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考えて考えて考える

「真面目だなあ」
「考えすぎだよ」
「もっと肩の力抜いていいんだよ」

とよく言われてきた。
自分でも、石橋を叩いて叩きすぎて渡る前に割るタイプだと自負している。

たとえば何年も前に人から言われた言葉をずっと覚えていることがある。
たいていそれは当時の自分には理解できない要素を含んだフレーズで──だから違和感や嫌悪感をおぼえる──心にささくれができたようにその言葉が刺さって残り続ける。

その違和感のささくれは、時々心の内側からちく、ちく、と刺してきて、その度に私は眉根を寄せて「どういうこと?」と自問する。


そして、いつもその答えは──必ず自分の内側から発見される。
ある日突然、はた、と気がつくのである。


「自分を愛する」ってどういうこと?
「感情は自分じゃない」ってどういうこと?
「1人じゃない」って何?
「自立」って?「大人」って?「生きる」って?


はぁ……めんどくさいでしょ?
めんどくさいんです。1番自分が自分に疲れる。あーめんどい。

だけど、私はこうでしかあれないんだと思う。
いつも考えて考えて、ヨガを日々実践し、深く自分自身を探究する中で切り拓いてきた気がする。


あの時、あの人が言っていたことは、こういうことだったんだ

と気づいたとき、違和感のささくれがぽろりと取れる。
自分ががんじがらめになっていたものから飛び立てるようなスペースの広がり。


これからもきっと考え続けるだろう。
時にそんな自分にうんざりしながら、日々を深く生き抜いていくために。

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