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ぬいぐるみの話。

 今日は、私の好きなものの話。

 入院を支えてくれたアイテムのひとつが、ぬいぐるみでした。なくても暮らせるけれど、あるとより良く過ごせるもの。私にとっては、それがぬいぐるみです。体長30cmくらいの子を2匹持ち込んだので入退院のときが少し大変でしたが、持って行って本当によかったです。
 私は子どものときから、ぬいぐるみが大好き。本当に幼いときは一日中ぬいぐるみを連れているときもあったほどです。大きくなってからも、寝るときはぬいぐるみと一緒でした。それは今でも変わりません。スキンシップには癒し効果があると聞きますが、人だけでなく動物やぬいぐるみなどと触れ合うことでも幸せホルモンが出るそうです。これは大学の授業資料を整理していて発見した情報ですが、自分の経験を振り返ると本当な気がします。見たり撫でたりするだけでも癒されるけれど、ぎゅーっと抱きしめるともっと癒されます。
 入院のときに持って行ったのは某テーマパーク出身のクマさんと、彼のお友達であるキツネさんです。分かる人は分かるはず。クマさんはかなり有名なので知っている看護師さんが多かったですが、キツネさんは新入りなのでまだ名前が浸透していませんでした。
 最近特に気に入っているのは、キツネさん。淡いピンク色の毛と青い瞳に、大きなしっぽ。ふさふさの毛並みがすごく気持ち良くて、抱きしめやすいサイズです。私的ポイントは、キツネさんの骨格が新生児みたいなこと。抱っこしたときの身体への密着度が高くて、他のぬいぐるみより癒されます。
 彼らの入院中の定位置は窓際のソファーで、寝るときだけ一緒にベッドに入りました。ずっとベッドの上にぬいぐるみを置かなかったのは、生活にメリハリをつけるという意味もあります。とはいえ入院中は不安な気持ちになることも多かったので、そんなときはソファーに移動させず一緒にベッドの上で過ごしていました。しんどくなったらいつでも抱きしめられる、触れられる距離に置いておくだけで落ち着くことができました。入院中の私を支えてくれたぬいぐるみ達は、さらに大切な存在になりました。

 長々と語りましたが、伝えたいのは「好きなものに囲まれるのが大切」ということです。「入院中は好きなものに囲まれて過ごすといいよ。」と入院を経験した方から聞いていましたが、いざ入院して、これは想像していたよりかなり重要だと分かりました。病院は、いわばアウェーな環境です。そこでどれだけ落ち着けるようにするかは、身体も心も休めるためにすごく大切だと思います。ぬいぐるみをそばに置いておかないと不安なくらい気持ちがしんどくなる日があるとは想像していませんでしたが、しんどいときに癒してくれるものを用意していたことで、少し楽に過ごせました。
 家族の写真、お気に入りのパジャマ、推しのグッズなど。癒されるもの、元気がもらえるもの、好きなものなら何でもいいと思うのですが。見ても触れても癒されるぬいぐるみ、おすすめです。

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