拡大、向上だけが全てじゃない。人間としてちゃんと「生活」することも大切。無理なく、続けていけるやり方を。読書メモ『売上を、減らそう。』 #読書の秋2020
中村朱美さんの
『売上を、減らそう。たどりついたのは業績至上主義からの解放』
を読みました。
ランチのみ100食限定、残業ゼロの飲食店の経営
京都の「佰食屋」の店主を務める
本書の著者、中村朱美さん。
・ランチのみ、の国産牛ステーキ丼専門店
・どんなに売れても、1日100食限定
・営業、わずか3時間半
・インセンティブは、早く売り切れば早く帰れる
・飲食店なのに、残業ゼロ
・なのに従業員の給料は、百貨店並み
といった、従来の飲食店の常識と
言われていたことを打ち破る経営をし、
メディア等でも話題に。
社員を犠牲にしてまで
「追うべき数字」なんてない。
著者のつくりたい働き方が反映された
佰食屋のビジネスモデル、働き方が
まとめられた一冊が本書です。
本書の章構成
はじめに 正しい知識はなぜ実践できないのか
第1章 超ホワイト企業「佰食屋」はどのようにして生まれたのか
第2章「100食限定」が生んだ5つのすごいメリット
第3章 佰食屋の労働とお金のリアルな実態
第4章 売上を目標にしない企業は、社員になにを課しているのか
第5章 佰食屋1/2 働き方のフランチャイズへ
おわりに
読書中のツイート
#売上を減らそう 読みはじめ。
— こば✍📷✨ (@_k0ba_) February 21, 2020
｢もう｢頑張れ｣なんて言いたくない。わたしは｢仕組み｣で人を幸せにしたい。｣
結果を出すために頑張るのは当然だし、｢頑張れ｣と言われなくたって、もう十分頑張ってる。それでもダメなら、別のアプローチが必要ということだと思う。
#売上を減らそう
— こば✍📷✨ (@_k0ba_) February 21, 2020
｢自分が嫌なことは従業員にもさせたくない。自分が働きたい会社にしたい。｣
人が生き生きと働ける。
それがあってこそ、大きな力になる。
自分が感じた嫌なことは自分のところで止めて、再生産しない。
会社員の今でも、将来独立したとしても、これは大事にしたい考え方。
#売上を減らそう
— こば✍📷✨ (@_k0ba_) February 22, 2020
「心の余裕と時間は、ベーシックインカムより前に人生において保障されるべきものだ」
丁寧な暮らしをする、人間らしい心を持って生きる。
これがちゃんとできて、仕事もいいものにできる。
#売上を減らそう
— こば✍📷✨ (@_k0ba_) February 22, 2020
「会社が儲かっても社員が報われないのはおかしい」
それが会社だよと言ってみんな一緒になって思考停止したら前進はない。
今頑張ってくれた人にちゃんと報いて、それで信頼関係はできていくもの。あくまでフラッと、主従関係ではない。
#売上を減らそう
— こば✍📷✨ (@_k0ba_) February 23, 2020
「誰一人として「わたしなんか」「自分なんてどうせ」と卑屈になることなんてない。みんなそれぞれ違ういいところがある」
それぞれ違ういいところ。それは力を発揮できる場所が違うだけ。一つの場所で合わなくても、他に活かせる場所を見つければいい。
#売上を減らそう
— こば✍📷✨ (@_k0ba_) February 23, 2020
「無理せず働き続けることができる「持続可能な働き方」を自分の手でつかむ」
働く中で目指していくものは他の人と同じである必要はない。自分はどう働いていきたいか？どういう働き方なら長く続けていけるか、考えて自分でつくっていこう。
#売上を減らそう
— こば✍📷✨ (@_k0ba_) February 24, 2020
「そもそも、なぜ会社は売上増を目指さなくてはならないのでしょうか」
会社は売上がなくてはお金が尽きてしまい生きていけない。だけど、売上だけにとらわれて関わる人のしあわせがなくなってしまったら意味はない。最近、売上が増えても単純に喜べないと思う機会が自分も増えた。
#売上を減らそう
— こば✍📷✨ (@_k0ba_) February 24, 2020
「なにかを捨てることで、得られるものがあります」
人間持ってるもの、持てるものには限りがある。
あれもこれもと欲張ってもどこかで限界が来るしそれがしあわせだろうか。
最近、自分もなにかを捨てる段階なのかもな、と感じることが増えている。
#売上を減らそう
— こば✍📷✨ (@_k0ba_) February 24, 2020
「「丁寧に暮らしたい」「毎日を大切に生きたい」」
私も生きていく上で考えていること。
よく「○年後に年商○億」とか右肩上がりの目標を見るけど、外部環境などを考えるとなにも犠牲にしない達成は現実的だろうか。
それよりも、ちゃんと人として生きて働くのが先だと思う。
#売上を減らそう
