見出し画像

私は私を生きる〜豊岡を100年後も続く産地にしたいカバン職人・下村浩平さん

この夏、私が娘と訪れたのはカバンの生産量が日本一の兵庫県豊岡市。
「カバンストリート」と呼ばれる通りには、バックを扱うショップが18軒も並んでいます。(2022年9月現在)

定休日のショップが多い水曜日、私たちがたどり着いたのが「Maison Def(メゾンデフ)」さん。

オシャレな店構えに心を躍らせながら扉を開けると……

天井が高く、大きな窓から入る光に満ちた心地いい店内に、1点ものと思われる作品が並んでいます。

「いい香り〜♪」
思わず声が出た私に、女性スタッフさんが香りの秘密を教えてくださいました。
香りを循環させるための配慮をうかがって、心の距離がぐっと縮まります。

Maison Def 代表・下村浩平さんが、いろいろと教えてくださいました。

こだわりの店づくり

↑こちらのオシャレな黒いフレームは、ラグジュアリーホテルで什器を手がけている職人さんの作品。

フレームにはガラスがはまっていないので、お財布などを直接手に取ることができるのですが……

大切にされていることが伝わってきて、じーっと眺めたくなるのです。

「心理的なガラスが見えるかどうか、実験しているんです」
と笑う下村さん。

フレームの奥に手を伸ばす方のほとんどが、購入されると聞いて納得しました。

「誰でも気軽に入れる雰囲気には、あえてしていません」
というお話にも、一貫性があります。


カバンの街・豊岡との出逢い

大学時代から、ファッションやカバン作りに興味があったという下村さん。
憧れの職人さんに会いたくてカバンの街・豊岡を訪れた際、「カバン職人になるために
は豊岡だ」と移住を決意します。

大手のカバン・メーカーに就職。
企画・デザイン・製作・販売など、すべてを経験した後、「大量生産でないものを作りたい」と、独立することを考えます。

会社を辞めてはみたものの、カバン作りに必要なミシンやアトリエもなければ、販売するためのショップもない。
ある平日の昼下がり、近隣のカフェでコーヒーを楽んでいた下村さんは、起業家サポートをしている男性(または、某起業家)から「うちで店を出さないか?」声をかけられます。
そのご縁から、築90年の元老舗料亭(とゞ兵)を再生して作ったのが「Maison Def(メゾンデフ)」。

2020年の開店直後、外出自粛要請などの影響を受けて、閑古鳥が鳴く日々が続きました。


豊岡を100年後も続く産地にしたい

クリエイターを目指して豊岡に移住する若者たちに、
「自分がしたような苦労や遠回りをしてほしくない」
とモノづくりに専念できる街づくりを考えるようになったという下村さん。

「モノづくりで豊岡をもっと元気にしよう」
意気投合した仲間に恵まれ、カバン職人などのクリエイターを育成する施設「APARTMENT(アパートメント)」を立ち上げます。

3階 セミナールーム&ライブラリー
2階 アトリエ
1階 ショップ

カバンストリートの空きビルが生まれ変わりました。

・アトリエには、ミシン、工具、作業台など、カバン作りに必要な機材がすべて揃っている
・作品を階下で販売できる
・近隣の材料屋さんが、必要なものをAmazonよりも早く届けてくれる
・オフィスの住所をとって、郵便物を受け取れる

至れり尽くせりで、月額18,000円⁉︎
あまりの破格に驚きました。

「これからクリエイターとしてやっていくために、いくらまでなら出せる?」
職人仲間に聞いて決めた金額なんだそうです。

「自由なものづくりを大切にする、カバンを作りたい人、買いたい人との出逢いの場所」

お客さまとのコミュニケーションを大切にする下村さんは、クリエイターさんたちにショップに立つことを推奨されているそう。

実際、「Maison Def」では、売上のほとんどをショップでの対面販売が占めるほど、お客様との交流に力を入れています。

Webサイトは、一見さんに販売するためではなく、「やっぱり買っておけばよかった」と思い返すお客さまのために作ったそうです。

オリジナリティが生まれる秘密

「Maison Def」では、「私だけのカバン」を作ってもらうことができます。

・オリジナルのデザイン
・3展開のサイズ
・前面と後面を組み合わせる2色の皮革
・糸で縫わずにカバンに仕上げる「鋲」の色

「お客さまが自分で決められるギリギリのライン」にするために、持ち手は黒に統一。
(持ち手も鋲で留めているだけなので、修理も可能)

