今日から始める10個

よし、10個始めるよ! 宣言したよ!

私は片づけが苦手だ。買ったそばから色々な物に愛着が湧き捨てられない。
はたから見たら「それ、いらないよね」というものも溜め込む。だって何かに使うかもしれないじゃない? 一度そう思うと中々捨てられない。何かに使う「何か」はその時はわからないし思いつかない。でもいづれその時が来るはずと思い込む。そして捨てられない。大きなものから小さなものまで、一晩経っただけでも愛着が定着する。

色々な片づけ方法が飛び交っているけれど、できたことが無い。正確に言うとスタートラインから動けない。ジャンルの同じものを一カ所に山積みにしてそこから選別する方法。選別する場所がない。例えば洋服にしてもクローゼットハンガーにかかっている物、畳んで引き出しに入っている物、入りきらなくて棚の一部に置かれている物がある。それらを総合すると、多分300はあるのではなかろうか。数えたことが無いからわからない。この中には学生時代大切に着て取っておきたくなった物もある。私の学生時代は長く持たせる服が主流で、生地がしっかりしている物が多い。数年後に着られるかもしれないと思ってずっと取ってあった。その状態で安心するようになった。実際、学生時代によく着ていた服を引っ張り出してみたら着心地が良くヘビーローテーションしている物もある。

洋服以外にも文房具も捨てられない。これも学生の時からの物が大量にある。学生時代に好きだったものの中に、サンリオのキャラクターがある。ちょっと色あせてきたし、そろそろ捨てる時かなあ(捨てるって言葉があまり好きでないけど)と思うけど、見ると懐かしいとの想いと、今でも好きな気持ちが入り混じって捨てられない。

更には食品も捨てられない。買い物に行って、その場では使う用途を見出すのに家に帰ると疲れて少し放置。数日経つと他の物に興味が移り、その食品は更に放置。保存食品で半年も賞味期限があったにも関わらず気づいたら期限間近とか、数日過ぎたとかよくある。最終手段は、野菜炒めに混ぜたりして消費する。それでも消費できないものもある。申し訳ないけどその場合は捨てることになってしまう。

本当はこの環境と、このことで頭をいっぱいにしないといけないのは苦痛だ。やりたいことがあっても、まずは片付け、スペースを設けて、とか、必要な本を探してから、とか。始めたいものの前に必ず片づけがついて回る。これでやりたいことの時間の半分が削られる。苛々するし正直疲れる。

もちろん、この状況は良くないと自分でもわかっている。以前、物と賃貸の関連性について、こんなことを聞いた。部屋に物を1つ増やすことでその分の面積が物に占領される。その部分は物に対しての賃料を支払っている様なものなんだよ、という話だ。確かに、物が少なければもう少し狭いスペースでも満足できるだろう。1人暮らし時代、私の部屋は半分以上が物に占領されていた。引っ越したままのいくつかの段ボールは数年そのまま置かれていた。その物が無ければ広さにそこまでこだわる理由もない。なるほどと思った私は物を減らそうと思った。でもできなかった。既に物が溢れていてどこから手をつけたらいいか皆目見当がつかなかったのだ。

ジャンルの同じものを山積みに……、1回やってみた。1/3出してきた時点で挫折した。どれだけ引っ張り出せばいいの? と、途方に暮れた。そして、その時はワンルームだったのでそこで生活もしないといけない。別の部屋に一旦寄せておいて、ができない。これ以上積み上げたら生活に支障が出る。そして、これ以上積みあげたら、しまうことすら嫌になる。元に戻すことに対して途中で止めるわけにはいかないので、気力の残っているうちに元に戻すことにした。この時、数個は捨てたけど、そんなの何が減ったか間違い探しにもならない位の微々たるものだ。

そして何を思ったかこのまま結婚してしまった。殆ど何も捨てずに結婚してしまった。当然嫁入り道具は大量の物、物、物。大量の引っ越し段ボール。夫が元々住んでいた家に一緒に住むことになったのだけど、大量の段ボールが運び込まれた家は障害物アスレチックの様にたくさんの壁が立ちはだかることになった。その家は1LDK+Sという設計だった。「+S」とは何ぞや。調べるとSは、サービスルームの略称であることがわかった。ああ、納戸のことね。実家にも似たような納戸があったので理解できた。

