ケーキ屋さんになりたかった、幼稚園児の夢。
久しぶりに思い出したのだけど、幼稚園の頃、私の夢は「ケーキ屋さん」でした。
みんながなりたい「お花屋さん」ではなく、「ケーキ屋さん」
当時はまだ、幼稚園児(女子)がなりたい職業No.1と言ったらお花屋さんだったと思います。周りの女の子たちの大半はそう言っていました。
他の夢を持っている子もいたけれど、ケーキ屋さんになりたかったのは自分だけ。
今考えたら、多分その頃から周りとは少しズレてたのかも。なんとなく、みんなの半歩斜め前くらい(もしかしたら後ろかも)をマイペースに歩いてた子でした。
ケーキ好きの、ケーキ屋さんへの不満。
当時から、1番好きなケーキはチョコレートケーキ。チョコレートクリームがデコレーションされた、いわゆるショートケーキのチョコレートver.ではなくて、ガトーショコラみたいに濃厚で少しかためのもの。
母の手作りを食べる機会も多かったけれど、近所のケーキ屋さんに寄るのも好きだったな。
でも、いつも思ってたことがあって。「なんで、ケーキ屋さんでケーキを食べれないんだろう?」。
当時、まだカフェスペース併設のケーキ屋さんが全国的に少なかったのか、それとも偶然、住んでいた近くにそのようなケーキ屋さんが少なかっただけなのか。
そこはわからないけど、ただ、近所にあったドーナツ屋さんとか、アイス屋さんにはカフェスペースがあったのに、ケーキ屋さんにはそれがなくて、いつもお家に帰るまでケーキはお預け。
だから、「ケーキ屋さんでも、ケーキが食べれたらいいのに!」って思っていました。
幼稚園で書いた、将来の夢。
年中だか年長だかは覚えていないけど、幼稚園で将来の夢について書く機会がありました。
小学校の夏休みの日記のように、イラストを書くスペースと文字を書く用の罫線が引かれた1枚の紙。
私が書いたのは、もちろんケーキ屋さん。
子供らしく、よくわからない変な形の外観。店内は、左側にショーケースが並んでいて、右側にはテーブル席がいくつか。外にもベンチがあったような。
きらきらした石とか、幼稚園のお手洗いの入り口にあったカラフルなガーランドで飾りつけて、ショーケースにはカラフルなケーキ。制服もリボンなんかがついた可愛らしいもので、自分がカワイイと思っていたありったけのものを詰め込んだ空間。
(店内はとにかくカラフル。当時は、猫の塗り絵さえも片耳ずつ虹色にするほどのカラフル好きでした。ついでに言うと、一緒に書いた店員さんはカラフルなうさぎだったと思う…)
ケーキを買ったら、そのままそこで食べれるように用意したカフェスペースも、まさに私自身の願望!
「すべての原点はそこだった」かもしれない説。
という風に、ふと久しぶりに思い出した昔の夢。
それで今更気づいたわけです。かなり具体的に考えていたんだな、と。
もしかして、自分でお店をつくる気満々でした…?笑
たしかに、「ケーキ屋さんになりたい」とは言っていたけど、そういえば「ケーキ屋さんで働きたい」とは一度も言っていないし、思ったこともなかったように思います。
幼稚園児だから「起業」とか「社員」とか知らないし、その後も深く考えたことはなかったけど、「ケーキ屋さんになりたい」というのはイコール「自分のお店を持つ」イメージのみだったし、そのつもりで自分だったらこうするなという理想を紙の上にひたすら書いていたのです。
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この話を友人にしたら、「やっぱり、きっちゃんは最初からそういう体質なんだよ」って全然意外性も何も感じないといわんばかりのテンションで返されました。そう言われて、自分自身も何だかすとんと腑に落ちた感じ。
他人が聞いたら大した話ではないと思うけど、自分の中では何だか嬉しいというか、一つ自分を認めてあげられた気がしました。
ちょっと話が変わるかもしれませんが…、これまで、今の自分が正社員に向いていないのは世間に溶け込めないからだとネガティブな気持ちが強かったんです。
でもそういうことではないのかもなって。
人とは違うことやマイナーな方を選んでしまうことも多いけど、最初から私は私がやりたいように、居心地が良いやり方を無意識でちゃんと選んでいたのかもしれません。
そうだといいな、と思います。
(ちなみに、これまで色んな夢を叶えてきたけど、唯一ケーキ屋さんでは未だに働いたことがありません。BAKEのチーズタルトやミスドなどそういう感じはあるのですが。やっぱり店員さんになりたかったからじゃなかったのかもね、なんて)
いつか、ライフスタイル本が出せたらいいな、なんてゆるく思っています。ひとまず今はコラム作りを頑張ります。サポートしてただいた際は、私の知識が本1冊分増えます。