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うつ病という病と共に学生最後の春が来た

大学生が人生最後の夏休み。巷ではそんな声が挙がっている。

僕は社会人になったことがないし、ろくに働いたこともない。そういった声が挙がるということは、一つの論として間違っていないのだろう。

実際、僕は働くのが怖いし、ずっと学生のままでいたい。

そんな防衛本能が、うつ病という病として体に出てきたんだと思う。ここ最近に至っては肌の調子も悪い。

働くとは何か考えてみた。

それは一言で表すと「誰かに付加価値を残すこと」つまり、時給1000円のアルバイトであれば、1時間に1000円以上の付加価値を残している。だからその対価として1000円を報酬としていただくことができる。

ということは、アルバイトや派遣社員、正社員などの雇用契約を結ばなくても働くと定義することは可能なのではないか。

世間一般的に考えると(この言葉は好きではないが)働くことが当たり前で働かなければ生活ができない。学生生活のラストスパートになると「就活」というイベントが発生し、多くの学生が「就活」に苦悩する。

「就活」というイベントに勝ち残ったものが働く権利を得ることができる。

職を選ばなければ誰でも働く権利を得ることができるじゃないか。その言葉も一理ある。実際、就活という道を選ばなかった人の中に、何かしらの形でお金を稼いだり扶養してもらったりしてる人はいる。

しかし、現在の日本においてその例は稀であり、就活市場に落ちている果実より甘いものを吸える可能性は低い。金銭面などの高い社会的評価を得られる可能性も低い。

結婚相手を見つける時は、アルバイトより契約社員、契約社員より正社員。より良い相手を選ぶために有効な判断材料であろう。

だから僕は悩んでいる。

最初に述べたとおり、僕はうつ病を患っている。働くのも怖い。

そんな状況で就職なんてできるのか。就活というイベントで勝ち残ることができるのか。

全てにおいて出来る自信がなくて、拒否反応として体の症状に現れる。うつが寛解する気配はなく「死にたい」と感じてしまう夜もある。

僕は今、学生生活最後の春を迎える身分で、正社員になる権利を得るなどの、人として生活するための手段を勝ち取らなければいけない。

であるのに、それが出来ていない。

僕に生きる術はあるのか。人として真っ当な生活しているのか。

そんなことで悩み、学生生活最後の春を、体を硬直させて現実逃避している僕です。

人間失格だ、僕は。大切な人はおろか自分を守ることさえ出来ないのか。




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