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右も左もホーチミン~常夏の都☆ハノイへの旅~

 ゲートを出ると、両替所が沢山あった。そして若い女性がレートのボードを持ち「うちがお得!安いよ!」等とかなり強引な客引き。目が合ったとたんにロックオンされる。オー怖い。どの両替所でも余り差は無い、と『地球の歩き方』に記載されていたので、取り敢えずお姉さんと目があった所で換金。引っ掛かっている。
 諭吉一枚が、大量のベトナムドン(VND)になっていく。紙幣は、ツヤがある紙で、ライトグリーンやブルーの明るめの色合い。左端に、向こう側が透けて見える透明な部分があった。面白い。
 紙幣すべてに、微笑んで何処か遠くを見つめる、凛々しいホーチミン主席が印刷されている。流石、ベトナム。

 そのままSIMカードも購入。これでGoogleマップが使えるべ。
 
 旅行代理店から送られた、バス乗り場の紙を見つつ乗り場とガイドさんを探す。
 すると、中年女性から「鐘白さんデスヨネ!遅かったですネー!待ちましたヨ!」と声を掛けらた。そんなに時間経ってたのか…他の方に申し訳なくなる…女性4人組の視線が痛い。こっちが勝手に感じているだけだが。
 外国で日本人の視線を気にするなんて…自分が情けなくなる。
 すごすごへっぴり腰で他の旅行者と共にバスに乗車。ガイドさんの話を聞きつつ、景色を眺める。乗客は日本人、ガイドさんの話も日本語。ベトナムに来たという実感が湧かないまま、ハノイへ向かう。

 ニャッタン橋を渡る。濁流のホン河が見下ろせた。この河がハノイ市内の湖を形成しているらしい。湖になるころには水が濾過されて奇麗になっているのだろうか…
 橋の向こうには摩天楼。ハノイは川の中州にできた都である。ハノイは漢字で書くと『河内』。う~ん、なんか華やかさが一気に失われるなぁ…
 王朝時代の呼び名、タンロン。漢字はコレ『昇龍』。こっちの方がましだな。中華料理屋でありそうなネーミングだが…

 市内を通り、ホテルに到着。市内の交通の縦横無尽さは語りつくされているため割愛。いや〜スリリングだわ。

 ホテルのエレベーター内で、一人旅をされている婦人と「お互い一人旅、楽しみましょうね〜」と励まし合う。

 他、高齢マダムと50代くらいの母娘とも話をした。これから『ロッテマート』とやらに行くらしい。ガイドさんもなんか言っていたなぁ。有名なのか、フムフム。

 お世話になる客室は、恐らく夫婦が仲睦まじく寝るための大きさのベッドが置かれていた。独りでメンゴ!
 窓からはハノイのビル群が見渡せる。下には国か何か関連の施設がある。星の国章、建物の壁は赤色で塗られ、ユートピアめいたイラストが描かれていた。おお、社会主義国っぽいぞ!!


ホテルからの風景

 そして、現在時刻は16時。日本より二時間遅い。

 外はまだ太陽が登り、昼間のようだ。出かけよう。ロビーに降りる。
 先にタクシーを呼んでいた、日本人マダムが「ロッテマート行くから乗らない!?」と誘ってくれた。
 う〜ん、悩む。これも旅の出会い?
 しかし、折角の一人旅。日本人とつるむのもなぁ、来たばっかりでお土産選びも味気ないし…と思い丁重にお断りした。

 取り合えず、日本の友人にハガキを送りマウントを取り、ホアンキエム湖をみる。
 街の中心街の郵便局までタクシーをお願いした。メーター確認、0が沢山でヤヤコシイお札の整理、吹っ掛けられないかヒヤヒヤしつつ、目的地まで向かう。

 タクシーから見える景色はすべてが日本と違っていて、街や人々が映画やアニメのセットに感じた。


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