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北海道一周旅<DAY7>網走

<DAY7>網走-復活の俺達ニュートラル2023-

前日の温泉効果で元気に起床、しかも今日はのんびり出発で宿の朝食オプションも付けていたので、笑顔でカニ飯ベースの自分で作る海鮮丼や制覇しきれないボリュームの小鉢達などの最高モーニングをいただいて、この旅n回目の「ここで働かせてください!」を発動。

セルフ海鮮丼も無限小鉢もやばかったけど
蛇口フリーカツゲンなのはホントやばい

そして朝食後にはオホーツク海を眺め波の音を聞きながら朝温泉に入ったりしてとても優雅なひとときを過ごしてたんだけど、そこに世にも恐ろしいお知らせがお届けされまして。

この内容だと網走出発が17時過ぎであれば
遠軽着く頃は復旧してると思うじゃん?

確かに前夜は突然爆音が鳴り響いて「網走も花火大会かな?」て思ったら雷雨だったりしてたけど(フラグ1)、とはいえ朝の時点では「運休予定:始発から16時頃まで」て書いてあったんですよね(フラグ2)。この日は17時すぎに網走を出発する特急オホーツクに乗ってのんびり旭川に移動する予定だったこともあって、こっちの感覚で「まあその頃には電車も動いとるじゃろ、最悪振替輸送使えば」つってのんきに本日のメイン博物館網走監獄へ向かいました(フラグ3)。

網走監獄のある天都山へは4月~翌1月までなら本数は少ないけど網走駅や網走バスターミナルから利用できる観光施設めぐりバスが運行しているので、敷地内まで送ってもらえてラッキー!

という訳で憧れの網走監獄!俺だ!入場時にはなぜか短冊を渡されて(北海道では8月7日を七夕とする地域が多いそう)、中に入ったらさっそく例の門番の人がいたからピュウ☆て白石のテンションになりつつ短冊にお願いごとを書いて中庭の笹に吊るして入場。

公式ホームページ見るだけでもめちゃ学びが深いんすよ

まず庁舎の建物や調度品にホンモノだー!とぶち上がるも、さすが博物館だけあって、幕末の歴史から、北海道集治監やこの網走監獄の成り立ちから、囚人の暮らしや食事やお給料事情までをそれぞれ膨大な資料と展示で存分に学べるの、本当にすごい。

あと展示施設がたまらない。重要文化財の庁舎、五翼放射状房、教誨堂などの他にも沢山の蔵や倉庫などが広い敷地に点在してて、たまに出会うマネキンの囚人や看守にぎょっとしながらも敷地の隅々まで見学できたし、ここを舞台にしたあの漫画や過去のさまざまな映画の小道具なども展示されてて、そっちの意味でもめちゃめちゃ楽しかったです。

設計も設備も建材もグッとくる中央見張所
めずらしくわりと人がいたので360°撮影できず
関節外すどころか普通にドアから出られないレベルの小ささ
明治のセントラルヒーティング設備すごい
個人的にこの自弁品リストが一番興味深かった
あの漫画で犬童典獄と土方歳三が戦った教誨堂
ここであんな戦いがあったとは思えない癒しの場だった
映画「刑務所の中」でもおせち出たよね、ビューだよ!

あとやっぱ白石のモデルとなった昭和の脱獄王の人ね。肉声が残ってるってだけでもすごすぎるんだけど(ボタンを押すと当時のインタビュー音声が流れるコーナーとかある)、彼に関する当時の書類や新聞記事などもたくさん展示されてて激推しだった。

果てしなく続いてるけど天窓のおかげでとても明るい
見上げた先にオイお前白石もといS.Yだろッ
ピュピュピュウ☆

そしてお昼は敷地内の監獄食堂で監獄食を食べるつもりだったけど、さっき七夕って言われたじゃない?その笹のところで何故かフリー流しそうめんまつりが繰り広げられてて。「やったー!でもなんで?」て首を傾げながら、もはやわんこそば状態になっとったフリー流しそうめんをいただいたらおなかいっぱいになっちゃったんで、結局食堂ではあつあつのいももちだけ食べたりしてました(フラグ4)。

いももちは正義
あの屋根あの庭
今考えたらこの知らない人の短冊もフラグすぎるのよ

そして次の目的地である北海道立北方民族博物館へ。こっちの展示もすごーい!特に衣装がかわいすぎて見てるだけで踊りだしたくなる華やかさ。網走監獄が楽しすぎてここでの時間はあまり取れなかったんだけど、時間の許す限り巡りに巡りました。

レース編みや刺繍の繊細さや色使いがかわいすぎる
同じワンピースでも正面と背面で全然テイスト違って最高
ポンチョやシューズや小物も細工が本当にかわいい
寒い環境で暮らす人達ならではのもふもふっぷり
儀式のお衣装や小道具もこだわりが見える
楽器もいろいろあって音が聞こえて来るような楽しさ
ライジング会場のトーテムポール思い出すよね

大満足で博物館を後にしていよいよ網走駅に到着。昨日は例の観光バスで網走駅をすっとばして道の駅と宿に直行してしまっていたので、ここではじめてきちんと見る網走駅の縦書き看板に「わたしもこれからは横道にそれずまっすぐに生きるよ…」と謎の決意を胸にしながら駅構内に入ったのに再出発どころではない事案が発生してまして。

再出発する気満々だったんすよ、ほんとに
ホームページにも出発時刻も書いといてほしかった

いやこれさ~~~~~!!!!!てか朝はこの号も運休するってお知らせなかったよね?????もー電話してよ〜〜〜〜〜!!!!!と逆ギレしながらここで初めて(ここで初めて)切符を見直したところ、そもそも自分が乗る予定だった電車の号数を1本勘違いしてたことが判明。

