「もうひとつの夢幻鉄道」〜私はあなたで、あなたは私〜 ③

このnoteは、キングコング西野亮廣さん作「夢幻鉄道」の二次創作です。 *物語を書くのは初めてなので、拙い部分もございますが、私の頭に流れるフィクションの世界をお楽しみ頂けると幸いです。

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お姉さんは語り始めた。

「そっちの世界は楽しい?」

「あっ、はい。まぁ。。。」

「何かなりたいものは見つかった?」

「いや、それはまだ。。。はっきりとは。。。」

「そうよね。まだ14歳だものね。」

「あ、はい。」

しばらく流れる沈黙。ただただ、風が気持ち良い。

思わず目を閉じる。

「気持ち良いでしょ⭐︎」とお姉さん。

「はい、すごく。」

「こういう、何もしない時間を、現実世界でも大切にしなさい。人間は皆、考え過ぎるの。考え過ぎるから、私達がコチラの世界からメッセージを飛ばしても気付かない。何度も何度も飛ばしているのに気付かない。もったいないのよ。(笑)」

「えっ?メッセージ!?」

「そうよ。分かりやすく言うと、テレパシーでね、アドバイスしてるの。"ココはこうすると良いよ〜!"とか。"コッチだよ〜!"とか。たまには、"それじゃないよ〜!"とか色々とね。自分で思っているようで、実は違っていたりもするものよ。私達がコチラの世界からメッセージを飛ばしていて、受け取る側の意識によって、気付くか気付かないかは変わってくるわ。敏感になってくると、"今のは自分が《思った》のでは無くて、《メッセージだ⭐︎》って気付くようになるわ⭐︎」

「へぇ〜⭐︎面白い!」

「あっ!興味が湧いて来たわね⭐︎良い事よ!なんでも興味を持つ事から始まるの。興味・関心を持って、いつも心を開いておいて⭐︎それが一番メッセージを受け取りやすい状態よ。"心を開く"がポイントね。後は、"無心"である事。さっき言った"あれやこれやとクルクル考える脳を止めておく事"。少し難しいかしら?」

「いや、なんとなくは。。。」

「そう⭐︎その"なんとなく"が大切なの!いつもその"なんとなく"を大切にしておいて!」

「"なんとなく"を?」

「そう、そうよ!」

「はい、分かりました。。。⭐︎」

「初めはね、"なんとなく気になる"とか、"なんとなく好き"とか、"なんとなく違和感がある。。。"とか、それで良いの!明確で無くて良い。だんだん慣れてくると分かるようになるから。"なんとなくが大切だ"って⭐︎」

「はい、分かりました。覚えておきます!」

「絶対よ!伝えたからね(笑)。」お姉さんは高らかに声を上げて笑った。

なんだか私も楽しくなった♪

「(このお姉さんとお話してるの、楽しいな⭐︎)」

「あら!そう⭐︎嬉しいわ!私もよ!」

「(!!忘れてた。テレパシー通じてるんだった!)」

「あはははは。そうよ!」


とにかく黄金に輝くこの世界は、なんだかお姉さんとの話も楽しくて気持ちが良かった。

***

④へ続く



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