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Epsode 10 -Life Thema 成人期 2

転職してからの5年間くらいが、キャリア(仕事)もプライベートも一番輝いていた時期だったかもしれない。
仕事は忙しくてどうしようもない状況だったが、そのおかげもあり「どうすれば、限られた時間で仕事を終わらせるか?」
常に効率化を意識して仕事を遂行する癖がついた。
チームでする仕事ではない為、自分で考えないと自分の仕事が完結しない。ある意味、個人事業的な感じの業務だった。

自己啓発やビジネス関係の本もこの頃から意識してむさぼるように読むようになった。月に1万円の図書券を買って使い切るという習慣もこの頃ついた。
これはとても有効で、直観で本を買えるようになり、金額を見ずに手に取ったら買うと決めていた。
この頃に身につけたよく使うビジネススキルは、フランクリンプランナーとマインドマップである。ブラッシュアップをしながら現在も活用している。

フランクリンプランナーは、【緊急でない重要な事項】を意識し、年間の大きなミッションを決める。実践は日々の【一コマ15分の時間管理】
をプランナーを手元に置きながら計画しながら一日一日のタスクをチェックし、優先事項を大切にする。
マインドマップは思考を見える化して、問題解決やスケジュール管理にも使える万能ツールである。
好きすぎて講師の資格までとってしまった。

プライベートも週末は仲間と海に入り、リフレッシュしてほぼノンストレスの生活であった。
海に入るために、平日の仕事を頑張っていて感じだ。月曜なんかはずっと波に揺られている感覚が抜けずフワフワしていた。

このあたりが人生のいい波のピークだった。

本来の偶発性理論は偶発的な出来事が自身のキャリア形成にいい影響を与えて、ステップアップしていくということである。
私にもこの偶発的な転機がおとずれた。それは、企業合併である。
同じ旅行会社でも、企業文化が全く違う。仕事の内容はほぼ同じようなことをしているのだが、文化が違うので人材も違う。
合併後の職歴の方が断然長いのであるが、最初に身につけた企業習慣は未だに軸としてしっかり残っているのである。
尊敬していた先輩は、合併によるリストラで実力よりも派閥で組織化されていった。その時の担当先をすべて受け持ち、3人の営業分を1人で引き受けた。
またまた、おとずれた地獄である。
そしてこの地獄のトンネルはとても長いものになった。
この頃から心の声がずっと聞こえるようになる。

『ここは、お前の居場所ではない』
 

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