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精麻ほうき作りの話

先日、"精麻ほうきを作る"ワークショップに参加してきた。

少し前にとある縁で出会った方がそのほうきを持っていて、その場にいた全員が「欲しい!!」となり、そのつながりで講師の方を紹介してもらったのだ。

スピリチュアル系の人が浄化!とかで持っている印象が強い精麻グッズだけど、私は単純に魔女になりたい。という願望があるので、その第一歩として(?)ワークショップに参加することにした。

そもそも精麻ってなんやねん、というところから始まり、植物としての特性、古来から日本人の生活に密接に関係してきた麻というものについてざっくりとお話を伺った。

水でも塩でも<祓えないもの>を祓う本質的な清めを行なえるものが、『精麻』といわれているそう。

ちなみにほうきの使い方としては、 精麻の部分で身体をサッサッと軽く撫でることで邪氣を祓ったり、物の浄化にも(パワーストーンとか置いておくのも良いと言われた)、単純に麻飾りとして飾っておいたり。

そもそも精麻自体に浄化機能のある物質などが出ているわけではないのでベースにあるのはスピ的なものなんだろうけど、それでも天然のものに触れているというだけでも気分はなんか良くなるよね。

箒にする前の精麻

今回使用した精麻はその中でも特に上質なもので、強度もあり光沢も美しい~

これを柄(この部分も麻の茎を使用)に束ねてほうきを作っていく。

先生は基本的なことだけレクチャーしてくれて、あとはお好みで~って感じで余白のある教え方をしてくれる人だったからのびのび制作に没頭できた。
同じ工程でも作る人によってそれぞれこだわりポイントが色々で、個性ある仕上がりになるのか面白かった!

出来上がったみんなのほうきをずらっと並べて。
魔法学校の入学式?魔女見習いって感じ~笑

昨今は神社の神事に使うものやしめ縄なんかも中国製の麻を使っているものが多く、純国産の麻を使うことは少なくなってきているんだとか。
麻の生産は、栽培するところから規制が多くて、更に精製するにもとても手間と時間がかかるそう。
今回講師をしてくれた先生は、こういった日本の伝統である麻文化を受け継いで広めていく活動をしているとのこと。

日本で生まれ育って生活してきても、こういうことって知ろうとしないと知らないままになっちゃうんだよねぇ。
とても良い経験になった。

玄関に置いて、毎日帰宅したときにサッサッと撫でて邪気払いしてる。使うほどに馴染んで味が出てくるのも楽しみ!


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