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旅の日常化(プンタアレナス/チリ)パタゴニア

2023年11月14日、世界一周旅行の幕が上がる。
南米に始まりじわじわと日本に近づいていく魂胆。だいたい3年ほどかけて巡るつもり。
旅情80%ぐらいのかんじで緩く書いてまいります。

チリ滞在41日目。

プエルトモンから飛行機で2時間半ほどの街、プンタアレナスへ。
お目当ての街はプエルトナタレスなのでここは乗り継ぎするためだけに訪れた街。

ところで地名が驚くほど覚えられない。今、ここはなんてとこだっけ?となる。
周辺の街、プエルトモン、プンタアレナス、プエルトナタレス。
だめだ。似てる。

今いるのはプンタアレナスです。
ここで何泊かしてもよかったんだけど、空いているバスが次の日だったので1泊のみすることにした。
到着後、もう夕方だけどとりあえず今日しかないし、観光しないとと思って外出。

街の中心の公園には銅像があった。
プンタアレナスは19世紀、マゼラン海峡を行き交う航路として栄えていたらしい。

マゼラン像
足に触れると無事航海を終えられるという言い伝えから
撫でられた足は金色に光っている

街にはかつての栄華を伝えるいくつかの博物館や銅像があった。
実業家の邸宅を改装した博物館もあり、行きたかったけれどお昼には閉館していたので諦めるしかなかった。
写真をちらりとみたけど、豪華絢爛な邸宅だった。
ヨーロッパで収集した家具や食器、サロンや遊戯室なんかも展示されているようで、「あーお金持ちの家見てみたかった〜」と思った。
なんだろう、住みたいとは思わないけれど、煌びやかな邸宅に一度でいいからお邪魔してみたいという気持ちがある。
長すぎるテーブルや眩しすぎる装飾、でっっっかい壺を見てみたい。
世界旅行中のどこかでいけるといいな。

博物館は諦めて丘登り街を見下ろしたり、海まで行ってぼーっと眺めたりした。
ペンギンみたいな色の鳥がいっぱいいて、ペンギン見たいな〜とか思ってる時にふと気づいた。
旅がどんどんただの日常になっていっている、
旅してる感覚よりも普段通りの生活の感覚が強い。

高台から見渡した街
薄目で見るとペンギン

旅のはじめの方の感じとは随分変わった。
ただ毎日がそこにあり、ただ旅が寄り添っている。
まあ特別なことしてる感覚が薄れちゃったんだなと考えていると今年の元旦に震災があったことを思い出した。

旅にでるときに家族や友人に「気をつけてね」って言ってもらった。
インスタやブログで「見守ってるよ」とも言ってもらった。

わたしには旅に出るからそう言ってもらえる機会があった。
震災が起こっておもったのは、みんなもだよ。ということ。
確かに海外に行く方が事故や事件、病気のリスクは高くなると思う。
でも長く旅をしてるとそれがただの日常になって、日本にいるみんなとの日常となんら変わりないんだ。
ここは日本の裏側のさらに南極に近いところ。
知らない土地の丘から知らない街を見下ろしても、海を見ても、わたしは落ち着いている。
これがわたしの日常なんだ。
日本にいるみんなと同じ日常を過ごしているのに、
私だけ「気をつけてね」「見守ってるよ」をもらっている。

日本は災害が多い。
みんなに気をつけてねって言えたことはない。
みんなどうか無事で。
そしてお互い無事を積み重ねるだけの日々を過ごそう。そう思った。


プロフィール:
1996年、サブカルインドア人間として大阪にて誕生。
服飾専門学校卒業後テキスタイルデザイナーを務めるが都会的な暮らしや流行に嫌気がさし退職。
2021年、沖縄県の宮古島に移住。
趣味だったハンドメイドウィービングや料理の仕事に就く傍ら、フリーダビングにはまり毎日海で泳ぐ。
さらなる自然への興味と世界を深く解釈したい欲が矢を放ち、世界を駆ける。
ラジオとゲーム実況が好き。
良ければインスタグラムも覗いてみてください。
https://www.instagram.com/_maryo.san_

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