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マノミコト

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こころのおくのほう。毎日更新。     マルハダカ。
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#大学生ブログ

2021/6/8 「創作」

クララとお日さま。村上春樹。主人公と男の子が一緒につくる場面が好き。女の子は絵を描いて、リックがそこに言葉を添えるの。後者は絵を見て書くけれど、それがすごく難しそう。よく書ける時もあれば、そうでない時もあって、たまに困っている。 でも、ジョジーは、待っていて。言葉が書き足されていくことを心待ちにしている。何なら、言葉を添えてもらうために、絵を描いているんじゃないかと感じるくらいに、待っている。 2人での創作も光景も、こちらが見ると、お花畑に包まれる空間を見ているみたいに愛

2021/6/5 「写真と文章」

私にとって、写真を撮ることは文章を書くことと同じなのか。と、こういう問いが生まれてしまったものだから書き始めた。課題も積んでしまっているし、こんな夜更けの時間でもあるし。いったい私は何をやっているんだろう。とは思っていないし。もし、「何してるの(笑)」と誰かに言われたとすれば、「何してるんだろうね。」と笑って流せる余裕と、その自信がある。何故だかは、わからない。 写真を撮ることと文章を書くこととを考えていたら、夢中と集中。この2つの語が出てきた。写真を撮っている時の私は、特

2021/6/3 「汚れまみれ」

「作り物の世界で一瞬の本物を。」「僕らの作っているものはすべて作り物。」 あの世界は真実じゃない。作っている本人達も、占い師も、父も。みんなそうやって言っていた。「嘘を息のように吐き出してる。」こんな感じで言っていた人もいたなと、眠気覚ましのカフェラテを作っている時に思い出した。スプーンで泡を混ぜる。そろそろ冷たい飲み物にしたいと、それが最近の願望。 作り物の中に本物を。ってこれはすごく面白い。その一瞬があるらしい。私にはわからない。でも、その瞬間が好きだと言って、それを

2021/5/31 「叶えたい夢」

もし、自分が本当に夢を叶えたら。自分のやりたいことをやれるようになったら。誰か涙を流してくれるような人は目の前にいるのだろうか。ふとそんなことを考えてしまったわけである。そんな暇はないというのに。調子に乗ってしまっているのかもしれない。 これだけやってきて、やっと夢が叶うという時に、自分以外の人が一人も喜んでくれないかもしれないという光景を想像すると悲しくなった。想像できてしまったことが何より私を苦しめた。 もし本当に、つくることができて名前が載ることになって、本当にそれ

2021/5/23 「脳みそ出血」

これは昨日、文章を書き終えて、さぁ眠りに着こうとしていた矢先に起きた出来事である。些か珍しく、この先グロティスクな文体になってしまうことをここらへんでご了承いただき、先に進んでいただけるとありがたい。なお、そのグロティスクな文体にも、暖かさや、澄んでいる世界を。と思いつつ描いていこうとは思っているので、もしよければ、ここで終わらずに進んでもらえると幸いである。 早朝4時になっていたかもしれない時間帯だった。詳しくは覚えていないのだが、確かそのくらい、一瞬でも眠りにつけたのか

2021/5/20 「鳥かご」

鳥かごの中の人間ってたくさんいる。数的じゃない。種類的。数的にもなのかな。みんな、どこにいるの。私は、どこにいるのだろう。 あの人は、檻を自ら創って、自らその中に閉じこもっているように見える。それは私も同じなの。 出ていきたくない。もしこの鳥かごが開いて解放されたとしても、私はまた鳥かごを作り、その中に閉じこもる。そのようにしか生きられないの。誰かが助け出そうとしてくれても、きっと無理。幸せなんてどうでもいい、自由になりたい。 あの人が鳥かごを創っているのは、人のことを

2021/5/17 「論理」

綺麗ごとばっかりいうよね。理想だけは高いよね。言われ続けた長い月日です。なんだかんだずっと夢を持ち続けて生きてきましたが、その時々でかけてもらった言葉たちに、今はもう、どれだけ本気で言ってくれてたのかなと疑いを持ってしまうような人間になりました。 自分でも、綺麗ごとだよなと疑い始め、前置きをするようになりました。それでも「そんなことないよ」って嘘つかれて、綺麗に打ち返されるよりはよっぽど信頼できたけど。綺麗ごとっていう人も、前置きをする自分のことも。 綺麗ごとだったのか、