話それるんだけど、昔フジロック行く時にね、借りたレンタカーが何をどうやっても発進しなくて。しかもキーすら抜けなくて。ほいで運転手と逆ギレしながらレンタカー屋さんに電話したら「お客様、ギアがニュートラルに入ってますね」て言われて爆笑して急遽「俺達ニュートラル」ってチームを結成したことがあるんだけど、その時以来のニュートラルっぷりで自分のブレなさにちょっと感激しちゃったもんね。1人で。

話それちゃった、とにかくね、今回の旅ではここまでに乗った北斗もおおぞらも5号だったから勝手にオホーツクも5号だとばかり思ってて。でも何度切符を見ても4号て書いてあるのよ、4号なのはさっき初めて知ったんだけど。そっかわたしが乗るの5号じゃなくて4号だったんだ、いや乗れないんだけど。

てか今の今まで自分が乗る電車の切符をビタいち見てないとか(時間だけ暗記して動いてた)、さすが人生のフラグを折りまくって生きてきた人ことわたし!令和なのにまだニュートラルを生きててわたしの人生ホントに…いや〜学びが深けえ〜あと来年はフジロックに戻りてえ〜!とあまりの事態にもうおもしろくなっちゃって、半笑いで駅員さんに相談しに行った結果。

  • JR:遠軽~旭川間運休、復旧日時未定

  • 飛行機:丘珠行き出発済、新千歳行き満席

  • 北見バス:旭川行き最終便発車済

  • 網走バス:札幌直行便のみ運行中

いやホント再出発どころか八方塞がり!てかそもそもこのくだり朝のうちにやっとくべきじゃろ〜!と最後の望みをかけて網走バスに電話したら、神のご慈悲で「札幌行きのバスあと30分で出ますよ」と案内いただいたんで「それ乗ります!今から向かいますので絶対待っててくださーーーーーい!」と電話口で叫びながら駅からバスセンター(徒歩15分くらい)までの距離をスーツケースと共にダッシュ。

フリーパス区間故に払い戻しがないのは痛いけど、まあ札幌にさえたどり着ければまたすぐ旭川に折り返せばいいしね!今日も試されてるぜ!ってぜーはーしながら予約したバスの受付をしたところ「札幌到着予定時刻は日付変わる頃ですかね」と言われてひっくり返りました。

さすがにその時間だと札幌から旭川に向かう電車がもうなく…一応旭川で降車できないか相談したけど当然ダメで。本日の宿泊先となる旭川の宿にも相談したけど「当日キャンセルは何をどうやってもキャンセル料100%です」って言われたのが電車止まるよりショックデカかった。

だってね、聞いて…この日予約してた旭川の宿は☆野系列しかも特別ルームのシングルユースだったんですよ…そもそもただでさえハイシーズンなんだぜ…もうおわかりですね。それを墓地に送った挙げ句、プラスで急遽札幌周辺の宿も当日料金で召喚しなきゃっていうね、つらい。


まあ今日一日ホント楽しかったし、懲役が罰金で済んで良かったよね、と前向きに思うことにしてなんとか網走脱獄バスに乗り込み、運休ショックの網走駅で買い忘れたモリヤ商店のかにめしの代わりに、昨日地元スーパーで有事の際用に買ってたおやつ達が大活躍してくれたので、無事かつ快適に脱獄出来たので良しとします。録画消化も進んだし。

とはいえ網走方面から旭川に行くルート少なすぎん?飛行機は女満別からの直行便がないし、バスは遠軽便も北見便も需要減少の為に減便しますねって案内出ててしかもそれが朝1本だけとかまだおやつタイムなのに最終便とかで、夜も需要あるから!主にわたしに!てかまさかこの段階でも振替輸送がビタいちないなんてな…結構な緊急事態なのに…

しかもこの札幌行きのバス、ずっと下道走ってたのにいきなり旭川から高速乗るって、だったら手前の旭川駅で降ろしてくれてもいいんですよ?ほらそこに見えてるじゃん旭川の街並みが!あああ降ろしてええええおかあさーーーーーん!!!!!(遠ざかる旭川市街のネオン)みたいなコントも一応しつつね、いくら車内にお手洗いあるからって北見の次が札幌ってさすがに直行がすぎる。札幌行く前に旭川に立ち寄りたい人いますよここに!これ途中休憩の時にバスの運転手さんと車掌さんにも力説しました。

そんなかんじで旭川を華麗にすっとばしていきなりの札幌着、本当に久しぶりに降り立ったというのに、翌日弾丸すぎる旭川往復(午後にはまた札幌に戻る必要があったため)が控えてると思うと、しみじみするどころかもう寝なくちゃ!みたいな気分になって、奇跡的に取れた宿に直行してアラームを鬼セットしてとっとと寝ました。

翌日やる予定だった撮影を前日しかもこの時間に

ブランク明けとはいえマジでここまで試されると正直この旅1人で本当に良かったです。もし誰かと一緒だったら申し訳なくて立ち直れなかったと思う…あと普段の旅ではいかに心のママ(同行者)達がしっかりしててそのおかげで快適に動けているか身に染みました。まず切符とか全部渡しちゃうし。無くすから。てかまず朝の時点で切符を見て運休の影響がどれくらい出るか調べて念の為リスケしてから動くよね、はーい。

次回予告
<DAY8>旭川-RTAなほど本気出すのやめたい-

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