展覧会岡本太郎の話
のんびりしていたら会期終わり間近になってて、焦って行ってきた岡本太郎展。
土日は予約チケットもばんばん売り切れてたので平日の仕事終わりにいそいそと行ってきた。
今回の展示はオール写真OKだったこともあり、立ち止まってカメラを構える人を避けながら見るのが少々ストレスだったけど、縦横無尽タイプの会場なので、文字通り縦横無尽に行ったり来たりしながら色んな角度から作品を鑑賞した。立体作品なんかは横や後ろも見えるので面白かった。
いやぁ〜〜
芸術が爆発してた!
原色と黒のバーン!て感じのやつはやっぱり「らしさ」に溢れていて、絵の圧にやられる。
初期のころのどんよりした作品も、何か言いたげな空気感がムンムンで、なんか好き。
近年パリのゴミ捨て場で見つかったという「多分1930年代の岡本太郎の」絵…すごくないか?!
日本での公開は40年ぶりというこちらの絵、露店のキラキラさと少女のどんより感のギャップよ…!
どの作品も、なんというか良い意味で怨念がこもっている。
「芸術は呪術だ」っていうのも、なんか頷ける。自分の思いや願いを込めて放つ、それは正にマジナイ。
太陽の塔のセクション、制作風景のムービーが流れてて、なんかドキドキわくわくしちゃった。戦後の日本が復興して、世界と肩を並べる最先端の国になったんだぜ!っていう時代背景なんかも相まって。
黒い太陽が完成したときになんか飲ませてたのが面白かった。(お酒??)
太陽の塔の内部模型も。
明日の神話のコーナーも、良かった。
渋谷駅のこの絵の前を通るとき、毎回ちらっと横目で「岡本太郎だなぁ」と思うけど。ちゃんと見ると泣いちゃうから。
メキシコの資材置き場で見つけられ、修復されて渋谷に設置される映像を見たら、やっぱり涙が出てきた。なんなんそのエピソード、、ドラマチックすぎやん泣
大衆に好かれることをやっていてもしょうがない とか言ってたわりに公共の場に設置された作品も多いし、ごく自然に芸術を大衆に向けて浸透させるように意識していたんだなーっていう感想。
シンプルにデザイナーとしての仕事もちゃんとしてる。コップとかめちゃかわいい。アートを一部の人たちだけのものにせず、普通の人たちの暮らしの中に溶け込ませる。
こうやって、日本人にとても親しみのある芸術家になっていったんだね。
数年前に青山の岡本太郎記念館へ行ったときにガチャガチャでゲットした、上から覗き込む太陽の塔を連れて行ったので記念にツーショット。
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岡本太郎と真正面から向き合うのは、ものすごくパワーがいる。
戦前にパリで芸術家として活動していたのもすごいし、手掛けてきたもののジャンルの広さもすごい。
けど、
やっぱり戦争体験ていうのがめちゃくちゃ大きかったんだろうな。
ただの生命力に溢れた力強さだけじゃない、その根源にある怒りややるせ無さや悲しみが、語りかけてくるような。
そんな作品たちを見て、ぐったりしてしまったと同時に、明日からも強く生きよう!と思えた。
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