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おとなの得意の見つけ方

あなたの得意なことはなんですか?

今、そう聞かれたらあなたはなんと答えますか。



小学校の頃、4月になると教室の後ろの掲示板にずらりと並ぶクラスメイトのプロフィールたち。その質問の中に「特技」の項目がよくあった。

幼少期は習い事をしていて、そのことが得意なことになっていた。それが「他の人よりもちょっとできて、自分でも自信のあること」だったから。

だから、特に悩むこともなく、なんなら私にはこんなことができるの!と言わんばかりに「ピアノと習字」と書いていた。


だけど、習い事をやめてからは他人より突出してできること、かつ自分が自信を持っていることが思いつかない。
以前、得意なことととしていたことは、触れることが少なくなってどんどん自信はなくなるし、やがて「できる」とは言えなくなってしまった。


じゃあ、私に得意と言えるものはないのでは、、?


大人になっていくほど、得意も長所もわからなくなる。
それは人と比べて「これができます!」なんて、自分で言うのは気が引けるというのが、心の隅にあるからなのかなとも思う。



得意の見つけ方について、思い出したことがある。

周りの人は苦に思うことでも自分はすっとできてしまうこと

どこから知ったのかは忘れたけれど、この考え方を知ったとき、「なるほど!」と頭の中の霧がぱっと晴れた。


私はこれ!と決めたらそれについて徹底的に調べて、他人がわかるようにまとめあげることが苦ではない。

そういえば、「課題の出来を見て、もともとよく勉強していたんだろうなと思いました」と上司に言われたことがあったっけ。
レポートを書くときは、これについては?なんでこうなるの?と疑問を自分自身に投げかけて、穴がないように調べ上げていた。文才があるわけじゃないけれど、みんなが分かりやすく書くことも苦じゃなかった。


面接のときに答えたような端的に言えることじゃないけれど、あのとき言おうとしてた誰にでも当てはまるような一般的なことよりも、ずっとずっと私らしくってちょっぴり誇りを持てることになった。


誰にでも、実はほかの人は嫌だなぁと思っちゃうことが全然気にならないよ~~っていうことがあると思う。

他人の小さな変化に気づけるとか、他人の幸せを自分のことのように喜べるとか、そんなことでも立派な長所。


そう考えると、もう少し気楽に自分の素敵なところが見つかるかも。

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