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まずは自己紹介など(3)

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「はい、人生詰みました」と自覚してからの私の生活は荒んでいました。2002~2004年頃は一応、こだわりの味噌や塩などを仕入れたり、従兄弟が経営する会社からダイエット茶などを仕入れたりして、それらをインターネットで販売していましたが、そのビジネスに希望も情熱も持てずにギリギリの生活をしていました。

当時の私は、経営者という肩書きがなくなった私から冷たく離れていった人達を、ただただ恨んでばかりいました。当時は自分の人生が上手くいかないのは環境や他人のせいだと思うことでしか、自分を保つことができなかったのです。

しかしそんなある日、私はふと考えました。「私はこれまの人生で何を経験してきて、何ができるようになったんだろうか?」

そこで、これまでの職業人生において嬉しかったことを書き出してみることにしました。つまりよくいうところの人生の棚卸しです。その結果、「人を喜ばせること」「人に元気を与えること」「人に希望を与えること」。これらをやっている時にもっとも幸福感を感じていることに気がつきました。

「そうだ、だったら人に希望を与える仕事をしよう」と思い、すぐにコンサルティングの事務所を立ち上げました。これまでの経営者としての経験でコンサルに関係することといえば「若い従業員たちをモチベートしたこと」「アルバイト学生の就職相談に対するアドバイス」「飲食サービス業者への経営指導」でしたので、共通する対象者は「これから先の人生や仕事に悩んでいる人」でした。

そこで私は「ヒト」という資源を活性化させるコンサルタントになることを決意しました。決断すると行動が早いのが零細企業の経営者です。すぐに知識とスキルの獲得に動きました。中古の本屋さんで心理学、コーチング、カウンセリングの書籍を集めて片っ端から読みました。

それから「専門家として人の話を聴く(傾聴する)訓練が必要」と考えて産業カウンセラーの養成講座に申し込んで資格を取得し、その勢いでキャリア・コンサルタントの資格も取得し、とにかく全速力で走り抜けた1年間でした。(その頃の講座の費用などは、年金暮らしの父母に頭を下げて全て工面していただきました)

また、これまでと全く違う世界での人脈も必要と思い、様々な勉強会や研修に参加しました。さらに、傾聴の実践スキルを磨くために行政とコラボした「青年の悩みを聴く」ボランティア活動にも参加。そして、就労支援を行なう企業のキャリアカウンセラーとして契約社員になり、自分のコンサル事業が軌道にのるまで複業として兼務させていただきました。

そしてそれから数ヶ月後、ボランティアの仲間からある大学のキャリアカウンセラー(もちろん有償のお仕事として)を引き継いでもらえないかという依頼を受けて、大学キャリアセンターでキャリアカウンセラーを兼務することにもなりました。そんなこんなで「詰んだ人生」から一転して、私は「やりがい」を得ることで人生に活気を取り戻しました。

このようなことは当時の私にとって奇跡と思える好転でした。人生を諦めて荒んだ気持ちで生きていた私が、前向きな気持ちに切り換えて、偶然の出来事を積極的に作っていった結果です。これは正に、スタンフォード大学の故John D. Krumboltz博士が提唱したHappenstnce Learning Theoryどおりでした。

それから以降、自己紹介の際には明確に「職業はキャリアカウンセラーです」といえるようになりました。資格を持ちながらもなぜ「キャリアコンサルタント」ではなく「キャリアカウンセラー」にこだわるのかについては、いつかお伝えいたします。

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