどうかな」
「この通りにある青色のショップにあるよ」
「ポストカード置いてるけど現金しか使えないよ、ATMは向かいにあるよ」
「ATMが壊れてる?銀行が向かいの通りを曲がったところにあるよ」

余裕で一日かかる。
パートナーと汗だくになりながら街を練り歩く。
ただ街を歩くより目的がある方が楽しい。
ポストカードが買えた時はガッツポーズからのハイタッチ。この瞬間に全ての意味が詰まっている。

バスの乗り方やポストカードの件、総勢約20名越えのウルグアイの皆々様。誠に感謝しております。
ほんとうにありがとう。


プロフィール:

1996年、サブカルインドア人間として大阪にて誕生。
服飾専門学校卒業後テキスタイルデザイナーを務めるが都会的な暮らしや流行に嫌気がさし退職。
2021年、沖縄県の宮古島に移住。
趣味だったハンドメイドウィービングや料理の仕事に就く傍ら、フリーダビングにはまり毎日海で泳ぐ。
さらなる自然への興味と世界を深く解釈したい欲が矢を放ち、世界を駆ける。
ラジオとゲーム実況が好き。

良ければインスタグラムも覗いてみてください。
https://www.instagram.com/_maryo.san_

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