・鋲1つ1つ1つの叩き方を変えて「ニュアンスを出す」こだわり
・野生のシマウマの革は、「木の枝でついた傷跡がワイルド」
・「海外ラグジュアリーブランドが信頼する上質な皮革」を入手できるのも、これまでの実績があればこそ
・高品質&レアな皮革を丁寧に仕上げる職人技

私もまた「この色はこれが最後です」というカバンに一目惚れして、持ち帰りました。


大きなゴールに向かって生きる人は魅力的

ショップの近くにご家族と住む下村さん。
「車で15分もいけば、誰もいない浜辺でひとり、海と空を眺めながらコーヒーを楽しめます」

豊かな自然と静けさがある豊岡には、もうひとつの魅力があると言います。

「大阪・神戸から2時間半。このほど良い距離感が、日常から離れ、非日常の世界で人やモノと出逢う喜びを与えてくれるんです」

商店街にあるシャッターが降りたお店を、若手のクリエイターが譲り受けることも視野に入れた下村さんの展望に、私まで心が弾みます。

自分が大切に思っていることを追求し続ける人は、100年後のことまで考えるほどの大きなゴールを持っていらっしゃるんですよね。

才能全開で人生を楽しむことが、利他で生きることにつながる。

大きなゴールに向かって生きる人に、私はいつも魅了されます。


↑こちらの白いショップバッグにも、驚くほどのこだわりが詰まっています♪


「Maison Def(メゾンデフ)」さんは、2022年9月27日まで、神戸大丸のイベント「ひょうご国」で、6階に出展されています。

魅力を感じるポイントはあなた自身の才能が眠るところ

今回の記事、あなたの心に響くところはありましたか?

「すごい」と思ったところには、あなた自身の才能が眠っています。
あなたに才能があるところだからこそ、他の人の才能にも気がつけるのです。

どんなところに惹かれたのか?
じっくり考えることで、本当の自分に向き合うことができます。
ぜひ、試してみてくださいね。

「考えてみたけれど、ひとりでは取り組みづらいな」と感じられた時は、《独自の才能を発掘する個別セッション》をご活用ください。

https://www.reservestock.jp/page/consecutive_events/12513

私の才能は、独自の才能(天才性)を発掘・言語化するところにあります。


「そうか!これだったのか!」
これまでの人生が一本につながる感覚を味わっていただければと思います。

あなたの夢が次々に叶いますように♪

あなたのドリームサポーター
御影石 千夏


《豊岡のオススメ》

▼Maison Def(メゾンデフ)

下村さんとのおしゃべりも楽しい♪

▼APARTMENT(アパートメント)

クリエイターとのおしゃべりを楽しめるはず♪(定休日ゆえ未訪問)

▼KAMINO COFFEE 

毎朝焼かれるスコーンが最高に美味しくて連日訪問♪
お店、ショップバッグ、ロゴもおしゃれ♪

▼挽きたてそば大門

お蕎麦&天麩羅、器、お店の雰囲気、女将の笑顔、すべてが最高♪ 

▼カタシマ豊岡店

「抹茶とほうじ茶」ケーキ、最高に美味♪
ラッピングやポスターにも世界観があふれるお店。

▼オーベルジュ豊岡1925

https://www.1925.jp/

フォトジェニックなホテルでフレンチを楽しめる♪
スタッフさんのホスピタリティが最高。



*いつもお読みいただきありがとうございます* スキ&コメントをいただけると、とても嬉しいです。 いただいたサポートは note内で循環させていただきます。