7日目

「今日から始める10個」で決意表明をした。７日目になった。

7日目
チラシ6枚、サバ缶1個、ペットボトル2本、使い終わったハンドクリームのボトル2個

チラシ6枚は郵便受けに入っていたもの。家に帰って珍しくササッと見て要不要を判断し不要分を古新聞用の袋に入れた。ほんとに珍しい。明日雨でも降るんじゃないか……明日は雨予報だっけ、じゃあ飴でも降るんじゃないかってくらい珍しい。

私は即時の判断が苦手だ。郵便受けに入っているチラシを持って帰ってその場で、いるかいらないかの判断ができない。というか、新聞と一緒に取り敢えず新聞置き場に置く。今は仕事後で疲れてるから、と後回しにする。家に帰ってすぐの時は何も考えたくない。家に着いて早々は、その日1日の緊張が解けたばかりの様な感じで心が張り詰めた感が残っている。そんな状態だから優先順位の低いものに思考を奪われたくない。それに新聞とチラシを一緒に置いた、と覚えているから後でも大丈夫、と短絡的になる。時に郵便物も一緒に取り敢えず置いてしまう。後で困るのは自分なのに、その時はその未来を予想できない。

でも今日は違った。置かずに、新聞とチラシと郵便物を手に持った状態のまま仕訳をした。新聞は新聞置き場に、不要なチラシは古新聞専用袋へ、郵便物と要るチラシはテーブルへ。なんと仕分ける思考力が残っていた。そして仕訳をして気づく。取り敢えず置く、をしない方が自分が楽だということに。取り敢えず置いている時は、後で分けなきゃ、という思いが頭の隅っこに残っている。後でやるべきこととして残っている。それは、忘れてはいけないことだと頭で認識する。そうすると、夕ご飯を作っている時も、後片付けをしている時も、食後にちょっと休んでいる時も頭から離れない。やらなきゃいけないことだと分かっていながら後回しにしている自分への情けなさと共に引きずる。そしてその想いが膨らみ苦しくなる。だったらすぐやればいいじゃん、と思うけど、気持ちと体力が連動してくれない。頭がいっぱいになり過ぎて心がモヤモヤで苦しくなるのに体が動いてくれない。なんだろうこれ、とずっと思っていた。

やっとわかった。どうでもいいところに頭を回しすぎて、考えすぎて、目が回っていただけなんだ。そこはほんとは、体が先に動けば苦しくならない部分なんだ。たった1回でもやってみたらかなり心が軽い。頭もふらつかない。既に仕分けているから覚えておく必要がない。まだあれが残っているという余計な思いをしなくていい。なんだこれ。こんなことだったの？　日々の片づけってこういうことだったの？　私はこれを何十年も逆で過ごしてきた。新聞に限らず買ってきた物も取り敢えず一旦袋のまま置く。一旦置くと何か1つのミッション終了したみたいな感じで謎の達成感がある。一旦置いたが最後、暫く触れたくないし触れない。なんだろ、一旦置くって、何か任務完了、みたいな何かが私の中で発動するのだろうか。

うわー。やっと気づけたよ。それだったんだ、私が片付けられない理由って。とはいえ、これからは、家に持ち込んだ物は置く前に仕分けをするとして、今まで溜め込んできた分はどうなるんだろう。こりゃ並大抵でないってことがより分かった感じがするんだけど。まいったね、こりゃ。

1日10個を記録し始めたから見えたこと。記録することで、その事柄に関するあれこれがたくさん見えてきて毎日とても不思議な感覚を味わっている。10個捨てるとか、記録するとか、それだけで何が変わるとかそんなにないだろうな、面白くないだろうなって思っていたけど、とんでもない。色んな気持ちがぶわっと溢れて止まらない。なんだか毎日面白い。捨てることが前ほど苦痛にならない。自分を見つめ直すのに絶好の材料だらけだ。

これからも一筋縄ではいかないだろうけど、ちょこっとずつ変えていこう🍀

あ、サバ缶とハンドクリームのボトルのことも書こうと思ってたけど、別の機会にしよう。

※画像は「みんなのフォトギャラリー」からちびっとさんのイラストを使わせていただきました。脳がビリビリパンクしかけている感じにぴったりだと思いました。ありがとうございます。