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#6息子が学校に行けなくなった(中編)

さて、前回からの続きです。

息子、中学生になる

なんとか大きく体調を崩さずに、学校に半分くらい行きつつ、
小学校の卒業式、中学の入学式には出られた息子。
これから体も丈夫になって、きっと楽しい学校生活!!!
と思っていた矢先。

また、発熱。
ああ、神様・・・。

少し大きな病院の救急外来にかかっったものの、
原因はやっぱりよくわからず。
今度は、同じ轍は踏むまいと、
息子が小さい頃に頻繁に連れて行っていた先生のもとへ受診した。

以前見てもらっていた先生の処方、や過去に入院した経緯を伝えると

この体格じゃ大人と同じ量じゃないと薬は効かないよ。
漢方は、自分は使わない主義なんだ。
とりあえず、強めのお薬出しておく。
次回、感染症専門病院を紹介するね。

そう言われ、熱も下がってきたのち、専門病院通いが始まった。

病巣と手術と

病院で精査をすれば、原因もわかるはず。。。
注射が嫌いな息子は、それはそれは頑張って採血を受けた。
血液検査の結果は、関係するような所見はなし。

その後も時々発熱があり、その度に病院へ。
そのほかの診察を進めるにつれて

「もしかしたら扁桃腺に病巣があるのかも。」

いろんな状況を鑑みて、扁桃腺の摘出手術をすることになった。
中1の夏。
手術を自分で決意するには、怖さの方が勝る年齢。
みんな、中学生で部活やら勉強やら、楽しんでいるはずなのに、
大きな決意が手術とは。

複雑な思いだったと思うけど
「僕、元気になりたい。」
手術室に入る直前が一番、不安が大きく、泣きながらでも
頑張って入っていく姿をなるべく笑顔で見送った。
涙がこぼれた。


意識がない人を見ると、なぜか涙がこぼれてくるのはなんでだろう。

ドクンドクンと心拍に合わせて
震える息子を見て
また、号泣。
これで、元気になれるなら・・・。
祈るような気持ちだった。

そこからは、嚥下できない問題。
痛くて固形物が飲み込めない。
お腹がそんなに空くわけじゃないけど、
病院で出されるご飯がほとんど食べられない。
10日ぐらいで、普通に食べられるようにはなると聞いていたので、
ひたすら耐え、無事退院。

これで元気な生活が戻ってくる。
親はそう思っていたけど、そんな上手くは行かなかった。

頭が痛くて動けない

手術もしたんだから、のんびり回復して、
みんなで過ごす自信が出てきたら学校に行けばいいのでは。

以前よりはのんびり、そんなふうに思うことにした。

ところが、いつまでたっても
「頭が痛い」
「体がだるい」
「体力がなくて、動いた次の日が辛い」
は消えなかった。

なんで、息子ばかりが・・・。

そんな気持ちもおさえつつ、
一緒にいると、お互いイライラしてしまうので
「いってきます。」と自分は仕事に出かける。
いろんな矛盾を感じながら。

(意外と長くなったので、次回へ続く。)


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