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分かってもらえない。


私の決断

 手術後、信じられないくらい体力が落ちていたうえに静かな場所でなければ聞き取りづらいほど声が出なかった私。話す機会が多い仕事であることに加えていきなり繁忙期に突入することが分かっていたので、4月から働き始めるのは難しいと判断してしばらく休職することを決意しました。
 仕事を始めるだけでも不安なのに、声も体力も気持ちも万全でない状態で働きたくありませんでした。声が出ないと、そもそも仕事になりません。話せないと、かなり厳しい。声が戻らなかったら転職しようとまで考えていました。
 休職中は、基本は実家に帰って受診日だけ現住地に出てくる生活を数か月続けました。実家にいる間は食事など生活の心配をする必要はなかったのでゆっくり休めましたが、困ったことがひとつ。地元で就職していないことを知っているかつ、休職中であることを知らない人に会うと困ります。特に親戚。最低限の親戚にしか病気のことを伝えていなかったので、ばったり遭遇してしまうと話がとてもややこしくなります。外に出るときは細心の注意を払っていました。

働く前に崖っぷち

 復帰のときは突然やってきました。本当に突然で、まったく心の準備ができていませんでした。勤務先と病院で復帰時期について考え方の違いがあったことが原因です。私と勤務先は同じ考えでしたが、診断書を出してくれる先生は違っていたのです。私よりもっと重症な患者さんをたくさん見ているからこそ、病院からはあまり理解が得られなかったのだと思っています。私からしたら、一大事なのに。
 その結果、勤務開始が決まったのは段階的復帰の10日前。いきなりフルタイムではなくて勤務時間を段階的に伸ばしていく方法でしたが、働くことに変わりはありません。予定していた半分の期間で段階的な復帰を進めることになったので、心構えが大切な私にとっては過酷でした。突然のことに混乱していました。

現状

 紆余曲折ありましたが、今はどうにかフルタイムで勤務しています。職場環境はいいので、その点で困っていることはないのですが。体力が追いついていないことに困っています。立ち仕事でも毎日何時間も残業をしている訳でもないのに、家に帰ったらくたくたです。週に何回か、ベッドに入る前に力尽きています。慣れの問題ではない気がして、どうしたものかと思っています。

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