— こば✍📷✨ (@_k0ba_) February 25, 2020
「基準を大幅に超えて、従業員が必死に働いて維持している商品やサービスは、たとえ多くの人に支持されて、たくさん売れたとしても、「誰かが犠牲になっている」という事実は消せません」
大型案件を売り上げた営業担当。
でもその裏で必死に働く人の存在。
いいことではないよね。
#売上を減らそう
— こば✍📷✨ (@_k0ba_) February 25, 2020
「「普通の人」「マジョリティ」なんて、世の中に一人もいないのではないでしょうか」
人はひとりひとり違う。
その違いは、どれがよくてどれがダメと仕分けられるものじゃない。どれも大切な個性。
当然、「普通」という枠でまとめられるものではないよね。
#売上を減らそう
— こば✍📷✨ (@_k0ba_) February 25, 2020
「「ほかの人がやらないこと」「選ばないこと」をやる決断をするのは、とても孤独なことです」
誰かほかの人と同じことをしていれば安心はするかもしれない。だけど自分は納得するだろうか。
ほかの人がやらない、選ばないこと。やるのに不安はあっても、それをやりたいならやる！
#売上を減らそう
— こば✍📷✨ (@_k0ba_) February 26, 2020
企業の「業績至上主義」「売上至上主義」
これは個人でもSNSのフォロワー数やいいね数などの至上主義も似ているなと思った。
考え方には個人差があるけど、数だけを求めてSNSがつまらなくなったりしんどいものになるなら意味はないと思う。
波に飲まれず、自分のやり方を貫こう。
#売上を減らそう
— こば✍📷✨ (@_k0ba_) February 26, 2020
世の中にある良いもの、素敵なものや人。
それらは本来、存在するだけで魅力であるはずだしそうあってほしいけど、現実は知ってもらえて初めて魅力になる。
自分は書くこと、発信することで知ってもらう役目を担っていきたい。
#売上を減らそう
— こば✍📷✨ (@_k0ba_) February 28, 2020
早く帰って何してるんだ？もっと残って仕事すればいいのに。と上の世代の人は聞いてくる。
働く人としての価値は会社の仕事だけで高めるものじゃない。
そしてそれは仕事以前の、生活がちゃんとできて初めて意味を持つものだと思う。
だから定時の間に全力を尽くして時間を確保する。
#売上を減らそう 読了。
— こば✍📷✨ (@_k0ba_) February 29, 2020
考え方は人それぞれ。
どんどん拡大路線でやっていく、上を目指す。
正解のように誤解されることも多いけどあくまで考え方の1つ。
一方で上は目指さず、自分の心地よさを大切に丁寧に生きていくことも同様に尊重したい考え方。
無理なく、続けていけるやり方を選んでいこう。
拡大、向上だけが全てじゃない。自分が無理なく続けていけるやり方を
売上や利益を増やし、事業規模を拡大する。
一見、よくある経営ですし、
それが良いものとされてきた
風潮がありました。
そして昨今は、最高益を更新する企業も続出。
ただその一方で、働く人の
生活は一向に向上せず、
頑張った人が報われない状況が
あちこちの企業で起こっています。
私もここ最近、確かに売上は増えているけど、
素直に喜べないと思うことが増えました。
これって、業績だけを追い求めて
そこで働く人を置き去りにしてきた。
その結果であり、同時にそれまで
正しい経営とされてきた
拡大、向上だけが全てでなく、
あくまで考え方の1つに過ぎないと
いうことなのだなと思います。
会社などの組織は売上を上げなければ
生き残っていくことはできませんが、
その売上はそこで働く人がつくり、
働く人がいて初めて成り立つもの。
だとすれば、拡大、向上のために
無理をするだけでなく、
働く人たちを大切にしていくのも
重要なことの1つ。
本書を読んでいくなかでの
「業績至上主義」からの脱却は、
まさに私の考えとも合致し、
共感するものがありました。
組織で働いているのであれば、
組織の一員である以前に人間です。
だとすれば、働くことも大事。
だけど、その前に人間として
ちゃんと「生活」をすることも
大事なことではないでしょうか。
そしてその基盤として「生活」が
ちゃんと整っているからこそ
仕事にも全力で取り組める。
そう思うのです。
私もただ上を目指すだけのために
ただただ消耗していく働き方には
疑問を持っていましたが、
本書を読むことでそれがクリアになった。
そんな気がしています。
まずは自分が人間らしく
ちゃんと「生活」する。
そのうえで自分が納得する働き方、
無理なく、続けていけるやり方を
作り上げていこう。
そう思わせてくれた一冊でした。
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