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親の想像を遥かに超えて、子どもは伸びていけるもの

先日、私は深く共感する漫画『ダンス・ダンス・ダンスール』に出会い、22巻を一気読みしました。

ぼろぼろ涙がこぼれたのは、主人公に息子の姿が重なったから。

子どもの天才性と可能性について考えさせられたことを、改めて振り返ってみました。

漫画の中で描かれていた天才性とは?

『ダンス・ダンス・ダンスール』の主人公・潤平は、幼少期に天才バレエダンサーと出逢ってクラシック・バレエを習い始めるも、父の急死をきっかけに
「もっと男らしく」
を目指して格闘技に転向します。

バレエスタジオを経営する母を持つ美少女・都に出会い、再びバレエの世界に入ったのは、中学2年生の時。

バレエを始めるには遅すぎるにもかかわらず、潤平が天才性を発揮していく、というストーリーです。

潤平が天才として花開くのは、バレエ向きの体があったからだけじゃない。

まわり道をしたからこそ磨かれたスキルや感受性、指導者との出逢い、家族・友人のサポートや恋心、そして、圧倒的に足りない技術を身につけたいという彼の情熱と練習量。

”なりたい世界のなりたい自分” に向かって突き進んでいく潤平のパッションに触れて、感動せずにはいられないのです。

男らしさって何だろう?

実は、私の息子も、娘と一緒にバレエを習っていたことがあります。

バレエと言っても、幼児期のレッスンは、柔軟運動とスキップ。当時5歳の息子は、20名ほどの女の子たちのなかで黒一点。ですが、息子はいつも、満面の笑みでスキップしていました。

それを見て、
「なんて嬉そうな顔!バレエに出逢えてよかった」
と私は喜んでいたのですが、息子には複雑な思いがあったようです。

それは……
「バレエは女の子がするもの」
という人の目。

保育園のお迎えに行くと、
「妹をバレエに連れて行くねん」
と息子はお友達に言うのです。

そして、卒園するときに息子が私に言いました。

「小学生になったら辞める。男やから」

ショックでした。

あんなに楽しそうなのに、
「バレエは女の子がやるもの」
という他人軸の理由で辞めちゃうなんて。

3ヶ月前払いだったレッスン代を理由に、
「5月まで習えるから通ったら?」
と私が誘っても、
「絶対に行かん」
と拒否されました。

〔男らしさって何なんだろう?〕
思わずにはいられませんでした。

失せていなかったバレエへの興味

スイミングスクール、中高の部活動、長期休みにはキャンプを楽しんできた息子。
昨年の春、大学合格後につぶやきました。

「バレエの教室、1回見にいこうかな。日曜日やったら行けるかもしれん」

ええ!?
驚きました。やっぱりバレエが好きだったのね!!

〔幼少期に、かっこいい男性バレエダンサーと出会う機会を
私がつくれていたら……〕
何度となく考えたことが、思い出されました。

〔もしも兄妹でバレエをやっていたら、パ・ド・ドゥ(2人の踊り)をどんなに楽しめただろう〕
なんて、妄想したこともあった私です。

〔子どもの選択肢を広げきれなかった……〕
後悔したこともありました。

プラスとマイナスの両面を見るようになって、人生から”後悔” がなくなった私ですが、大学生になるタイミングでバレエに興味を示した息子に、
〔もっとできることがあったのかなあ〕
って、ちょっと考えてしまいました。

天才性の源から広がる可能性

結局、遠方の大学寮から通うことは物理的に難しいとわかり、バレエの話はなくなりました。

大学生になった息子は今、所属している2つの体育会とは別に、ボウリングやキャンプ・リーダーを楽しんでいます。

もしもバレエを続けていたら、出会うことのなかった世界ばかり。
そこで、彼の才能を発揮していると感じます。

そんな息子を見て思うのは、”出逢いは奇跡” ということ。

漫画『ダンス・ダンス・ダンスール』では、潤平が天才性を開花したのは、幼少期に出逢った天才バレエダンサーと、中学時代の指導者や仲間たちのおかげ。

息子もまた、それぞれの活動で仲間と指導者に出会い、”仲間と一緒に成長を楽しむ” という彼独自の天才性を磨いています

スキー経験は年1、2回のキャンプだけという息子が、インストラクターのバイトに誘われるようになるなんて、想像だにしませんでした。

誰が何と言おうと
自分はこれが好きなんだ!
これをやるんだ!

そんな強さをいつの間にか身につけた息子に、
〔親ができることなんてたかがしれている〕
と教えてもらいました。

これから息子がどんな道を歩むのか、ますます楽しみです。

「私がやってやらなくちゃ!」
子どものためを思って、あなたはどんなことをしていましたか?
子どもが自分で切り拓いた道は、どんなものですか?

自分軸でしなやかに生きよう!
あなたのドリームサポーター
御影石 千夏(みかげいし ちなつ)


(本の紹介のために利用できる表紙画像:「版元ドットコム」のお世話になりました)


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