【数値検証】初打ダブ東は有利?
初回は、私自身気になっていた「初打ダブ東」が有利なのかを数値検証していきたいと思います。
未だに賛否両論ありますからね。ある程度はっきりさせたいなと思っています。
0. 前談
昔からの慣習としては「ダブ東は鳴かれたらマズいから、勝負できる手形になってから切った方がいい」と言われてきたそうです。
しかし、初打で意識してダブ東切りをする雀風も割と多く見かけるようになってきました。一言で言えば「親が重なる前に切ってしまえ」ということです。
どうも私自身もすっきりしないので、集計して検証してみることにしました。
1. 親の打点/アガリ率の変化
では初打ダブ東でポンされた際に、どの程度不利になるかから見ていきたいと思います。
※ 一般的な赤入り半荘ルールにて検証しています(15,000半荘程度)。
まず、親の和了(アガリ)率が飛躍的に向上していることがわかります。
それに伴い、親の点棒収支も増加しています。
流局率は、大幅に下がります。
データを見てみたところ「親がアガりきる確率が増える」「他家がスピードを合わせてくる」ことが主な要因だということがわかりました。
意外だったのが、親の打点がさほど変わらなかったことです。ダブ東ポンと同じくらい、親リーチなどの威力が強いことがわかりますね。
◆まとめ(初打ダブ東ポンした親)
・和了率が約2倍になる。
・打点効率は、面前の時と変わらない。
・点棒収支も大きく向上する。
・流局率が、約半分程度まで低下する。
ではトータルすると、ダブ東切りは親にとって有利なのでしょうか?
全体としてみると初打ダブ東切りは、親の平均点棒収支を増加させます。ただし親が初打ダブ東をポンする確率は3%程度しかないため、思ったほど大きな差はないようです。
親の点棒収支が増える要因として新たに見えてるのは「他家和了による減点影響が低くなる」「流局時の点棒収支が上がる」ということです。
同様に、流局時の点棒収支が上がるのは「オリる他家が増えるから」「親が勝負手になっていて、オリないケースが増えるから」などが考えられます。
◆まとめ(初打ダブ東を切られた際の、親点棒収支)
・総点棒収支は増加する。
・親和了率が約1%程度増加することが原因。
・他の要因として、親被りや流局で減点することが少なくなる。
では、初打ダブ東を切った自分自身の収支はどうなるのでしょうか?
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