ミュージシャンと新入社員の両立って出来るのか?
おはようございます。
今日は「ミュージシャン×新卒社員」という二足の草鞋を履いている自分の現状を共有してみたいと思います。
キャリアについて考える一つのきっかけになれば良いなという想いで書いてみました。
簡単な自己紹介
1998年生まれ、慶應義塾大学 環境情報学部卒業。
大学在学中にミュージシャンとしてのキャリアを始め、ポップスを中心にギターリスト、作編曲家として活動をする。
去年は全国のギター少年の憧れ、「ギターマガジン」にも取材していただいたりして、少しづつ、ミュージシャンとして仕事をしています。って自信を持って言えるようになってきました。
https://guitarmagazine.jp/interview/2021-0820-opa-ofurodepeanut/
ギターや作編曲で参加した作品をいくつか貼りましたので是非、見てみてください。
そして、今年度からミュージシャンとしてのキャリアを築くのと並行して、michinaruという会社で新入社員として働いています。
michinaruという会社は、「変化を起こす挑戦者をつくる」というミッションのもと、成熟企業に対してワークショップやセミナーをしている会社です。
自分を入れて4人というまだ小さなチームですが、誰もが知るような歴史の長い会社さんともお仕事をさせていただいていたりします。
簡単な自己紹介をした上で、今日は「ミュージシャン」と「会社員」並行してやってみて実際どうなの?どんな風に実現してるの? など、現状をありのまま、書いてみようと思います。
やってみて実際どう?
「頭の切り替えが大変だけど、どうにか両立できるっぽい。しかも並行してやることがプラスに働くことが結構ある」っていうのが、2ヶ月ほどやってみての感想です。
正直、ミュージシャンの時と会社員として働いている時の頭の使い方や感覚は全然違うので、器用ではない自分にとっては大変なことが多いです。
マナーとかも全然違います。ミュージシャンの仕事をしている時は名刺の渡し方なんて、どうでも良いじゃんって思ってしまいますが、会社員として働いている時には、そうともいかないようです。
ただ、両方やることでプラスに働いていることもたくさんあります。
例えば、ミーティングをしている時にミュージシャンとしての、キャリアで得たスキルが活かされているなと感じることが何度かありました。
自分はミュージシャンの仕事で「バンドマスター」と言われるポジションをやらせてもらうことが多いです。簡単に言うと、バンドのリーダーですね。
リハーサルの際に指揮を取ったり、セットリストを決めたり、スケジュール調整なんかもしたりするポジションです。
ミュージシャンの現場でのコミュニケーションは少し特殊で、音のイメージを伝えるために、どうしても抽象度の高いコミュニケーションになっていきます。
メンバーの持っている抽象的なイメージをどう汲み取って、表現に落とし込んでいくか。このプロセスってそんなにたくさん経験出来るものではないと思うんですけど、ミュージシャンをやってると日常茶飯です。
そして、この経験が会社の仕事にも活きているなと感じることが多い。
ミーティングでアイデアを考えているときに、議論が煮詰まってくると言葉の抽象度が上がってくることってありますよね?
その時に相手の頭の中にある抽象的なイメージを言葉や表情から読み取って、他の言葉に置き換えたりすることが自然に出来るな。という場面が、働き始めて数ヶ月、何度かありました。
相手の持っているイメージを汲み取り、適切な言葉で表現をしてあげた時に「そうそう!まさにそれだよね。」って合意が取れた時は、ミュージシャンの仕事、活きているなって。
あとは、リーダーとしてプロジェクトを前に進める時にも、ミュージシャンとしての経験が活きていると感じます。
研修の現場で言われる、OJTを会社の外で勝手にやっているイメージを持っていただければ、わかりやすいです。会社としては教えてないのに、出来ることが知らぬ間に増えていく人材って思ってもらえるようにしたい。。
どんな風に実現しているか?
次に自分がどうやって、このような働き方を実現しているかを書いていこうと思います。
michinaruが会社のポリシーとして掲げているのが
「And に向き合う」
というものです。
ここには様々な要素が含まれているのですが、例えば「挑戦をするのか、守りに行くのか」といった選択が迫られた時に、どちらかを選ぶのではなく、どっちも実現する方法は無いのか考えてみようよ。といった意味です。
自分の場合は「ミュージシャンとして働くのか、会社員として働くのか」といった、場面で、「ミュージシャンをしながら会社員として働く」のも出来るんじゃない?って捉えて、今の働き方をやらせていただいています。
例えば、平日にリハーサルが入った場合はGoogleカレンダーで、この時間リハーサルが入ったので、MTGとか入れないで欲しいです。って伝えて、その日はミュージシャンしての仕事をしています。その分、休みや夜の時間に会社の仕事をしたり、移動時間なんかにも作業をしていたりします。
自分として、この状況は本当にありがたいです。と言うのも、まず、ミュージシャンの仕事って、思っていたよりもお金には、ならないんですよね。。
ミュージシャンの友達が近くにいる方は現状を知っているかもしれませんが、音源の制作にはかなりお金がかかるので回収するまでに時間がかかったり、某テレビ局が毎年開催しているお正月歌番組に、バックのミュージシャンとして出演しても、関係者が多いのでギャラってそんなにもらえなかったり、、。
ミュージシャンの仕事だけで、生活できている人って本当に一握りでみなさまが聴いている、アーティストも、もしかしたら、アルバイトをしながら活動をしているかもしれません。。
だから、会社員として安定したお給料が入ってくるのは、本当にありがたい。。
そして、何よりもmichinaruでの会社員としての仕事も楽しいです。
マーケティングに関する興味が元からあった、と言うのもあると思いますが、色んな会社さんのビジネスの仕組みを知ったり、仕事の内容を知るのは刺激的です。
ミュージシャンの仕事では出会えないような人や、お金の動き方を見ると業種が違うとこんなに違うのかって驚くことばかりです。。
その刺激が、音楽の方にも還元されていくのではないかと思っています。
音楽って、その人が何を感じて、何を見てきたかっていうのがそのまま音に出ると思っているので。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
「ミュージシャン」×「会社員」というダブルのキャリアを持つ、自分の現状を伝えることで、働き方を考える際の選択肢が少しだけ広がったら良いなと思い、この記事を書かせてもらいました。
この記事が
企業の人事の方にとっては、「アーティスト採用するのありなんじゃない?」って思ってもらえたら嬉しいですし、アーティストにとっては「会社員やりながら活動を続ける方法も探せるかも」って思ってもらいたい。。
まだ、ベストな形はわかりませんが、自分は今の働き方のおかげで本当に救われているので、何か相談などありましたら、SNSとかなんでも気軽に連絡してください。(内容やスケジュールによって、返信できないものや、遅くなってしまうことがあると思いますので、ご了承ください)
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