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#5 息子が学校に行けなくなった(前編)

学校に行かないという選択

今更ながらですが、子育てって難しいですね。
息子、15歳、中学の卒業を迎えました。
長かったようであっという間すぎる15年間。
義務教育が終わってしまいました。

これからの自分のやりたいことをお伝えしていくには
家族のことがベースなので、賛否両論を臆さず、綴りたいと思います。

中学に入るころ、謎の発熱が多く、学校に行きたくてもいけない日々。
本当に、見ている方が辛くて、悲しくて
シャワーを浴びながら何度も泣きました。

でも今は体調も明らかに3年前より良くなってきて穏やかに過ごせています。
卒業できたことそのものを、とても嬉しく思っています✨
むしろ、清々しいくらいです。

もしも、
今、同じように苦しんでいる方がいるとしたら
少しでも救いになれるのであればと思い、綴っておこうと思います。

宿泊学習に行けなかった朝

小学校高学年になって、これから険しく大変な時期、という時。
いつも、なんとなく朝が遅くて、なんとなく遅刻気味な息子。
それぐらい、大物感があっても仕方ないか、と思いつつ、

気合いが足りないだけじゃないの?
朝起きたくないだけで、起きられないほど体が辛いことなんかないんじゃないの?

そう思って、私は朝起きられない息子にイライラMAXだった。

ある日、小学校の校外学習で、宿泊のため早朝集合の日。
前日まで行く気満々で準備してたのに

朝、「辛いから行かない・・・」と言う息子。

え?本当に?行かないの?行きたくないの?
これは、怠けているだけではない。
ショックというより、呆然、という方が近い状況でした。

「楽しみにしていたし、体が動くならいきたい。」
「だけど、動けない。無理。」

熱はない。
どうしてそんなことになってしまったのか。


その日、辛くて悲しくて、ぐったりする息子を抱えてワンワン泣いた。

風邪、発熱、入院

新型コロナ蔓延前のこと。
息子がただの、普通の風邪をひいた。
近医を受診して、「体質の問題では」と漢方を処方されて
様子を見ること数日。

「お母さん、40度ある。」と、辛そうな息子。
数百メートル先の病院まで歩くこともできない。

これは、あかん!
病院行こう!!

我が家には車もないのので、タクシーの運転手さんに近くてごめんね、と伝え
すぐそこの病院まで乗せてもらった。
診察したものの、結局よくわからないので、
そのまま、大病院まで行き、即入院。

私は子供の何を見ていたんだろう、と自分を責めた。
涙ってなんで枯れないんだろう。
息子の前では、もう少し気楽で呑気な母でいることにした。
「大丈夫大丈夫、もっと良くなるよ。」

本来、そういう気質なんだけど、
子供を「いい子」に育てようと必死だったのだと思う。


しばらくは仕事先と入院先と、下のおチビの預けを往復する毎日。
幸い、点滴をしているうちに、症状は改善した。
原因はよくわからなかったけど、10日ほどで退院できた。

「美味しいもの食べよう!何がいい?」と聞くと、
脂っこいものがちょっと苦手な息子が「天ぷら」と言うので
二人で揚げたての天ぷらを食べに行った。

今でも、「あの時の天ぷらはおいしかったな。」
ということがあるので、なかなか良い選択だったんじゃないかと思う。

「学校は行ける時に行ければいいね。」
そう二人でいいつつ、のんびり過ごすことにした。

(続く。)


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