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【スリランカ旅行記】ヌルヌル女放置事件

2019/10/13

初めてのアーユルベーダ。夫が子供達をみてるからやっておいでよと言ってくれたので、ありがたやと拝んで2時間のコースを体験しました。

頭にオイルをたら〜っとやるのがアーユルベーダと思っていましたが、アーユルベーダは伝統医学なので、本来は医師の診察があり、自分の体質を知り、何日もかけて食事や運動、マッサージなどと組み合わせながら生活改善をし、体調を整えていくものなのです。

私が行った店でもサリーを着たチャーミングな女医さんが、色々な質問をしながら脈診などをして、私の体質はアーユルベーダでいうところの生命エネルギーが風と火であること。エビカニトマトなどは体に合わないなどと教えてくれます。

先生と相談をしてヘッドマッサージ、全身のオイルマッサージ、頭にオイルたら、ハーブのスチームバスをすることにしました。私のセラピスト担当はメガネちゃん。10ヶ月の次男がまだ夜中三時間おきに起きて授乳しているのでここ最近は睡眠が途切れ途切れで熟睡できず、心地よい爽やかなオイルの香りに包まれたヘッドマッサージで既に眠くなってしまい、寝てしまってはもったいない気がして全身マッサージでも頑張って起きていましたが睡魔には勝てず撃沈。

頭にオイルたら〜のやつは、温かいオイルを頭に垂らしながら右に左に行ったり来たり。日々の疲れさようなら。

そしてメガネちゃんはここに座っててと言ってオイルを片付けて出て行った。オイルをそのままにして体に馴染ませるのだなと思って10分経過…20分経過…

子供達の騒ぎ声が聞こえる。

落ち着かずちょっと申し訳ない気持ちに。

予定の2時間はとっくに過ぎて、全身オイルまみれで、紙パンツ一丁にタオル姿の私は、これがアーユルベーダというものだ、焦ってはいけない、邪念よ消えろ、2時間できっちり終わらないとそわそわするところも日本人のキチキチしすぎるところが出ているではないか!だめだめ、と自分を戒めていた。

するとさっきのサリーを着た女医さんが部屋に入ってきて、あれ?まだいたの、みたいな感じで、シャワー浴びて終わりよ、と。「っていうかその前にハーブのスチームは入った?」と聞かれ「まだです」と伝えると、えっ?とびっくりした後に鬼の形相で眉間にしわを寄せ「ちっ…」と舌打ちし(あのメガネ女の野郎)と言わんばかりの顔。

そしてまた女神のような微笑みに戻り「ごめんなさいね♡こちらのスチームにどうぞ」と言って首だけが出る棺桶みたいなのに入ってハーブの心地よい香りの中汗だくに。

この頃には、子供の泣き声が気になりだしてなかなか集中できず、するとメガネちゃんが何事もなかったかのように笑顔で現れ「これで以上になります。ありがとうございました♡」と言って、私はシャワーもそこそこに髪べったべたのままアーユルベーダ診断書をもらってさささーっと店を後にしました。

夫に一部始終を話すと、女医さんがすごい顔して階段降りてきた時あったわ、とのこと。

帰りは初めてUberで車をチャーターし、車種を確認しなかったため、スズキの軽自動車が来てしまい、家族四人と大きなスーツケース2個にベビーカーと全く身動きできないほどパンパンの車内で次のホテルへ向かいました。

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