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彼は誰時(かはたれどき)。

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命が儚いなんて、そんなことは当たり前だけれど。

それでも不意に誰かの"時"が止まってしまったとき。

彼、彼女の針がもう動かないことを知って、悲しんでいる誰かがいる一方で、

他の誰かはいつもと変わらない日常を送っている。

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どこか遠くから俯瞰して、どこかの誰かのことをなんとなく頭の片隅で思っている自分。

一人ひとりのあれやそれなんてお構いなしに、いつもとなんら変わらない世間の喧騒。そしてその日常にのまれる自分。


どちらも本当だけれど、誰かの人生はあくまでも他人事でしかなくて。

やれることもやるべきこともないはずなのに、喉に魚の小骨が引っかかっているかのような、なんとも言えないほんの少しの後ろめたさもあったりして。

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自分の人生だって、その周りの人の人生だって、いつどうしてどのように終わってしまうかなんてこと誰一人として予測できない。

もしかしたら、いま一歩踏み出した途端に急に終わってしまう可能性だってある。


でもだからこそ、知らされないままに過ぎていくカウントダウンの日々を、誰かと寄り添って、ほんの少しでも幸せな気持ちで過ごせたらいい。

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眠っても眠らなくても朝は必ずやってくるし、例えいま"私"の時計の針が止まったとしても、やっぱり明日はやってくるのだから。


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【彼は誰時】明け方頃の時間帯。

いつか、ライフスタイル本が出せたらいいな、なんてゆるく思っています。ひとまず今はコラム作りを頑張ります。サポートしてただいた際は、私の知識が本1冊分増えます。