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ちゃんと調理している実感〜マーケティングが見事な「ちゃんとOisix」

なぜ女はメルカリに、男はヤフオクに惹かれるのか? アマゾンに勝つ! 日本企業のすごいマーケティング』を読んで気になっていたサービスを、試し始めて3週間。

そこから感じた面白さとは?

「ムダなく使いきる献立セット」として、主菜1と副菜2の計3品を30分で作れる食材とレシピが届く、「ちゃんとOisix」。

書籍で紹介されていたのは、主菜・副菜の2品が20分でつくれる「Kit Oisix」でした▼

「レンジでチン」で終わりではなく、あえて少し炒めたり焼いたり煮込んだりする工程を加えること。すなわち、女性たちに「ひと手間(約20分)かけてもらう」ことで、そして品数も2品にすることで、「自分は調理に手を抜いているわけではない」「ちゃんと調理している」との実感を持ってもらえるようにしたのです。

なぜ女はメルカリに、男はヤフオクに惹かれるのか? アマゾンに勝つ! 日本企業のすごいマーケティング』第4章 なぜオイシックスはママたちに支持されたのか?


オイシックスはこの「20分で2品」のミールキットにおいても、キーワードとして「プレミアム時短=誇れる時短」を打ち出しました。

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※ロイヤルカスタマー(浮気しない忠実な”ファン”)を創出する、「値段を上回る付加価値」のひとつが「家族に誇れるような体験と感動」だという解説に、自分で体験してみて納得しました。

確かに、「つくった感」があるのは大きい!
「手抜き」と思わせない、絶妙のバランスもお見事!

たとえば、主菜「エビチリ」は揚げてあるエビを温めるだけですが、ソースを手づくりして半熟卵を乗せることで達成感を感じます。

ただし、エビチリが2週続くと、ソースが違っても飽きるのが正直なところ(笑)


温めるだけの料理済みの主菜でも、野菜を添えた器に盛りつけ、美味しい副菜が2品と並べると、満足感が得られます。

(左)西京焼きの副菜「パプリカとたまごの麺つゆ和え」が美味
(右)れんこん・パプリカと甘酢で炒めた鶏の唐揚げは調理済み
(左)アジの竜田揚げは調理済み、トマトと長ネギの香味だれが美味
(右)ゆで餃子も2種類のソースをつくると手抜きに見えない

いやはや、うまくできています。

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ただし、わが家では「手づくり」であることは、「家族に誇れるような体験と感動」にはなりません。

「そんなに美味しいわけじゃないから、毎日つくらんでええやん」
と娘に言われますから、笑。

だから、この「ちゃんと調理している」という実感は、もっぱら自分のため。

私にとって面白いのは、次のような新しい挑戦です。

<現状→チャレンジ>
・献立を考えるのは多くて週に2日分 → 5日分の献立が決まっている 
・初めて作るレシピでもアレンジしがち → レシピ通りにつくる(*1)→ 
・時短をあまり意識しなかった → 30分で手料理ができる(*2)

チャレンジそのものが楽しいので、しばらく続けてみようと思います。

(*1)分量は守っているものの、使っていない調味料は代用しているので、「レシピ通り」とは言えないかな。
(砂糖→味醂、マヨネーズ→ポン酢、中華の素→オイスターソース)

(*2)時短のための電子レンジ調理が多数。これまで温め機能しか使ってこなかった私には、目から鱗のレシピばかり。慣れてきたらガス調理に変えたいところ。

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お料理も『選択肢と可能性を広げる』という私の《最高の価値観》を満たすもの、と認知できるようになって以来、『美味しいは幸せ』をより実感できるようになりました。

外食もお惣菜も楽しみつつ、手料理は手料理で、できるときに楽しめばいい。

「こうでなくっちゃ」を手放すと、人生が楽しくなりますね♪

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「私が私である」ことの確信へ導く魔法使い
御影石 千夏



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