最近の記事

+30
    • こんなゆめをみた

      Twitterのフォロワーさんよりまとめてほしいとのリクエストを頂いたので、時折Twitterに載せていたゆめの覚え書きをここに残します。 わたしはそもそもあまりゆめを見るほうではないので、数はとても少ないです。中途覚醒が多くねむりが浅いタイプなので、ふつうなら断続的なゆめを見ることも多そうな気がするけど…ただ、みたことすら忘れるくらい短いシーンのようなものが頭のなかに投影された瞬間はあるように思うので、それがゆめのなり損ないなのかなあと思う。そういうのまではなかなか拾いき

      • 夕べの祈り

        Björkとの出逢いはいつだっただろう。 初めて聴いたBjörkの楽曲はおそらく"Venus as a Boy"で、それは映画『LEON』の挿入歌だったためだ。マチルダという大人びて、苛烈なほど全身に寂しさを滲ませる少女像に驚くほどぴったりくるような、あどけなく、それでいて鮮烈な歌声だった。そのときはBjörkをBjörkとしては認識していなくて、ただ、"He believes in a beauty…"と繰り返すその曲の不思議な魅力に心の端を掴まれていたように思う。 わ

        • 郷愁ともつかぬものたち

          音もなく春が近づいてきて、頭の隅にもひかりが射すのか、日常のふとしたときに昔を思い出すことが増えた。 例えば幼いころ、保育園の帰りに、母に手を引かれて何度となく通ったパン屋のにおい。焼き立てじゃないけれど、ずっとその空間に染みついて離れない、やさしくあまい小麦粉のにおい。わたしが食べるのはいつもあんバターサンドと決まっていて、母はよくハムチーズサンドを食べていた。わたしは買ったパンを持ちたがるけど、スーパーに寄ってお菓子を選ぶときにかんたんにそれを母に返して、いつも最後まで

        記憶

        +29
          +29

          記憶

          記憶

          +29

          2020.07.24

          2020.7.24 日和くんのお誕生日に寄せたファンレターのような、感情の吐露です。 ※一部にストーリーのネタバレ等含みます わたしが巴日和くんに出会ったのは、彼がこの世界にやってきたのとほとんど同時だった。つまり、2017年7月7日、7が3つ並ぶ縁起の良い日に突如現れたあなたという太陽をわたしはリアルタイムで目撃し、ついにきた!と思ったのだった。 わたしはそれまでずっと惰性であんさんぶるスターズをプレイしていた。正直そこまで刺さるキャラもおらず、みんなかわいいし絵もき

          2020.07.24

          〈鳥籠にちゃんと名前をかいておく そうして生きてゆかなくてはね〉 雑記/2020.7.8

          タイトル:笹井宏之ベスト歌集『えーえんとくちから』より 毎日暑い。地元帰りたい。そう思って両親と、いつ帰ろうねと話していたのに、例のウイルスがまだぜんぜん猛威を振るっているせいで帰省ができなくなってしまった。わたしの地元は青森の田舎なので、地域で感染者は未だ一人もいない。そんなところに万が一にもウイルスを持って帰ってしまっては事なので、帰ってきちゃだめだよと言われた。 今年の夏は青森県立美術館に久しぶりにいきたかったのに。 青森県立美術館に初めて行ったのは14歳のころ。

          〈鳥籠にちゃんと名前をかいておく そうして生きてゆかなくてはね〉 雑記/2020.7.8

          〈セックスに似ているけれどセックスぢゃないさ僕らのこんな行為は〉歌集『メタリック』のこと

          わたしは短歌がすき、だけど短歌のことはほとんど何も知識がない。大学時代の論文テーマは寺山修司の歌集と映画の比較研究だったけど、ほぼ寺山の短歌しか追いかけてなかったし、同じゼミのかわいいおんなのこと、不倫するおんなはありえないけど俵万智のよむ歌はたまんないのが不思議だよね〜って言いながら『チョコレート革命』や『風のてのひら』を読んで語らっていたぐらいしか思い出がない。 大学の授業のなかであった、短歌を作ってきてくださいっていう課題にはかなり困った。わたしは感覚に頼りすぎて三十

          〈セックスに似ているけれどセックスぢゃないさ僕らのこんな行為は〉歌集『メタリック』のこと