映画館で腹が立った話
突然思い出した。
6年ほど前の話。
僕はよく映画館に行くので、マナーのなっていない人にもよく出くわす。
でも僕はそういう人をあまり気にしない。
よっぽど鑑賞の妨げにならない限りイライラすることはそうない。
飲食の音がうるさいだとか、上映開始後に入ってくるなだとか
そういう細かいことに怒る人は多いけど、僕は全然なんとも思わない。
そんなの仕方ないことだし。
ただ、時々イラっとすることもある。
6年前、「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」が公開された。
僕はこの作品をずっと待ち望んでいた。
公開してすぐに観に行きたかったし、できるだけ良い環境で観たいとも思っていた。
そこで、109シネマズ大阪エキスポシティへ観に行くことにした。
ここには日本最大級のIMAXシアターがあるのだ。
自宅からはかなり遠いので時間も交通費もかかるけど、それだけの価値があると思っていた。
ちょうど公開がGW中ということもあり、混雑が予想されたので事前にチケットを予約をすることにした。
どうせ時間とお金をかけるのなら最高の座席位置で観たいと思い、予約開始日に日付が変更した瞬間に購入し、幸い理想の座席をゲットできた。
当日、期待に胸を躍らし映画館に向かった。
映画館に到着するとGWということもあり人で溢れていた。
日本最大級のIMAXシアターは座席数もかなりの数あるはずだが、ほぼ満席。
自分の座席の左右が空席だったが、おそらくすぐに埋まるだろうと思った。
座席に座って待っていると、男女の若者グループ4人が近付いてくる。
そのグループは僕の隣に座ったのだが、僕の左側に1人、僕の右側に3人と分かれて座った。
座席が埋まっていたので4人並んで席を取ることができなかったのだろう。
この日のため必死にこの座席を取っていた僕だが、もし声をかけられたら彼らに座席を譲り1つ横の席に移動する気持ちでいた。
正直、多少前後左右したって映画の見え方なんてさほど違わないし。
しかし、彼らが席に近付いて最初に取った行動はこれだ。
女A「席埋まってるなぁ。」
男B「GWやからしかたないやろ…」
女C「どうしよう…」
男D「俺こっちの1人の席に行くよ。」
女C「みんなで一緒に観たかったな。」
男D「でもしゃーないやん。」
女A「でもー… どうしよう…」
一同「うーん…」
奴らは俺から「席替わりましょうか。」という言葉を引き出そうとしたのだ。
空気を読め的な。
なんて下劣な。
そもそも、チケット買った時点で僕の席が埋まっているのはわかっているはずだ。
それを承知で買っているということは、僕と席を交換してもらうこと前提だったのは間違いない。
女A「4つ並んで空いてる席ないで!」
男B「こいつと替わってもらえばええやんw」
女C「替わってくれるかな?」
男D「どうせぼっちやし替わってくれるやろw」
チケット購入時にそんな会話が交わされていたに違いない。
奴らは相手から席を譲ってくれることを期待していたのだろうが、僕は普通にイラっとしたので声をかけなかった。
というか、こんな奴らに自分から声をかける訳がない。
その後、4人は思惑が外れたからか無言になり変な空気が流れる。
それから少し時間が経って女子の1人が「すいません。席替わってもらえますか?」と声をかけてきた。
さすがに僕も鬼ではないので席を譲ってあげた。
てか、ここで頑なになって席を譲らなければ、周囲の空気が悪くなり僕自身も映画に集中できなくなるというのが一番の理由だけど。
はじめから席を替わってもらう前提なのも気にくわないが
さも偶然そこしか席が空いていなかったような白々しい言動で、僕から席を奪おうとした魂胆が一番気にくわない。
席を交換してもらうにしても、自分たちからお願いするのが最低限するべきことではないか?
もしかすると映画終了後には
女A「あいつ全然席替わろうとせんやん!」
男B「マジで空気読めよなw」
女C「こっちから言わなわからんのかよw」
男D「ほんまキモいw」
みたいなこと言われてたかもね。
あんな下劣で卑怯な人間にはなりたくないな。
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