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その恋愛を始める前に

私はもう4年近く彼氏がいない。
オタクで毎日忙しく、友達もいて毎日が楽しかったため、彼氏が欲しいなーと思ってはいなかった。

ただもう20代後半に差し掛かるし、周りの友達も普通に彼氏はいるし、結婚してる人までいる。

さすがに彼氏必要ないからいいかーで済ませられる年齢ではなくなってきたので、
マッチングアプリとか友達の紹介とかをぼちぼち始めたのが1年前くらいだ。

そんな中で友達に紹介してもらって、去年の暮れくらいからデートしたりラインしたりする人が現れ、まあ4年も彼氏がいない恋愛経験少なめの女としてはいつか付き合えるのかなあ?とか思っていた。

ところがどっこい半年経てども付き合おうと言われることはなく、毎日ラインをして時にはご飯に行ったりした。

まあ結論から言うと恐らく「キープ」されていたんだろうと思う。

ある時なんでこうやって会ってくれているのか聞いたところ、
「人を好きになるのがすごく遅くて、まだ好きというところまで行っていない」と言われた。

また他にも同じように紹介してもらって会っている女の子がいることも言われていた。

それでも好きだからと恋愛経験が少ないため健気に連絡を取ってはデートをしてアプローチしていたのだが、
数ヶ月後、やっと自分はキープされていたのだと気づいたのだ。

そこでやってきたのは自己肯定感の低下

当たり前だ、こんな長いこと会い続けて好きになられないってどれだけ魅力のない女なんだろうと落ち込むに決まっている。

オタクの時はできていた自分の機嫌は自分でとるがいつの間にかできなくなっていた。

そんなことを思っている平日夜中、そもそもなんでこんなことになってしまっていたんだろうと自分を振り返るため久しぶりにnoteを投稿したのだ。

まず1つ目は、
謎の周りを気にしすぎる性格が原因だろう。

これはまあ日本人ほとんどがそうだが、彼氏が必要ないと思っていたのにこのようになった発端は、「周りもいるし、結婚適齢期だし」というところ。

そして2つ目は、余裕の無さ

再三伝えているが4年間彼氏がいなかったため、こんな人もう現れないかもしれない、この人を手放したら誰とも出会えないかもしれない、という経験の少なさを物語るような思考回路。

世の中には女性と同じだけ男性がいるというのに、視野が狭くなりすぎだ。

そして最後の理由は、1つ目と2つ目の理由の根幹にもある部分、自分に自信が無いことである。

「麻里ちゃんってわがままなくせになんでそんなに自分に自信がないの!?
自信がないから条件いい男に告白された時、好きかどうかも分からないのに流されるんだよ!」

「いつかティファニーで朝食を」 作:マキヒロチ

これは私が大好きな漫画「いつかティファニーで朝食を」で主人公の麻里ちゃんが友達にグダグダ愚痴を言って、一刀両断されるシーンのセリフである。

グサグサ刺さる、本当にその通りだ。

自分に自信がないから、周りの目を気にするし、余裕も無く、自己肯定感の向上を相手の一挙手一投足に託してしまっている。

結果、自己肯定感が爆下がりし、もっと自分に自信が無くなってしまっているではないか。

完全に悪循環である。

久しぶりに恋愛をしてみて、学んだことは恋愛は相当胆力がいること、自分が安定していないと上手くいかないこと、
そして1番大事だと思ったのは、相手に自分を委ねないことだ。

自分の足りない部分、欲しいと思っている部分を相手で満たそうとすることは危ない。だから今回はキープされていると分かった瞬間、気持ちが崩れ落ちてしまったのだろう。

世の中の恋愛をしている人、恋人がいる人は本当に凄いなあと尊敬してしまった。


長々と書いてきてしまったが、
結論、私は恋愛できる体勢じゃなかったんだろう。

もっと自分磨きとか、日々を充実させるとか、小さい幸せを作っていくとか、
自分に自信を付けないと、次の恋愛でも同じような結果が待っているかもしれない。

最後に、本屋大賞を受賞した「成瀬は天下を取りに行く」の中で、主人公の成瀬が男の子に告白された時の言葉を載せよう。

「さっきからずっと考えていたんだが、わたしは西浦の気持ちには応えられない。
今は自分のことに忙しくて、恋愛は人生の後半に回そうと思っているんだ。」

「成瀬は天下を取りに行く」 著:宮島未菜

カッコよすぎないか、高校2年生。

ちなみに成瀬は200歳まで生きようと思っているため、後半とは何歳くらいを想定しているのだろうか。

さすがに私には恋愛を人生の後半に回すのは厳しいが、自分を大事にしてあげたいと思った一節だ。

今回のようにたまには自分を振り返って、落ち着いて立ち止まってみるのも悪くない。

とりあえずは、毎日健気に返信していたLINEを既読無視してやることから始めようか。

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