「もうひとつの夢幻鉄道」〜私はあなたで、あなたは私〜 ⑧
このnoteは、キングコング西野亮廣さん作「夢幻鉄道」の二次創作です。 *物語を書くのは初めてなので、拙い部分もございますが、私の頭に流れるフィクションの世界をお楽しみ頂けると幸いです。
* * * * * * * * * * * * * * * * * * *
家に帰り、ふと机の引き出しから音がした。
"ガタガタガタ"
「(ん?この前のノートをしまった場所だ。。。なんだろう。。。?)」
"ガタガタガタ"
また音がする。
「(ん!?)」
引き出しを開けてみることにした。
ガチャリ。
"ガサガサガサ"
「(ん?えっ!?ノートがなんだか揺れている。)」
とりあえずノートを引き出しから取り出した。
机の上に置いてみる。
"ガサガサガサ"
「(何!?何!?)」
中からこの前の羽が、ひらりと飛び出して来た。
「(えっ!?何!?)」
恐る恐るノートを開いてみる。
「ぷふぁ〜!」
ノートの中から、私がこの前イラストした下手っぴなお姉さんが飛び出してきた!
「あなたね〜!いつまで閉じ込めておくつもりなの!苦しいじゃないの!!」
「え〜〜〜〜〜!!なんで!?ナニコレ!?」
「ナニコレ!?じゃ無いわよ!自分が描いた絵に責任持ちなさいよ〜!私もびっくりよ!」
お姉さんは怒り気味だった。
「怒ってます?」
「怒ってはないけれど、苦しかったわよ!」
「す、す、す、すみません。。。でも、なんで?」
「描いたものには、魂が宿るのよ。特に、気持ちを込めて描いた物にはね。あなたは並々ならぬ思いで描いてくれていたから、私はどうやらあちらの世界からコチラに呼ばれ、特例として、魂が与えられ、ココに存在したみたいね。私もこんなのは初めてだから、正直びっくりしてるわよ。。。」
「はぁ。。。コレから、どうするんですか?帰れるの?」
「それはまだ分からないけれど、どうやら向こうの世界とは、今のところコンタクトは途切れてるみたいだから、送り込まれたからには何か意味があるのだろうし、あなたに大切なコトをまた伝えなきゃね。」
「はい。。。ありがとうございます。でも、どうしましょうか?」
「まずはお水をちょうだい。喉が渇いたわ。」
絵から飛び出したお姉さんは、身長約8cmといったトコロだろうか。まるで小人だった。
***
⑨へ続く。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?