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中学生男子を見守るために工夫していたこと

前回の
朝、起きられない中学生の息子を見守ることができた理由」は、
高校生になった息子と関係が回復してから書いた記事のリライトでした。

実は、中学2年生だった息子が朝起きられなくなった直前までの私は、毎朝のように怒鳴っていたんです(^_^;)
 
そんな私が、どうやって〈身守る母〉になれたのか?
今回は、息子を見守るために工夫していたことを書いてみました。


ワンオペ家事に疲れて、怒ってばかりだった

我が家は、平日フルタイムの共働き。
私の夫は朝が弱く、家を出るギリギリまで布団から出ず、朝食もとりません。
夫は仕事から帰るのも遅かったので、食事関係はすべて私が担当していました。
 
私は毎朝ひとりで早起きして、身支度して、洗濯機をまわして干して、お弁当と朝食を準備して、夕食の準備を少しばかり。
 
帰宅から夕食までの時間短縮のために、朝のうちにキッチンを片づけておきたい私は、
「早く起きてごはんを食べに来て!」
と息子と娘に毎朝のように怒鳴っていました。
 
寝室まで起こしに行く時間すらもったいなくて、キッチンから大声で叫ぶんです。
「早く起きてー!!」
って。 

子どもたちが起きてこない時は、
「お皿、洗っておいてよ!」
と叫びながら家を出て、駅まで走ります。
 
すると、そんな日に限って残業になり、やっと帰宅できたと思ったら汚れものが放置されたキッチンに直面してげんなり…
 
イライラしながら夕食を作り、その怒りが消えないまま翌朝を迎え、また子どもたちに怒鳴ってる…そんな毎日でした。


怒ってばかりの人生を卒業したい


 〔あーあ、何やってるんだろう、私〕
自己嫌悪を繰り返していました。
 
こんな状態でも起きてこない、食事の後片づけを手伝ってくれない、夫への怒りもありました。
 
自己啓発本は山ほど読んだし、アンガーマネジメントも試してみたけれど、ちっともうまくいかない。
怒り心頭すぎて6秒なんて待てない!
文字通りの瞬間湯沸かし器状態で、 爆発しては、自己嫌悪……
どっぷり負のループにはまっていたんです。
 
でも、私はどうしても諦められませんでした。
 
毎日イライラするのは嫌!
沸点の低い、心の醜い女になりたくない!
って。
 
じゃあ、どうする?
 
あれもこれもはできないので、まずは息子に焦点を当てて考えてみたんです。


フォーカスするところを変えてみた
 

息子はどうして朝、起きられないんだろう?って。
 
表面的には、スマートフォンでゲームや動画に時間を費やし、夜中でも隠れてやっていることによる、睡眠不足。
 
ついでに、スマホ中毒の一歩手前で、勉強する時間をとらない→成績が下がる→勉強が面白くなくなる→モチベーションが下がるという状態。
 
小学生の頃の息子はは、勉強が好きだったのに…
 
どうして、スマホが最優先?
それをすることで、何を得ようとしているの?
 
何かメリットがあるから睡眠時間を削ってまでやっている、はず。

彼はゲームや動画を通じて、何を満たそうとしているんだろう? 

その理由を探りました。
 


息子を観察してわかったこと


息子がスマホに夢中になる理由をいろいろ考えては仮説を立て、仮説に基づいて観察を続け、タイミングを見て息子に質問しているうちに、わかりました。
 
息子は、オンラインゲームを通じて
『友達とつながること』が最優先!
ってことが。
 
息子が見ている動画のほとんどは、ゲームの攻略系。
 
「夜中に◯◯すると△△で有利」
といったいろんな戦略を駆使して、いかに無課金でランキングを上げるかを工夫していたんです。
 
ゲームのスキルを磨くことで、チームのランキング向上に貢献したり、友達に秘策をアドバイスしたりするのが楽しい。

チーム戦で勝つために、友達に声をかけ、一緒に練習する時間までアレンジしている。
 
そんなこんなを、《時間》ではなく《日にち》をかけて、息子からじっくり聴き出しました。

 
息子の本音を聴き出すコツ


中学2年生の男の子は、なかなか胸の内を明かしてはくれません。

そこで、ゲームをして楽しそうな時に、軽~く質問するんです。

「今、何やってるん?」
「どんなところが面白いん?」
「友達はどんな感じ?」
 
ポイントは、
へ~!ほ~!知らなかった~!
そんなところが面白いのね~!
という気持ちで、子どもの回答を笑顔で楽しむこと。
 
〔ゲームばっかりってどうなのよ?!〕
 なんて、子どもをジャッジする気持ちが少しでもあると、思春期男子はそれを敏感に感じとって、口を開いてくれません。

「はあ?」
の一言で撃退されてしまいます。

そうでなくても、母親との会話が面倒なお年頃。息子が話すテンポが落ちてきたら、深追いしません。
 
「教えてくれてありがとう」
「話を聴けて楽しかったわ」
と、笑顔でさっと切り上げます。

ゲームを優先して返事をしてくれないときも、
〔今はタイミングじゃないのね〕
と心の中でつぶやいて、そっと離れます。
 
こうしたことを繰り返していると、なんとなく見えてくるんです。
子どもが何を大切にしているか、ってことが。


輝く瞳を逃さない
 

『自分軸』(人生で最も大切にしていること)に近い話をしていると、息子の瞳がキラキラと輝いてきます♪

瞳の輝きから、彼が大切にしていることがわかってきます。
 
と同時に、私は気がつきました。
 
私が自分のものさしでジャッジして
「ゲームばっかりしなさんな」
だなんて、『友達とのつながり』という息子が大切にしているものに、
NO!を突きつけているのと同じだなって。
 
息子が私のことを
「うざい」
と嫌がって当然だなって。
 
それ以来、私は息子にやいやい言わなくなりました。
 


ん?
 
それだと、
ゲームを続ける
→夜ふかしする
→朝、起きられないままじゃない?
 
気になる続きは、また次回♪



 * ポイント * 


子どもの言動にイライラすることがあったら…
 
なぜそれをしているんだろう?
素朴な疑問をもって観察します。
 
子どもが楽しそにしている時に、
「どのへんが面白いの?」
とダイレクトに訊いて、会話そのものを楽しんでみましょう♪
 
「いい/悪い」を判断せずに、純粋な気持ちで面白がって接すると、意外なほどに本音をきかせてくれますよ。


自分軸でしなやかに生きよう!
あなたのドリームサポーター
御影石 千夏(みかげいし ちなつ)


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