2021/5/16 「告白」

「貴方のレジュメ、私好きです。」告白されました。私。ついに。文章の中か上で生きる私、興奮いたしました。受取人として相手の告白を直に頂戴した生身の人間である「私」、あまりに予想だにしていなかった出来事で、あはは~という薄笑いと、戸惑いの表情をお返しするので精一杯でございました。 これがもし、文体×文体の文章上であれば、こんなことには致しません。倍の倍の倍以上の、愛文体でお返しできたはずなのです。それが、顔対顔の画面上だったものだから。相手のお顔も確認できておりまして。想像以上

2021/5/5 「刹那」

人は生起し死滅する。それを刹那に繰り返しているのだと聞いた。 佐藤正英の「日本倫理思想史」序論、である。 刹那に生起し死滅する。それを繰り返している。そうだ。 だとすれば、私はなんで「殺せ」と思いながら文章を書いていた時があったのか、皆目わからなくなってしまった。勝手に死滅しているなら殺す必要なんてないし、殺しても生起してしまうのなら、もっと殺す意味がなくなってしまうのである。そもそも「殺せ」なんて本気で思えていないかもしれないし。 文章の中か上で、生きている。生きてい

2021/5/2 「21年の勘違い」

私は最近、おかしいです。「そうありたい。」という思いなしかもしれません。それはそれでおかしいですが。 ある映像を撮りたいと思って、お花を買いに行きました。この時期だから、切り花と言っても品ぞろえは、大体がカーネーション。か、もしくはお供え用の花、でした。カーネーションと一言で表されてはしまうものの。色には種類があって、「お母さんになったら、この色のカーネーションを母の日にもらいたいなぁ」なんて考えてしまいました。子供がもし男の子だったら、絶対お花送ってほしいです。それだけで

2021/4/14 「文章の中か、上の世界」

部屋に飾ってある額縁に誘われて、約9年ぶりに開けてみることにしました。右上の方、今もそっちを見ると視界に入ってきます。でも今日は誘ってこない。どうしてこないだは、こっちを見つめていたのでしょう。 流石に9年もの時が経つと、埃がかなり覆い被さっていて。でもなんだか白いんです。汚いって感じじゃなくて、それよりも興奮が勝ち誇った顔をしていて、別世界に行くかのようで。映画とか物語の中で、登場人物が埃を払って何かを読んだり見つけたりするときの気持ちが、わかったような気がします。そうい

2021/4/10 「ドクダミ草」

違う。違う。違う。どれもこれもみんな違う。私の欲しいものじゃない。億の、千万枚で買えるように軽々しくないのです。ほとんど衝動的だった。ほとんどって、何。一ミリは脳が動いていたと思うからです。探したの。 文章のなかで生きたいってそう思った。言葉が出てきた。言葉が出てた。気持ちとか夢とかそういうのじゃなかったの。 書いていたら「いのち」があって、それが「ここで生きたい」で、その、ここっていうのが、文章の中だった。上かもしれない、けど。それはまだわからなくて、でも、文章は確かで

2021/4/6 「キナリノカナリア」

あのキンキンごえは、毒。毒を毎日浴びています。今日も昨日も一昨日も。明日だって明後日だって、私がここにいる限り毎日聞くことになるのです。そんな毒を大体毎日浴びていたら、身も心も弱くなる。ちょうど、骨の髄が見えなくなっていくところです。 二階にいても聞こえてくる、下からの声。聞きたくなくても聞こえてくる、あの声。たった今、ドアを閉めて必死に逃げたけれど、今度は外側から家の壁を這い上がってきて、出窓から入り込んでくるのです。 だから、どこに行っても逃げられない。 聞いている

2021/4/1 「師匠」

先日。この人のこと師匠って呼びたい、この人の下で働きたい、学びたい。そんな人に出会いました。虚しくも見事な片思いだったようで、22時01分、サラッとこの恋心は散ってゆきましたが。こういうときにエイプリルフールが使われれば良いのにと、はらわたが煮えくり返りそうになりました。こういうときのエイプリルフールであれば親切なのにとも思いました、残念です。春ってほんとうに、出会いと別れの季節ですね。新社会人のみなさん、おめでとうです。 お会いできたのはたったの一回。あとは数回のメールの