結婚する前に「物がたくさんあって」と伝えてはいた。当時殆ど物がなかった納戸に物を置くスペースとしての許可をもらった。2,5畳は使っていい。これはかなり寛大なことだ。さて、このスペースがどうなったかと言うと。即座に埋まった。Mサイズの段ボールを4段、Lサイズの段ボールを3段積んで、計50個位の段ボールが収まったと思う。その納戸はビシッと入れば多分70個は積み上げられたかもしれない。でも引っ越しの前に、整理できるように高さ170㎝×奥行き45㎝スチール製大型のラックを2つ組み立てて置いていた。そのため、その場所は段ボールが置けなかった。その部分の計算を誤っていた。納戸が埋まっても引っ越し屋さんは段ボールを運び込んでくる。仕方なくリビングに置く。結果壁がいくつもできた状態だ。段ボール以外にも、組み立てて使っていた棚と、コロコロタイヤの付いた3段のBOXが数個など積み上げられないものも合わせて一気に部屋は埋まった。

夫は、納戸で収まるって約束したのに……と思ったことだろう。生活に支障が出てきかねない状態なのだから当然だ。

そんな状態から数年が経過した。リビングの壁となっていた段ボールは取り敢えずは寄せた。でも3段BOXだったり、背の低いものはまだリビングを占領している。いい加減片付けないと駄目だ。

とはいえ、何から始めたらいいのだろう。一気に出してくるのは多分私には向いていない。やり方が間違っているだけかもしれないけど、多分途中で気力が無くなる。どうしようか。

ふと思い出した方法がある。以前1週間だけ続いた片づけがあった。それは何でもいいから1日に10個捨てること。特に何かで聞いたとかではなく自分で思いついたものだ。偶々片づけをしていた時に捨てる数を数えていたことがあった。その時は5個捨てた。5個できたんなら10個でもいけるかもしれない。そして実行した。なんだか気持ちが良かった。続けようと思った。翌日、その日も10個捨てた。スペースが生まれ気持ちが良かった。更にその翌日、5個は候補が上がった。残り5個がどうしても決められない。これだったら続けられると思ったのにとちょっと残念だった。その時目に入ったものがある。買い物をした時のレシートだった。実は私はレシートすら捨てられない。買い物の内容でちょっとした自分日記の様な感じがするからだ。レシートを手に取ってみる。なんだか6個目に加えてもいいような気がした。そして、レシートも含めて計10個何とかクリアした。それでも気持ち良さは同じだった。

この気持ち良さはレシートでも味わえるんだ。以降レシートだけ10枚という日もあった。数日はそれでも楽しかったが途中で飽きた。面白みを感じなくなってしまった。この経験から、片づけも面白くないと続かないとの教訓を得た。

1週間で挫折したのに、飽きたのにどうしてまた今やろうと思っているか。1つは、緩くてもノルマをつくることで週間化できるかもしれないと思ったから。1つは、10個という数字を設けることで重い腰を上げるきっかけになると思ったから。1つは、noteのネタになるかも、とのワクワクを感じ始めているから。

先ほど書いたように、私は面白くないと続けられない。noteは面白くて続けている。たまに寝落ちたり、書くことが見つからなくてその日中にタイトルだけ書いて取り敢えず連続更新したつもりになったりと、ほんの少しのずるっこをしながらも45日続いた。残念ながら、寝落ちにより連続の更新は止まってしまったけれど、書く習慣が少しはついたし、これからも書き続けたいと思っている。そのnoteのネタになるかもと思ったのだ。noteはnoteを続けただけで多くの気づきをもらった。それを基にnoteを書いた日もある。何でも続けることで気づけることがあるのではないかと思う。この片付けレコーディングで何を得られるか。私はそれが楽しみなのだ。

書く内容はこんな感じ。今日は、レシート5枚と、古新聞1袋と、賞味期限切れの食品1つと、ペットボトル2本と、穴の開いた靴下、を捨てました。この内容が、レシート10枚捨てました、でもいいし、古新聞1日分を1つとして、10日分を捨てました、でもいい。チラシ1枚だっていい。住宅のチラシとか見るの楽しいから捨てられないんだけどね。10個以上捨てられたらそう書いてもいいし、書かなくてもいい。10個に満たないのだけ駄目というもの。

とにかく緩く、緩く。何でもいいから10個。何でもいいから10個は毎日捨てる。これがルール。この毎日が大事。そしてここに書き込むことで、自分の視覚化することで自分の頭も整理されるのではないかと思う。

と、言うわけで、10個始めるよ!🍀

※画像は「みんなのフォトギャラリー」からニイクラアキコさんの写真を使わせていただきました。ありがとうございます。「片付け」で検索してタイトルが「片付けたい!でも人それぞれラインが違う」とありグッときました。今の私にぴったりだと思い使わせていただきました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?