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ただいまピッピは携帯電話が取り上げられ中です。

理由は、『家で二階に携帯電話を持って上がったら使用停止」の我が家ルールをやぶったから。
本人は「間違って持って上がっちゃった。わざとじゃない。」って言ってる。
でも多分嘘かなあ、と感じてる。
みーこがベッドでイヤホンして音楽聴いていたピッピを見たって言ってるから、きっと確信犯。


「いいよ。ピッピのいうこと信じる。でもそういう問題じゃないの。
 ママがもし”お金を払う”っていう携帯電話会社とのルールを守らなかったら、お金がなくてどうしようもなかったとしても、携帯電話は使えなくなる。」

「ママは、社会との約束を守ってる。ピッピに携帯電話使わせてあげるっていうピッピとの約束も守ってる。ピッピは社会と直接約束することはできない代わりに、ママとの約束を守ってるんじゃないかな。守れなかったらペナルティがあるのは普通なんじゃないかな。」


なんて、もっともらしくお説教をして携帯電話を取り上げてみたけれど。

じつはピッピが嘘をつきたくなったのもなんとなく、わからなくもないんです。


こんなことを言うのもなんなのですが、うちの娘たちはママのことが大好き。

最近のピッピの口癖は
「ママからひとり立ちできないかも。」
「ひとり立ちできるか不安。」

それを、
”ひとり立ちかあ。そんな歳になったんだな。ちょっとさみしいな。”
なんて思って聞いていました。

携帯事件の一週間前から、ピッピは一大決心をして、それまで私とみーこと三人で寝ていた寝室から出て、自分の部屋で一人で寝るようになりました。

きっと、さみしかったり怖かったりしたのかな。
もともと寝つきもいい方じゃないし、音楽聴きたかったのかな。


って、どうしても携帯電話を持って上がりたい、頼りたいピッピの気持ち、想像できなくもないんです。


とか言ってたら、取り上げ中のはずなのにまたまた音楽を聴いていて、そんなピッピに頭を抱えてしまいました。


「ピッピ、ママもうどうしていいかわかんないよ。ピッピと、きちんとした人間関係が作れてるって全然感じない。ママが真剣にピッピと話そうとしても、ママがピッピとの約束を守っても、ピッピはただ嘘つくだけ。」

「ママ、音楽を寝るときに聴きたかったピッピの気持ちわからなくもないよ。でもそれなら、今あるルールでしんどい時は、一人で寝るのにどうしても音楽が必要なの。って、ちゃんと交渉する方法もあったんじゃない?」

「人間関係のめんどくさいところ、全部を嘘でごまかさないで。ママはピッピとちゃんとコミュニケーションとりたいし、言い合いになってイヤーな空気になったとしてもピッピのこと嫌いになったりしないよ。」

言いながら、なんだか悲しくて泣けてしまいました。


小さいお子さんのいる友達にこの話をしたところ
「小さい子が嘘をつくのは、それが唯一の武器で、自分を守る手段だからなんだって。」
と話してくれました。


確かにそうかもなあ、と思ったのですが、ピッピはもう中学生。
もともと人とのコミュニケーションがそんなに得意ではないピッピだけど、だからこそ苦手な、人とのコミュニケーションを嘘で解決する癖をつけてほしくないなあ、と思います。


嘘の内側には、弱さや怖さ、めんどくささや習慣。きっといろんなものがつまってる気がします。






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